冬の色|シロちゃんの話|#シロクマ文芸部
「冬の色」ではじまるエッセイです。
#シロクマ文芸部 さんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
冬の色は真っ白な雪の色だ。
シロちゃんの色。
今朝、『雪虫』が飛んでいるのを見た。
この冬初めてだ。
冬の訪れを告げる雪虫。
雪の妖精。
ふわふわ白い体をした小さな虫。
子どもの頃、この雪虫のことを、
『シロちゃん』と呼んでいた。
雪虫という名を知らなかった。
シロちゃんを見つけると嬉しくて、
シロちゃんにそっと腕を近づける。
腕にとまったシロちゃんを少し眺め、
ふーっと息を吹きかけると、
またふわふわと宙を舞う。
シロちゃんを見ると、冬だなぁと思う。
シロちゃんの正式な名前が
『雪虫』だと知った時、
(そのまんまじゃないか!)
と、案外、生き物の名前なんて、
単純に命名しちゃうんだなぁと思った。
シロちゃんをあまり見なくなったのは、
温暖化だからなのか…
大人になり外遊びをしなくなったからか…
それはわからない。
◈◈◈
(終)
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今朝、本当に『雪虫』をみつけて、
noteに書こうと思っていたので、シロちゃんが冬の色で嬉しかったです😊
北の地域では、雪虫が大量発生したとのこと。
こんな呑気な話じゃないですね。
地球温暖化は恐ろしいです。
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