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「コロナはもう脅威ではない」宣言したデンマークの新集団免疫戦略

9月6日、ワクチン接種率が72%に達し「コロナは社会的脅威でなくなった」と宣言したデンマークでは、マスクは無し、コロナ陽性になった子ども自動的に学校を休む必要はなくなりました。バーやレストランでワクチン接種証明を示す必要もなくなりました。

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要するに、ほぼ元の生活に戻すことを決めたのです。

パンデミック開始当初、リスクの高い高齢者だけが行動制限を受け、若い人は感染で集団免疫を獲得させるという「スウェーデン方式」は、デンマークを含む近隣のスカンジナビア諸国からも強い批判にさらされました。

中でもデンマークは保守的で、昨年3月、ヨーロッパでも一番最初にロックダウンに入りました。ワクチンができると真っ先に、ワクチン未接種者の入国を認めないという厳格な入国基準を採用しています。決して、スウェーデン式の集団免疫戦略を良しとしているわけではないことが分かります。血栓の問題が報告されたアストラゼネカ製ワクチンについては、EUで最初に接種を中止し、副反応に無頓着にワクチンを勧めているわけでもありません。

しかし、デンマークはただ何事にも保守的だという訳ではなかったようです。

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