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海外投資家の食指が動かない 日本のワクチン

私の新刊『新型コロナワクチンから日本の弱点 国防としての感染症』の「幻の第6章」をお届けする連載「新型コロナと日本産ワクチンの憂鬱」の第2回目です。前回記事「日本ではなぜいつもワクチンが足りないという話になるのか」から続けてどうぞ。


2016年10月、厚生労働省の「ワクチン・血液製剤産業タスクフォース」は、「ワクチンは国産が原則」という従来の考えを覆し、「ワクチンは国家安全保障と公衆衛生の根幹にかかわるものであるから、国内ワクチンメーカーは、これまでの護送船団方式から脱却し、新規ワクチンの研究開発力や国際競争力を十分に持つ規模・形態・組織能力を確保することが必要である」と提言した。

世界をリードしてきた日本の主要ワクチン開発業者が単なる製造業者となってしまった以上、原理主義的な「ワクチン国産主義」を支持する理由はないと判断されたのだ。

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