会社の内部通報制度は機能してるのか①

最近社内教育で個人の考え方への侵害と受け取れる事案があったので、内部通報制度を利用してみた。

通報窓口は3つくらいあるらしくて、まず社内の通報窓口を利用した。

事象はこういうものだ。

まずこの著作物(とある会社がネットで公開したものをそのまま引用)を見なさい。この著作物はある理由で批判を受けました。その理由を次の選択肢から考えなさい。

ここだけみると問題ないように感じるが、ポイントはこの著作物に寄せられた批判自体が「見当違いすぎる」と大量の批判に合い、企業を応援する声が大きかった件なのだ。

これは「非実在型炎上案件」というらしい。最近でもチョコレートを誕生日に買ってもらった夫婦のほっこりする話や、サンリオ等もやられているあの手の事件である。自分もこの手の批判者は超がつく程嫌いだし、今回の問題の著作物やその反応について知っていたし、ツイートもした。

なのに、社内教育では「批判されたから問題点を考えろ」という視点をもつ事と回答を強制されたわけだ。これが社会通念上批判の余地が避けられない事象なら理解できるが、そういった内容でもない。

で、そういう事があったと社内通報を1つ使ってみた。

回答は要約するとこんな感じ。

「通報者の意見があったと担当者に伝え今後留意するように伝えた。尚、担当者からは以下の回答があった事を伝えます」

「今回の問題は多様な価値観があり、企業側の意図と違う反応が起こる可能性を考えて欲しかった」「実際に該当企業は著作物の掲載をやめている」

この回答をみた時「内部通報制度って役に立たないんだ」と感想を抱いてしまった。何故かというと

内部通報担当者が「テンプレ回答で済まそうとしたこと」「事象のキチンと調べもしていない事。」

教育担当者についても「事象をキチンと調べず社内教育をしようとしている。または自分の思想を社内教育を利用し広めようとしてる」疑いがあるのだ。

何故かというとまず教育担当者が挙げた「多様な価値観」の中に、その著作物は「〇〇という批判があった」と書いてあるのだが、この批判がそもそも間違いで「その著作物にそんな書き方はされていない」のだ。

書いても居ない事でも批判をされたら、悪いのは批判された側なのだろうか?そんなわけないよね

もう1点は「その著作物が掲載やめた事実が存在しない」のだ。今も閲覧可能だし、中止して再アップしたわけでもない。

事実と違う点を添えて、もう1度メールをしたのだが、返信はない事から「この件は内部通報担当者の中では終わった」らしい。

5分と掛からず確認できる事を確認しない内部通報担当者って何の役に立つんだろうか。

またこの社内教育が使う「多様な価値観うんぬん」ってのは「自分の価値観のみを一方的に押し付けて、他を排除する連中」が使う常とう手段だよね。

残りの通報制度は果たして役に立つんだろうか?期待はできない。

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