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大河ドラマ「光る君へ」を2回目まで観て気付いたこと

今日の通勤時も寒さで震え上がりました。これに対抗するため、私は今冬で初めてズボン下を履きましたw でも、やはり寒いものは寒いです。

さて、……。

現在、大河ドラマ「光る君へ」は第2回の放送まで行われたところ。まだ感想を述べるのには早いのだけど、ちょっと気付いたことがある。

昨年の大河ドラマは「どうする家康」で、一昨年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」だった。時代は違うがいずれも武家の世界を描くものであった。それと比較すると今年は平安時代。時代はもちろん、明らかに世相が異なっている。

大河ドラマで武家が描かれる場合、いくつかの合戦の他、時には主人公が敵から逃亡するシーンを描くことで人の生死の緊張を表現し、観る者をドラマの世界に引き込んできた。家康の伊賀越えや頼朝の石橋山の戦い等はまさにそれである。

武家ではそういう描き方、取り上げ方が当たり前のように行われる一方、平安時代というのは名前の通り平安なイメージがある。戦いもなく雅な文化に満ち、更に軟弱かつ慇懃な貴族の「おじゃる」言葉で会話がなされる等、正直視聴意欲を持続できないかな、と勝手に思っていた。

しかしながら、そんなことはなかった。脚本家の大石さんの手腕もあって、この先どうなるのだろうと興味を持って次回の放送を待ち遠しく思っている。

何でそうなったのかを考えると、ひとことで言えば私達は平安時代は退屈だと思い込まされていて、どうやらそうでもなさそうだということに気付かされたからだというのが私の見立て。

我々サラリーマンは「企業戦士」と呼ばれ、日々の業務の中で「○○戦略」の立案を求められる。企業間の競争は、まさに企業の存亡を賭けた戦いと表現される。

しかしこのような勇ましい言葉を使いつつも、普段の企業活動で刃を交わしたり競争相手の職場に攻め込んだりすることはない。むしろ、日々のお務めとして通常業務を淡々と処理する、課題があれば部下と意見交換を行いその結果を上司に報告して意向を確認するといった活動をしている(と思う)。

そして、人によっては上司にスリスリしたり、ご機嫌を伺ったり、それとなく自分の登用をお願いしたり、意向を伝えたりといったことをしているはず。そうだとすると、今放送されている「光る君へ」のような世界の方が、今の私達の生活に近いのではないか。

除目でよい役に任命されるように運動し挨拶に伺う、御上(天皇)に状況を報告すると共に解決策を提案するといった行為は、今の私達の行動と意外と近い。そのことに気付かされたのが、この第2回までの放送だった。

貴族といえども勤め人だと考えれば、サラリーマンとして近い感情を抱くのも当然。よって、派手な戦闘シーンなどなくても楽しめそうだと思うようになった。

個人的な理解・見解で申し訳ない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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