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豚肉を生で食べても大丈夫なのか?

 高温多湿の状態が続き食中毒のリスクが高まる中、日本各地で「食中毒警報」が発令されています。そんな中、わたしのnoteでは今回から肉の生食の安全性に関する記事を3回にわたってお届けします。ぜひ、定期購読マガジン「文系女医の書いて、思うこと。」からご覧ください!


生の豚肉!ドイツの国民食「メット」

ドイツに暮らしてもっとも衝撃を受けた食べ物は、フランクフルトの市場ではじめて食べた生ひき肉の「メット」だ。刻んだ玉ねぎやニンニク、スパイス、塩コショウなどで味がついていて、パンに塗って食べる。ビールの進む、なかなかの美味だ。ユッケのようなものだと思っていたが、友人の話を聞いて驚いた。
 
生の豚ひき肉だよ」と言われたからだ。
 
日本では原則、「牛肉はレアでもOK、豚肉は完全に火を通さなければNG」となっている。それなのに、なぜドイツでは豚肉を生で食べられるのか。日本では鳥刺しは食べるが、豚刺しは食べない。だが、友人によれば、ドイツでは鶏肉は、生食はおろか加熱用のひき肉の製造も禁止されているという。
 
同じ食肉なのに、生食についての対応にこのような大きな違いがあるのはなぜなのだろうか。

実は何の肉でも生で食べられる?


豚肉であろうが鶏肉であろうが、健康な動物の骨格筋(内臓以外の筋肉)に細菌はいない。そのため、動物の種類を問わずその肉を生で食べることは理論上は可能だ
 
しかし、

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