マガジンのカバー画像

地味に続く介護

139
故郷に残る一人親への対応を中心に、関連する話題を書いてまとめています。黄昏時のサラリーマンが直面しつつ、あまり会話に出てこない内容なので、斜め読みして頂くことで取っ掛かりとしてお…
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

老人ホームでただ今に生きる母

老人ホームでただ今に生きる母

老人ホームに入居している母。普段はどうしているのかが謎であった。

コロナ禍で面会ができなくなるまでは、私や姉が訪問する度に「また来てね」と寂しそうに言っていた。だから、多くの時間は一人で過ごしているのかも、と考えていた。

もっとも、コロナ禍前は1ヶ月強に1回は会いに行っていたのに、「何ヶ月も来ないなんて...」と非難がましく言われたこともある。そう、前回の面会の記憶を保持できなくなっているのだ

もっとみる
老人ホームでの生きがい(親世代と自分たちとの差)

老人ホームでの生きがい(親世代と自分たちとの差)

既報の通り、母は老人ホームでお世話になっている。姉と私は、コロナ禍までは1ヶ月強に一度の頻度でホームへ訪問していた。

その際、母からは「何か……もう生きる張り合いも、やりたいこともないしねえ」とよく言われた。父を失った悲しみもわかるので、そう言われると言い返すことも難しい。

会社勤めで日々期限を意識しながら生活している身には想像もつかないのだが、莫大な時間がある一方で足腰が弱って移動も困難な状

もっとみる