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インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種が心配な人へ

加藤厚生労働大臣は16日、新型コロナとインフルエンザの同時流行の恐れがあるとして、両方のワクチンの同時接種の準備を進める考えを示したとの報道がありました。

どんな組み合わせでもいくつ組み合わせてもOK

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンに限らず、同時接種は、どんな組み合わせでも、何種類の組み合わせでも、安全性と効果が保たれることが知られています。

たとえば、麻疹ワクチンと風疹ワクチンのように標的とする病原体が異なるワクチンを組み合わせてもいいし、生ワクチンと不活化ワクチンなど違う作り方のワクチンもOK、口から飲むタイプのワクチンと筋肉注射や皮下注射のワクチンなど投与方法の違うワクチンを組み合わせても大丈夫です。

アメリカやイギリスでは2020年、新型コロナワクチンが緊急承認された時点で新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種を認め、インフルエンザワクチンとの同時接種だけでなく、パンデミックで接種率が下がった、麻疹ワクチンや子宮頸がんワクチンを子どもたちに同時接種してきました。

日本の同時接種承認は米英から2年遅れEUから1年遅れ

一方、日本やEU諸国は当初、同時接種を認めていませんでした。新型コロナワクチンは、mRNAワクチンという新テクノロジーを用いたワクチンであることから、

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