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【要点まとめ】『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』


iPS細胞の開発でノーベル賞を受賞した山中教授
彼の神戸大医学部時代の同級生・成田教授と子育てについて対談したこの本。

成田教授は、小児科専門医、発達脳科学者で、子どもの成長に関するスペシャリスト

二人の生い立ち、親との関わり、研究していた頃のモチベーションや、実際の子育てや研究を通しての考え、アメリカの教育との対比などなど・・・。
気さくな対談の中から、子育てや教育へ活かせる考えがたくさん。

対談形式で、とても読みやすいので、さくっと読んでみてください◎

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今回の要点まとめは、対談の中から「なるほど!」と思った文章をピックアップしてみました。

【1】「ほったらかし」が子どもを伸ばす

(山中先生)
研究者になろうと思って大学院に入った後は、手取り足取りとかそういう教育は一切なかった。「自分で何をやりたいかを考えろ」から始まって、次は「自分で見て盗め」などと言われてきました。論文を読み込んで学んで、見て、盗め、そんな環境で自ら創意工夫をしてきました。

(成田先生)
研究って何か答えを見つけるためにやるんだけど、その途中は「あれ?なんでやろう?」「こうしたらどうやろうか?」みたいな感じで「問いを立てる力」が必要。

(山中先生)
知識を吸収する力も大事だけど、その知識を使って何をするか、何を想像するかが求められている。

【2】親子で「ええかっこしい」をやめる

(成田先生)
子どもたちは、自分の本音を絶対に出せない思っていることを表に出せない。親に自分の本心を伝えられない。でも、そこをほぐしてあげて、親に自分のありのままを出せるようになった時、初めて子どもたちは解放されるんですね。

(成田先生)
乗り越える力って「自己肯定感」「社会性」「ソーシャルサポート」と言う3つのパーツからできている。最後のソーシャルサポートと言うのは、「周りの人に助けられてるっていうことを実感する力」になります。
つまり「おかげさま」と思える力、これが3番目の要素。

(山中先生)
できない時は「助けて」って周りの人に言えばいい。それなのに「ええかっこしい症候群」があるとヘルプ・ミーを言えない。つまり「ええかっこしい」は、ピンチに陥ったとき、人間のマイナス要素になるんです。(成田)
・ええかっこしない人の方が「ちょっと手を貸してくれへんか?」って言えて、そこをきっかけにまた成長できるんやろうね。

【3】良い習慣が脳を育てる

(成田先生)
一番は「早寝早起き朝ご飯」。幼児期から夜は8時に寝かせて、朝は5時、6時起き。この習慣をきちんとつけてもらったからこそ、確実に脳が育ったと思う。

(成田先生)
夜更かししたりして古い脳を育てないまま、塾とか習い事などで新しい脳を育てるところに走っちゃうとバランスが崩れてしまう。子どもは、早寝・早起きさせて、ちゃんと朝ごはんを食べさせていれば全てうまくいく

(成田先生)
子どもの睡眠時間は9〜10時間が望ましいんだけど、時間の長さよりも眠っている時間帯が重要。娘は夜8時までに就寝、朝5時〜6時起床の生活をしていました。

成田先生の著書「子どもにいいこと大全」
ここにも、「早寝・早起き・朝ごはん」の大切さが書かれています。
この本の要点まとめも、ぜひ◎

【4】常識を疑える子どもに育てる

(山中先生)
過去の慣習や前例を疑った方がいい場面って、これからもっと増えるんじゃないかな。もちろん良いものは残しつつなんだけど、いろんなことが通用しなくなっています。

(成田先生)
古くからの慣習とかは疑うべき。世の中やその業界で「普通こうでしょ」って言われている常識みたいなものね。それを捉え直す力(リフレーミング力)ってこれから先すごく重要になってくると思う。

(成田先生)
物事を違う角度から見るというか、捉え直すことは子育てでものすごく重要なんです。
「うちの子、喧嘩っぱやくですぐ感情的になるんです」って相談に来るお母さんがいるんだけど、それって正義感が強い、エネルギーがある、感受性が強い、という長所とも考えられる。お子さんの一面だけを見ずに反対側からも見てみようかって促しています。

【5】レジリエンスを身に付けさせる

(成田先生)
「ありがとう」を言われて、そこで自分の存在価値を確認している。自己承認を得ています
いろんなことが制約されて、生きづらさが増す時代が続いたとしても「ありがとう」が言えて「ありがとう」を言われる関係性を築けたら前向きに生きていける。

(山中先生)
うまくいかなかった時、原因は自分にあるんやで、と教えてもらいましたね。「いいことはおかげさま、悪いことは身から出たサビ」そんな生き方を母が教えてくれた気がしています。

(成田先生)
「身から出たサビ」と「おかげさま」、自然にそう思える人がきっと立ち直れる。ついつい逆になっちゃうでしょ。うまくいったら「俺が頑張ったからだ」って思って、うまくいかないと「みんなが手伝ってくれないからだ」とかって思っちゃう。そう考えてしまうとうまくいかなくなったときに解決策がないというか、立ち直る術がなくなる。

【6】しぶとい子どもは目線が違う

(山中先生)
「理解できない方が悪い」と判断してしまうと、自分自身が進歩できません。だからもし相手に伝わらなかったとしたら、「それは僕が悪い」と思うことにしています。

(成田先生)
コミュニケーションは相手に伝わるように工夫をしなくてはいけない」と言う概念が浸透すれば、子育ても、教育も、違ったものになると思います。

(山中先生)
言葉の誤解というのは、そこに感情が潜り込んでいることがほとんど。相手が強く主張してきたときに、自分が反対意見だったとしても、まずは「なるほどね。そういうふうにも考えられるね」と、ロジカルな部分に共感する力が大切だと思います。こちらが共感すれば、相手も気持ちを寄せてくれる場面が増える。

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山中教授がiPS細胞を開発するまでの試行錯誤、彼の人生が書かれていて、感銘を受けました。


成田先生、山中先生の著書
わたしが読んでみたいと思っている本を一部紹介


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