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地域で子どもを育てる社会を目指して ノヴィーニェこども食堂


自己紹介と子ども食堂取材プロジェクトについて

はじめまして!新しく、知る、伝える。ボランティアに入りました大学3年生の”りくと”と申します。

現在、私たちはこども食堂取材プロジェクトに取り組んでいます。

皆さんは子ども食堂を知っていますか?

子ども食堂は、子どもや親、地域の人々に、無料または安価で栄養のある食事や温かな団欒を提供するための社会活動です。最近では、孤食の解決、子どもと大人たちの繋がりや地域の連携の有効な手段として、日本各地で同様の運動が急増しています。

子ども食堂をもっと身近に感じ、いろいろな人に知ってほしいという想いでこの子ども食堂取材プロジェクトに取り組んでいます。子ども食堂取材プロジェクトでは、最終的に一冊のフリーペーパーにして、子ども食堂の場所や特徴を分かりやすく知ってもらいたいなと思っています。


ノヴィーニェこども食堂さんの活動内容

今回は、子ども食堂取材プロジェクトの一環で、ノヴィーニェこども食堂さんに取材に活かせてもらいました。

ノヴィーニェこども食堂さんは、東急電鉄田園都市線の青葉台駅から徒歩5分の場所にあります。(今回取材した場所とは別に相模原にも、もう一か所あるそうです)

子ども食堂を実施されている時の様子
〒227-0062 神奈川県横浜市青葉区青葉台2丁目9−6 Kハイム 105

ノヴィーニェこども食堂さんでは、現在、月に2回の無料のお弁当配布と、月1回のフードパントリーを実施されています。(フードパントリーとは食品や食材を無料で提供する活動の事です。)

配布されているお弁当
フードパントリーの様子

お弁当配布やフードパントリーの詳しいスケジュールなどはこちらの、Facebookからご確認してみてください。

ノヴィーニェこども食堂&こども寺子屋 2017年スケジュール 〇今年の年間スケジュールをお知らせします! 詳しくは、下記公式ウェブサイトをご覧ください☆彡 http://kodomo.novinye.com/ 〇活動の様子は下記ブログ...

Posted by アフリカヘリテイジコミティ Africa Heritage Committee on Wednesday, February 15, 2017


誰でも利用できる子ども食堂

ノヴィーニェこども食堂さんの最大の特徴は、条件なく誰でも無料で参加可能なことです。子供からお年寄りから、外国籍の方でも誰でも無料で利用可能です。これは子ども食堂としては珍しいです。条件を無くしていることには、代表のトニー・ジャスティスさんのこだわりがあります。

代表のトニー・ジャスティスさん

トニーさんは

「最初は子どもだけが対象だったけど、今は、外国人やお年寄りなどもいろんな人が来ていいようになっています。条件はありません。隠れている困っている人に来てもらうためには、参加しやすい緩さが必要だからです。」

と言います。


トニーさんが日本でショックを受けたこと

トニーさんが子ども食堂を始めたきっかけは、ニュースで日本の見えない貧困や、孤食の問題を知ったことにあったそうです。また、児童養護施設に行った時に、いじめや虐待などの問題が日本で起きていることがショックだったと語っています。

「アフリカにはストリートチルドレンがいるけど、仲間はいっぱいいます。ガーナには貧しくても人とのつながりはありました。日本は心の貧困があって、つながりが不足しがちです。相談する人もいないことがあります。子どもの居場所が家と学校だけ。そうするとどうしても困った時に相談できません。地域の関わりも無くなってきています。子どもの居場所が家と学校だけだと困った時に追い込まれてしまう。そこで、もう一つの居場所としての子ども食堂や寺子屋をやっています。」

コロナ禍前に相模原の子ども食堂で実施していた寺子屋の様子

地域で子どもを育てる社会を目指して

トニーさんは日本に来たことで、自らの出身地のアフリカの良さにも気づいたと言います。

「アフリカは部族がいっぱいます。違いを認め合うのが当たり前。日本はみんな同じじゃないといけないという感じです。そこから、はみ出すと本当に居場所がなくなってしまいます。日本に来て、アフリカの良さも日本の良さも分かってきました。隣同士でご飯を食べたり、地域で盛り上がったりするのがアフリカです。日本は相談する人が少なくなってしまっています。だから、少しでも居場所があればと思ってやっています。」

トニーさんの出身国ガーナでは、子どもをお母さんだけではなく、地域で育てるのが当たり前とのこと。トニーさんも子どもの時はよく違う家庭に行って、ご飯を食べていたそうです。また、ガーナには広場でご飯を食べる文化もあり、知らない人が通っても、挨拶を欠かさずして、ご飯一緒に食べることもあるそうです。

そのような、地域のつながりや、子どもを地域で育てる必要性は、コロナ禍の影響もあり、日本でますます高まっているように思われます。トニーさんのお話を聞いて、日本特有の貧困や孤食の問題について私も非常に問題意識を持ちました。私も、子ども食堂のボランティアに今度、足を運んでみようと思います。

支援の必要性

ノヴィーニェこども食堂さんでは、ボランティアなどの人手は不足しており、ボランティアに是非来てほしいそうです。ご興味ある方はこちらのメールアドレスから、ボランティアの申し込みができます。

volunteer.ahcj@gmail.com

また、資金面や食材面からの援助も大歓迎だそうです。ご興味ある方はこちらのホームページに詳しい情報が載っています。


編集後記

今回、取材に行って最初に感じたことは、なぜ、トニーさんは、こんなにも献身的な活動ができるのかということでした。様々な人においしいご飯を届ける活動を、母国じゃない日本のために精力的になぜ取り組めるのかと感じていました。しかしながら、お話を伺っていくとトニーさんの熱い思いが伝わってきました。アフリカ出身のトニーさんだからこそ、日本のつながりの希薄さや見えない貧困に問題意識を持たれたのだなと感じました。私自身も、日本での子どもの貧困をどの様に解決していくかということを、自分なりに考えていきたいと思います。まずはボランティアなど自分のできることから取り組んでいこうと思います。今回は、私の拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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