桃鉄離婚はないけれど、みんゴル離婚をした③探索

2004年2月某日。この日は3月のホルン演奏会のために、一部のメンバーがA町で練習をしていた。アルプホルン。ハイジでお馴染みとなったあの楽器、面白いんです。息を持っていかれるんです。ホルンは巻きが複雑で抵抗力が大きいのだけど、アルプホルンは直管のためそのまま息が先までいってしまう。リコーダーの長さが5倍くらいになったら?とか思っていただければ。この日、配偶者は札幌へ出張しているため、この練習が21時に終わるため、その足でそのままU町に向かいます。平日なので徹夜上等です。25時にU町に到着しました。駐車場は砂利なので、少しだけ離れたところに駐めて、抜き足差し足。鍵を開ける。

周りには他の社宅もあるので、照明はつけません。まずPCの電源、テレビの電源、PS2の電源。次々入れるとぼんやり明るくなるし、時間も時間なのでおそらく周辺住民には気づかれていないだろう。ゲームソフトはみんなのゴルフオンラインが挿入されている。そういえば、私がさんざん笑う犬の生活のファンサイトでチャットをやっていたことに対しまったく興味を持たなかったのに「チロルチョコのきなこ味あるの知ってる?」ん、知ってるけどどした?「チャットで話していたから気になって」ん?君はチャット興味なくて苦手だとも言ってなかったっけ。11月の会話を思い出す。

PCのメールチェック。ん?クリスマス近辺にTIFFANYの何かを送っている?送り先は宮城県?おや?道内の人ではないのか。六花亭の商品とか、何かいろいろ送っているな。おそらく送られてきているものもあるのだろうな。PCのデスクトップ画面にはそこそこなエロサイトのショートカット。そういえば、5年くらいはレスだったかなぁ、だって新鮮さが一切なかった。体臭も好みではなかったんだよなぁ。よく考えたら、続いていたのがおかしかったのかも。子はかすがいならぬ猫はかすがいで繋がっていたのだと思う。元は2匹とも配偶者の飼い猫で、結局は私が世話をすることになっていたし。

さて次はとテーブルの上を見ると、携帯電話の契約書があった。当時はすべて手書き。ん?これ契約者は配偶者だけど使用者が彼女になっている?それはちょっとヤバいんじゃないの。さっきメールチェックした中に、3月に初めて会いにいくようなこと書いてあったんだけど。会ったことない人に携帯電話渡すの?これはヤバい。配偶者の思考がヤバい。決定的だ、これは近いうちに離婚を言い渡される。でも私が悪いことしていないのに、何か一方的に言いくるめられそうだ。

当時2ちゃんねるの某所で雑談を交わしていたうちの1人、実際に会ったことのある道民に電話をした。探偵頼もうと思うんだけど、と。「宮城の人なら宮城の探偵に依頼した方がいいかも」配偶者が千歳-仙台で航空機を利用するだろうし配偶者を押さえることを考えていた私には、彼の言葉は後押しになった。26時半、U町を離れ、自宅のある町へ。翌日も当然仕事だったけれど、当時子供のことで悩んでいた上司にも一切相談せず、普通に仕事をこなした。2度目の爆弾低気圧を物ともせず。

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