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39℃で19日間雨降らず



1980年、私はふてくされ気味の中学生だった。

当時は、朝食を食べずに登校する子供が増えた為か、朝礼中に貧血を起こして倒れる生徒が増えたというニュースが流れていた。

特に夏休み明けは、1日に4〜5人は保健室に運ばれていた。

実は、私もよく倒れる生徒だった。

強い日差しの中じっと立っていると、急に目の前がザーっとテレビの砂モードになり、意識を失う。
手をつかずに倒れるので、顔をすりむいたりする。
あとで友達に聞くと、「急にバタンって倒れたよ。ビックリしたよー」と泣きそうになりながら教えてくれた。

私は、身体が地面に叩きつけられた途端、意識が回復するので、痛いし恥ずかしいし、とっても嫌だった。

ニュースでやっているように、朝ごはんを食べていないかと言えば、逆で、結構、モリモリ食べていたので、朝ごはんを食べないから倒れる説は、少し間違っていたのかもしれない。

学校の血液検査で、極度の貧血がわかってからは、内科で増血剤を処方してもらい、倒れることは無くなったが、直射日光がかなり苦手なまま大人になった。

この頃は、最高気温が30℃超えるか超えないかで、大騒ぎしていた。


そして時が経ち、2024年夏


今年は、39℃行くかどうかで大騒ぎしている。

「今年は」と書いたが、正確には「今年も」で、更に去年までより、更に暑い日が多くなったと書いたほうがいいのか?

太陽が強いのだ。

特に、私の住む名古屋市はずっと雨が降っていない。

毎日、絵日記を書いていて、天気とキオン、降水量も記録しているのだが、そこには、7月27日以降、降水量0ミリを更新し続けている。

8月15日に夕立が降るまでの19日間、一滴も降らなかったのだ。

しかも、天気予報の最高気温は連日、39℃を表示してくる。

干からびるー!干からびるー!

先日、紫式部の平安時代を舞台にしたNHK大河ドラマ「光る君へ」でも、日照りが続き、「大干ばつ」になっていき、人々が苦しんでいる様子が描かれていた。

もし、現代に上下水道やダムなどが発達していなかったら、私たちもあんな目に遭っていたかもしれない。そう思うと怖くなってきた。


先日、1,000円で購入した日傘が壊れた。購入して2ヶ月ほどしか使っていないのに。悔しい〜!

壊れたといっても、骨の部分が弱っただけなので、使おうと思えば、まだ使えた。

ただ、さしたり閉じたりがやりにくくなって不便だったので、今度はしっかりした日傘を買おうと決めた。

私は、通販サイトで「日傘」を探して見たが、どれがしっかりしているのかさっぱりわからん。

しばらく先延ばしにしていると、アルゴリズムから引っ張り出されたのか、なんか良さげな日傘の広告が流れてきた。

謳い文句は「完全遮光、100%UVカット、雨傘兼用折りたたみ日傘」となっていて、定価も3,500円ほどと、安物でもないが、まあまあ手頃な値段だった。

すぐさま、その傘をカートに入れてみた。実際は、値引きになっていて2,500円で買えた。

やったー!私にしては、これはいい買い物ができたんじゃない?

注文してまもなく、その日傘は届いた。

外はグレー、内側は真っ黒、開閉は両方とも自動だった。少し重いイメージもあったが、これが私の求めていた「しっかりした」仕様かもしれない。

39℃の灼熱の中、新しい傘をさしてみると、なんと、昨日までの傘より涼しいではないか。

えーー?涼しいじゃぁないかぁー!

さすが、完全遮光
さすが、UV100%

今まであんまり信じていなかったの、ごめんなさい。
信じていなかったというより、95%でも100%でも、そんなに変わらんのじゃない?と思っていたのだ。

だから、日傘はいつも適当なものを買っていた。だって、どれでも一緒だと思っていたし、何しろ、すぐに無くしてしまうから。

しかし、しかしだ。

今回のこの傘で、ありありとわかった。

ちゃんとした物は、全然違う!

完全遮光、100%UVカットは、体が感じるほど本気だったのだ。

生産者様、今まで信じていなくてごめんなさい。

今年の夏は、この日傘のおかげで、乗り切れる気がしてきた。


❤︎LOVE&MIND&SOUL&MUSIC♬


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