Vol.7 ブランディング①

【結論】
商品を売りたいのであれば、商品を売るな

1回5万円の美容院もあれば、QBカットは1000円である。
なぜこれほどの違いが生まれるのか、気になりませんか?

その違いをどう作り出すのか。
まずは、ブランディングとは何かを見ていきましょう。

ブランディングとは?

マーケティング、広告、PRと比較するとこんなイメージです。

マーケティング ⇒⇒⇒⇒⇒  あなたが好きです
広告      ⇒⇒⇒⇒⇒  好きです、好きです
PR       ⇒⇒⇒⇒⇒  あなたが好きみたいよ
ブランディング ⇒⇒⇒⇒⇒ (向こうから)あなたが好きよ

好きですと言わなくても好きですと言われる。
ビジネスで言えばほぼ受注できる状態を作り出せる。
これがブランディングです。

自社のサービスを知ってもらうためによく使われる広告ですが、
ブランディングなしに好きですと言いまくっても、効果が薄いだけでなく莫大な費用をかけることになってしまいますね。

ブランディングをもっと詳しく見ていきましょう。
ブランディングは大きく4つに分かれます。

【コーポレートブランディング】
・HP
・ロゴ
・パンフ
・代表者
・提携先
・資本金
・法務

【プロダクトブランディング】
・価格
・材料
・パッケージ
・雰囲気
・デザイン
・希少性
・認可
・資格
・効果

【マーケティングブランディング】
・チャネル
・ターゲット
・メディア
・口コミ
・SNS
・キャッチコピー
・ストーリー

【セールスブランディング】
・販売方法
・提携先選定
・顧客選定
・資料

この4つを意識して、ブランディングに力を入れていきましょう!

ブランディングがないと負のスパイラルにはまってしまいます。
例えばトマトを販売する場合

①商品に違いがないと、価格競争が起きる
②これ以上下げられなくなる
③今度はサービス競争になる(レシピのカタログ、宅配など)
④それによって自社コストが増える
⑤次は何かのコストを削減する必要がある
⑥広告・PRコストを削減する
⑦誰にも知られなくなる
⑧事業失敗

ということになります。

では、ブランディングを分解して、それぞれ見ていきます。

<<コーポレートブランディング≫>

まず、とても重要な概念を。

競合を把握するが、競合を作っては絶対にいけない。
自社は〇〇だが、〇〇ではないと明確に断言する。

例えば、
Googleは何企業か?
Googlemap開発とかやってるけど…
広告会社なんだけど広告会社じゃない
Googleの広告収入は90%
なのに広告会社とは言わずテクノロジー会社だと言っている。

もし広告会社だと言ってしまったら、広告会社との比較が起きてしまう

広告会社なんだけど広告会社じゃないとブランディングすることで、
唯一無二の企業に成長している。


<<プロダクトブランディング≫

適性価格を知ろう!
さて、ここでワークショップ。

【問題】

あなたはシャングリラホテルのマネージャーです。
現状把握:シャングリラホテルはカフェラテの販売をしようと考えています。
数値事実:100人対象のデプス調査の結果、500円であればカフェラテを全員頼む
数値事実:1500円は全員高すぎて誰も頼まないとの結果
数値事実:1杯のカフェラテを提供できるのに、人件費、仕入れ原価などすべてを含め300円かかる。


Q.シャングリラホテルはこのカフェラテをいくらで売るべきでしょうか?
答えは、次の価格設定のグラフを見るとわかりやすいです。

画像1

500円だと100人、100%買うからと言って500円に設定してはダメ。
適正価格をしっかり把握することが大事。100人と0人の間を結んでいく。
そして、同時にコストと利益も見ていくとこうなる。

画像2

数字に表すと、

【500円設定】
売上:500円×100人=50000円
コスト:300円×100人=30000円
利益:20000円

【1000円設定】
売上:1000円×50人=50000円
コスト:300円×50人=15000円
利益:35000円

【750円設定】
売上:750円×75人=56250円
コスト:300円×75人=22500円
利益:33750円

となり、一番大切なのは利益を残すことなので、一番売上が上がっているところではなく、一番利益が高い価格、1000円に設定するのが正解である。

長くなったので続きはブランディング②で。

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