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私生活は個人の大事なものだと分かっていますか?

出社したらいきなり地震の洗礼を受けました。今回の地震は妙に縦揺れが強かった一方、横揺れはあまり感じませんでした。縦揺れの後に来る横揺れを想定して身構えていましたが、拍子抜けしました。でも、次もこうなるとは限りませんよね。

さて、……。

大谷選手の通訳の解雇については別途書くかも知れないけれど、今回は韓国における大リーグの開幕試合に関わる気付きを書いてみたい。

大谷選手は今、一挙手一投足が逐一マスコミに取り上げられる。大リーグで押しも押されぬ大スターなのだから当然だという考えもあるだろう。

でも、結婚は極めて個人的なこと。結婚した事実くらいはともかく、奥様とのあれやこれやを一つ一つ全世界に報道するのって、やっぱりやり過ぎだと感じてしまうが、あなたはどう感じるだろう。

そもそも大谷選手は野球に抜群に秀でていて、人柄も取り組み姿勢も素晴らしいものがあるからこその大スターである。ベースは野球選手であり、その活躍の邪魔をしてはならない。これは物理的にはもちろん、精神的にもそうだろう。

今のマスコミの姿勢は、大スター人気にぶら下がって一儲けしているだけのようにしか見えない。そうであれば、自らの行為が大谷選手の活躍にプラスに働くかについて、もう少し自問自答してみてはどうか。

この「世間で注目を集める人にぶら下がる傾向」は、何も大谷選手だけに限らない。ノーベル賞受賞者の記者会見における質問ぶりを見ていても、「好きな食べ物は何か」等と研究とは全く関係ないことを聞いて恥じるところがない。

藤井八冠が対局中に何を食べようが自由だし、それをわざわざ報道する意味が全くわからない。晩ご飯の献立に悩む人の参考にすらならない。

活躍の本質に関係ないことばかり質問する、報道するというのは、逆に実は本質については興味も関心もなく、それを理解をする意欲もなければ努力もしないということである。それはあまりにマスコミとしての職務に不誠実だろう。

枝葉末節という言葉があるが、好きな食べ物についての情報なんて枝葉ですらない。せいぜい株元の土に含まれる成分程度のもの。それを知りたい人って世の中にそんなにいるのだろうか。

○○を身につけている、○○を食べていた的な情報って、気をつけないとその○○の宣伝に繋がりかねない。そういう自覚があるのかを疑ってしまう。

一芸に秀でて世間の注目を集める人に憧れる気持ちを抱くのは分かる。でも、身につけたり食べたりしてもそうならないのは自明。だからそれを煽るような報道はやはり慎むべきだろう。

もう世の中は私生活をのぞき見したい下世話な人間ばかりではない。報道する側がいつまでも旧態依然なメンタリティであることを残念に思う。

お読み頂き、ありがとうございました。

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