「NHKスペシャル:南海トラフ巨大地震」第1部(3/4放送分)を観て
寒い寒いと言いながら、着実に近づく春の足音。寒波の襲来時にかぶせた外の水道設備の防寒対策も、やっと外しました。
さて、……
2023年3月4日(土)、5日(日)の二日間にわたって標題の番組が放送されている。これについては、ネットでもかなりの話題になっている。
3月4日の放映分は、主に地震の発生直前から発生後一週間を描いたドラマが中心となっていて、ニュースを挟んで前編・後編に分かれて放送された。
率直に見応えのあるドラマであった。前・後編を合わせると2時間10分程と視聴するにはちょっとした映画並みの時間を要する。でも、内容がかなりのリアリティを持っていたためか、観ていて時間が気になることはなかった。
一緒に観ていた妻も「ちょっと怖いわね。でも、続きが気になる」と言って最後まで観ることになった。なお、これらはNHKプラスでも観られるほか、今日も午後2時55分から再放送されるので、見逃した方はそちらでの視聴を是非お勧めする。
何でこの時期にこんなに気合いを入れてこの特集を作ったのだろうかと一瞬考えた。でも、東日本大震災からもうすぐ12年になることを踏まえ、干支が一回りする前にもう一度注意喚起を図るという趣旨だと理解した。
当然シミュレーションなので、実際にこうなるとは限らない。またNHKの放送なので、当然放送コードに触れかねないような過激な表現は出てこないし、総じて内容も抑制されている。
それでも、たまたま発災時に家族が離れていた時であっても地震は待ってくれないこと、そして家族と連絡が取れない不安が大きいことだけでも、十分に考えさせられた。この点、スマホを家に忘れがちな方にとっては、少し耳が痛い内容かもしれない。
発生した災害がどのようなものだったのかはもっと詳しく描かれていてもよかった気もする。しかし見方によっては、これ以上の要素を盛り込んだとしても消化不良を起こしたかも知れず、この位が妥当かも知れない。
もし消化不良を起こさせていまうと、恐らくそれは番組制作側の警告を発したい意図からは外れる。もっとも、彼らがそこまで考えたものかは分からない。
ただ、あまりにも情報、それも嫌な内容のものが多いと、受け手側は思考停止に陥ってしまうのは事実。そうなってしまっては、意味がない。
なお、3月5日の放送は、第2部としてこれらのドラマを踏まえた南海トラフ巨大地震への備えについて語られる予定(記載時点では未放送)。
何となくNHKの番宣のようになってしまったけれど、これは一見の価値があると思ったので、お知らせした次第。
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