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【2020年1月読書録】1Q84、1998年の宇多田ヒカル、集中講義デジタル戦略

今月読んだ本を3冊紹介します。

私の場合、読みたいかどうかの基準だけで本を選ぶと、目的が曖昧で最後まで読み切れなかったり、読み終えた後に何も残らなかった経験が少なくありません。

最近は、目的別に読み方や時間を変えることを意識しています、
・学ぶ読書(ストックさせたい知識を吸収することが目的。休日などのまとまった時間をとってゆっくり読む)
・知る読書(何らかのアウトプットを行うことを目的に、フロー情報に触れることが目的。関係するテーマのものを、なるべく短時間で読む)
・メンタルに効かせる読書(楽しむことや、気分転換などのメンタルを調整することが目的。衝動買い(借り)したり、お気に入りのものを繰り返して読む)

というわけで、カテゴリーがバラバラの3冊です。

1.「集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク」

マーケティング知識を深めるために、下記の3つの情報を行ったり来たりするようにしています。
・不変の理論
・環境の変化によって変わるトレンド・戦略考
・個社で実践・最適化されたケース

理論書が難しい場合や、トレンド(キーワード)が生まれた背景がわからない場合には、ケースから入ることで理解が進むことがあります。
この本では、マーケティング概論は知っていて、プラットフォーマーやサブスクリプション型サービスの特徴は理解しているつもりでも、どの市場でどのような戦略が成功しているのか、各ケースの共通項は何かをいったポイントがわかりやすくまとめられています。GAFA以外の国内企業のケースも交えて説明されていて、わかりやすいです。

2.「1Q84」

昨年の年初に長編作品を読み切ったことが、物事をやりきる習慣に好影響を与えた気がしました。そこで、今年も図書館で課題図書を借りることにしました。

「1Q84」を選んだ理由は、平成のベストセラーの1つだからです。それと、長編だからです。(1)(2)(3)の3冊に渡ります。

内容は実際に本を開くまで知りませんでした。サスペンスなのか恋愛ものなのかファンタジーなのか、本を開くまでわからなかったのですが、(1)を読み終えた感じでは、その全部でした。2人の主人公の話が交互に章立てされていて、徐々に交差していく展開が面白いです。
文学作品について評論できるほど多くの本を読んでいないため、表現力に乏しくてすみません。

私が小説を読みたくなる理由について、わかったことが1つあります。

この本の中で引用されていた一節。
「小説家とは問題を解決する人間ではない。問題を提起する人間である(チェーホフ)」

ビジネス書に求めるのは"答え""解決法"、文学小説から得られるのは"問題そのもの"なのだと思います。

3.「1998年の宇多田ヒカル」


1998年は、日本で史上最もCDが売れた年のようです。その年に宇多田ヒカルはデビューしました。

デビューアルバム「First Love」は、なぜあんなに売れたのか。ずっと知りたいと思っていました。
楽曲の素晴らしさはあるとして、あそこまでのセールスにつながったのは、
1998年だったからという要因はありそうです。書籍のタイトルだけを見ると、宇多田ヒカルの本のようですが、同時期デビューの浜崎あゆみ、椎名林檎、aikoについての章もあります。

興味深かったのは、2001年3月28日の話。
浜崎あゆみの「A BEST」と宇多田ヒカルの「Distance」が同日発売された日です。この日は、最もCDが売れた日らしいです。

宇多田の2ndアルバム発売日に、意図的に浜崎がベスト盤をぶつけたらしく、後になって浜崎はそのタイミングでベストを出すことが本意でなかったと、メディアを通じて語ったようです。

そんな浜崎あゆみが、後年「Movin’ on without you」をカバーしているのは、なんだか味わい深いですね。


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