みるひ

ご飯が好き。ただそれだけ。

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  • 僕の私の満福論

    ごはんについて、食べることについて、色々と書きまとめていきたいと思っています。

最近の記事

夢の話

不思議な夢を見た。 大切な友達に会いに京都の街をタクシーで走っている。隣には多分、私の師のような人。ベロンベロンに酔っている。何か言われた気がするが覚えていない。師をホテルの近くで降ろし友達の元へ向かう。 京都を走っていたのに気がつけば私の地元の、よく知る、畑が点々と並ぶ坂道に近づいていた。私はタクシーを降り、彼を導く。タクシーが少し通り過ぎたところでブレーキが効かなくなったのかタクシーするすると降りていってしまった。 追いかけてみると畑に突っ込んだタクシー。運転手の彼は「昔

    • 目覚めを誘う匂い

       米を研いでいる時にふと、後輩が言っていた言葉を思い出した。 「予約炊飯の匂いで目が覚める」 というものだ。  確かに予約炊飯を入れると、その音と匂いは目覚めを誘う。そんな朝は「ふふっ」と笑いながら活動を始める。なぜだか不思議といい一日になる気がするからだ。  ご飯ってやっぱり生きる原動力だよなって私は思います。フレンチトーストを仕込んで寝た夜なんかは朝起きるのが楽しみで仕方がない。朝起きるのが楽しみということは、明日が楽しみってことで、それが連なる毎日を私は愛おしく思う。こ

      • 誓い

        東京へ越してきた。 関東という枠組みを思えば、私は帰ってきたのだろう。 しかし、あまり帰ってきたという感覚はない。 大学4年間、自分の好きなこと以外で関東に近づかなかったこともあるし、茨城の実家にさほど帰らなかったということもあるだろう。 だから、東京はまだ他所様だし、未知の土地にいる気分だ。 大学に進学するときも怖い思いはあった。独り遠くに行くのは怖いものだ。ひとりぼっちじゃ生きられない、なんてわかっているから怖いんだ。知らない土地が、助けてくれるとは思い込めない

        • このままじゃやってはこない

           喉を鳴らして水を飲む。  そうして、体内に入った水も出ていき、大きな空へと帰る。  水の本来の姿は、気体が固体か液体か。そんなことがわからないくらいぐるぐると周り続けている。律儀に丁寧に滞りなく。  私たちの生活圏の外側からやってたかもしれないそれを生命維持のためにとりいれる。自らが生きる為のおこないは自然的で、意思はないのかもしれない。すうっと青く見える空に吸われていく水を見ながら思う。はじまりの海と聞くが、ほんとは空なのかもしれない。  暗い部屋で、鼓動を見る。文字を

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        • 僕の私の満福論
          1本

        記事

          意味はついてこない

          またもや眠れない夜だ。 腹が空いているというわけではない。充足に満ち足りていて、ちょうど良い。 体も疲れ、睡眠を求めている。しかしながら眠りには落ちない。 ようは"きっかけ"というものが存在していないのだ。こっくりねむっちまうようなきっかけが。 私は、ねむっているのか起きているのか、わからない朝の微睡が好きだ。夢と現実の狭間にいる気がするし、体の気怠さが心地よい。早くそこに到達したいが、私の寝つきの悪さはそれを許さない。はやくこくりとねむってしまいたい。 「自分くらい自分

          意味はついてこない

          特に意味はない

          "どうか永遠に消えないものをください" などと、願いながら素麺をすする。 めんつゆではなく、お茶漬けの素をふりかけた。 日付も変わったこのときに眠れなくって茹でた麺。 眠れなくってタバコをふかしてみたりすればカッコがつくのかもしれないが、私には似合わない。直接的に腹を温める方が安眠につながる。 胃を刺激してやり布団に入る。 食べてすぐ寝ると牛になるというのは、あながち嘘ではない。でも知ったことだろうか。 眠気はやってくる。身をまかせて流されるのが胃にも心にもやさしいというもの

          特に意味はない