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「ワクチンの魔法」をかけるには?民主主義と自粛と五輪のフシギな関係

ヨーロッパの6月は1年でもっとも美しい季節だ。気がつけば街路樹は葉を茂らせ、世界は明るい光と空気に満ちてくる。街中にあったホワイトアスパラガスとイチゴを売るスタンドはいつの間にかなくなり、バカンスの予定が固まって来たなと思った頃には夏になっている。

シェークスピアの『真夏の夜の夢』の舞台となる「夏至祭」は、わたしのもっとも好きなヨーロッパの祭りだ。日ごろは静かで固い印象の強いドイツ人も、この日は昼間から夜更け(といってもなかなか日が沈まない)まで、屋外のテーブルにご馳走とお酒を食べて過ごす。北欧では火を焚いて何日もかけて祝うところも多い。

ビキニ姿の女性が庭でしていたこと

夏至の近いある日、わたしはある衝撃的な光景を目にした。赤いビキニ姿の女性が庭で

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