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ロシアの軍事侵攻から365日目の今日に思うこと

今日は昼から日が差した分、少し温かだったように思います。でも、普通に温かいと言うにはまだまだ無理がありますね。

さて、……

ロシアのウクライナに対する軍事侵攻が始まったのは、2022年2月24日のこと。だから今日はその日から365日目にあたる。つまり、丸一年が経過することになる。

現状では、両者の戦闘の終わりが全く見通せていない。そもそもこの軍事侵攻のニュースを聞いた時、21世紀にもなってこのような大規模な軍事侵攻を常任理事国の一つであるロシアが行うとは到底信じがたかった。

その一方で、ロシアが攻め込んだらあっという間に終わるだろうと思ったのも事実。軍事大国のロシアとウクライナでは物理的な力の差は明らかで、どうにもならないだろうと思い込んだ。しかし、そうはならなかった。

この点、私は自身の不明を率直に恥じている。ただ、この不明はプーチン大統領も同様だろう。彼も私と同じことを考えていたと思う(だから良いというつもりはない)。

私は成人になるくらいまでの時を冷戦体制下で過ごした。リアルでの経験はないが、チェコスロバキアにおける「プラハの春」からのワルシャワ条約機構軍の軍事介入、ハンガリー動乱等の映像は何回か見た。

東西冷戦が終結したとはいえ、何となくロシアが声を上げればその周辺国は(いやでも)応諾し、最後はその物理的な力に屈服させられてしまう。そういう刷り込みが上記の不明を招いたようで、大いに反省している。

ただ、2014年クリミア危機によってクリミア半島がロシアに占領された際も、ウクライナは何もできなかった。このことを踏まえると「またか」と思ってしまったのもやむを得ない。

しかし、今回は明らかに違った。ゼレンスキー大統領は逃げず、国民を鼓舞し、国民もこれに応じた。世界もロシアを非難し、軍こそ派遣しないもののウクライナの求めに応じて武器を供給、これを元にウクライナは今も戦い続けている。

故郷を守りたい、故国を外国の侵略から防ぎたいとの思いは、人類普遍の感情である。その点については、半年ほど前に以下の記事に書いた。恐らく防衛本能を刺激するのだろうと思われる。

核兵器を持つロシアに対して戦いを挑むのは、かなりの覚悟が必要だったはず。しかし、陸続きで常に異民族との小競り合いを経てきた大陸の人達にとって、譲れない一線というのはあって、それを踏み越えてきたロシアに対しては、戦い一択となったのだろう。

この点、島国の日本人にはうかがい知れないものがあるように感じている。

今後どうなるのかは誰も予想できない。現状ではどちらも引くわけにもいかず、停戦に向けた足がかりが今あるとも思えない。

この戦いによって世界の資源価格が高騰し、食料品も値段が上がった。この想定外の事象によって世界のたいていの人が損をする状況は、まだしばらく続いてしまう。残念としか言いようがない。

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