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WHO「子宮頸がんワクチンの接種は1回でいい」とした根拠

今年4月、日本では8年10カ月停止していた子宮頸がんワクチンの接種勧奨が再開しました。また接種を逃した人でも無料で接種できる「キャッチアップ接種」も始まりました。同じ4月、WHOは、日本では3回の接種が推奨されている子宮頸がんワクチンについて1回の接種でいいと発表しました。(以下の記事をご参照ください)

6月17日、その推奨の詳細が発表されたので、私の方で独自の情報を補いながら、要点をまとめました。WHOは子宮頸がんの世界からの排除(撲滅されるわけではないが珍しい病気になること)を目指して、2030年までに世界における90%以上の接種率を目指しています。

世界的なワクチン不足

子宮頸がんワクチンを導入する国が増えていることや、男子にも定期接種とする国が増えていることから、現在、子宮頸がんワクチンは世界的に見ても供給不足の状態となっています。

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