【要点まとめ】『世界に通用する一流の育て方』
現役保育士・日本語教師オススメ本
『世界に通用する一流の育て方』
著者:廣津留(ひろつる)真理さんとは
一人娘のすみれさんを、地方公立高校からハーバード大学に現役合格させたお母さま。
幼稚園は1年しか通わせない、塾には通わせず家庭教育、英語を身に付けさせるメソッドなど、独自の教育法を確立。
著書多数、娘のすみれさんも本を書かれています。
上記2冊は、2022年9月現在、Kindle Unlimitedで読めます。
登録したら初月は無料なので、ぜひ↓↓
小学校に入るまでの家庭教育がカギ
小学校に入るまでの時期は、人格形成上とても重要な時期。
この時期にいかにしっかり家庭教育をするかがカギ。
親が得意なことを子どもに伝授するのが基本
家庭学習では、親が得意なことを子どもに伝授するのが基本。
廣津留家の場合は、音楽や語学。
親が知識のない場合は、よい教室や先生を見つけること。
また、親も一緒に学ぶつもりで子どものサポートをしてあげましょう。
幼児期に始める習い事の場合、「強制せず子どもの自発性を尊重して、やりたいことをやらせること」は難しいので、親が導いてあげた方が◎
「バイオリン」という楽器を触ったことがないのに、なかなか「習いたい!」とは言い出せませんよね。
ある程度、その子の素質を観察し、親が導いてあげることも必要です。
簡単なオリジナル教材をつくる
たとえば、漢字。
大人は「漢字は難しいもの」と捉えがちですが、子どもはその概念がないため、漢字を絵や図として捉えます。なるべく小さいうちから漢字に触れさせることで、無理なく覚えることができます。
絵本のひらがなの部分にシールを貼り、漢字に替える
・絵本を楽しみながら自然と漢字に触れることができる
・漢字がわかると読めるものが増えるため、語彙も増える
のちに外国語を学習する場合でも、母語の語彙が多いほど、それに応じて外国語の語彙が増えていきます。語彙は、たくさんの大人との会話、絵本や歌などから増えていくため、接触の機会を増やしましょう。
幼児期は「書く」より「読む」を重視
小学校に入るとどちらにしろ書くことが増えるので、幼児期から無理にやらせる必要はありません。筆圧が低いうちに無理に書かせ、書くことが嫌になることも懸念されます。
幼児期に「鉛筆に親しむ」という行為は大切なので、塗り絵や迷路など、楽しんで取り組めるものを。
季節の行事に触れさせる
日本には四季があり、それに伴った伝統的な行事もたくさんあります。
季節の行事に親しむことで、季節の移り変わりとともに、日本の文化や旬に根ざした食生活の知識も体感できます。
外国語を学び、のちに海外に行くようになると、必ず自分の国のことを聞かれます。自国を紹介するときに、文化や伝統的行事を知っておくことは大切です。また、国際化が進むと同時に、自国の伝統的な文化やアイデンティティを重んじる姿勢も身に付きます。
習い事はつねに真剣に
ビジネスと同じように「選択と集中」が大切です。
やりたいこと全て、やらせたいこと全てに手を出すと、中途半端になってしまいます。
やるからには本気でプロを目指す気持ちで取り組ませます。
幼児に習い事をする3つのメリット
大人と接する機会が生まれる
子どもにとって新鮮な刺激になる
先生に挨拶をする、お礼状を書く、などの躾にもつながる達成感が得られる
きちんと取り組んでいれば何らかの進歩があり、それが達成感につながり、習い事で達成感を味わうと学習を前向きに取り組むきっかけにもなる
何かを「賞」をゲットすれば、成功体験にもなる履歴書が華やかになる
勉強だけでは評価されない
これからは教育も社会も多様性を重んじるようになるので、勉強に加えて習い事に打ち込む経験は、プラスの評価を生む
小さな成功体験を積み重ねる
子どもを褒めて自信とやる気を伸ばすことが何よりも大切です。褒めるのは習い事やお勉強だけでなく、日常のあらゆることを対象にしてください。
勉強なら、目標達成率の40パーセントだったとしても、まずは「すごいね」と言ってあげること。
子どもが飽きる1分前に切り上げる
お家でのお勉強中、子どもに寄り添って反応を見ていると、「そろそろ飽きそうだな」「今が集中力のピーク、これをこえると下り坂だな」というサインが、言動や行動に表れます。
そのタイミングを見計らって、切り上げること。
飽きてダラダラ取り組んでも非効率な上、子どもが楽しくなければ毎日継続できません。
子どもに寄り添い、反応を見ながら臨機応変に対応できるからこそ、家庭教育は身に付きやすいのです。
家庭学習って具体的に何をするの!?と気になる方は、こちらの本を。
上記にある「漢字学習」以外にも、様々な家庭教育の工夫が書いてあります。わたしも以前読みましたが、とても参考になりました◎
(近々この本もまとめる予定です。)
小学生からの生活習慣
To Doリストを活用する
小学生になったら、自分でリストをつくって管理させましょう。
幼児期とは違い、タスクも増えていきます。
それを自分で把握し、どのタスクを優先的にこなすのか、など自己管理能力も高まります。
終わったタスクにチェックを入れて消していけるのがゲーム感覚で楽しめるので、小学生にも負担になりません。
学校の勉強は平日だけ、週末は課外活動
学校の勉強は平日だけにしましょう。
習い事をしたり、イベントに参加したり、週末は学校では学べないことに取り組みます。
【ひろつる式】非常識受験メソッド
模試を受けない
学力テストは絶対評価でなく相対評価であるため、自分の学力がしっかり評価されない。模試の結果に振り回される上、お金を時間を無駄に使ってしまう。学年1位を目指さない
全教科の点数を上げるために力を費やす必要はない。時間を費やしただけの効果が見込める複数の分野に学習時間を振り分けた方が、将来の進路選択も広がる。塾に通わない
受験の小手先テクニックだけを学んでも意味がない。家庭教育中心で。苦手科目は捨てる
できない問題が1つ解けるようになったところで、全体の学力は向上しない。平均的にまんべんなく全教科できるより、得意分野が2つある方が良い。宿題は丸写し&丸暗記
米デューク大:ハリスクーパー氏
「小学生は宿題の学習効果はゼロなので、宿題を禁止すべき」
小学生に必要なのは、
・質の良い睡眠
・家族団らんの時間
・友達と遊ぶ時間
・読み聞かせ
ただし宿題を拒否するのは社会のルールに反するので、宿題の目的である「学習」はすべき。解くと時間のかかる問題は、丸写し&丸暗記し、効率的に学習すれば良い。
【ひろつる式】英語学習メソッド
目指すゴールは
18歳になったとき、大学入試に出るようなアカデミックな長文の読み書きができるようになるとともに、プレゼンテーションやディスカッションをこなす表現力をつけることが目標。
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そのゴールから逆算して、最初からレベルの高い英語にチャレンジさせる。
文法は教えない
とにかくたくさんの文章に触れることが先決。
長文を読んで書けるようになると、結果として文法は身に付く。単語は単語帳で覚える
語彙を増やさないと読み書きは上達しない。
単語は単語として、集中して語彙を増やすアプローチが正解。
廣津留さんの主宰する英語教室では「1週間100個」ペースで覚えさせるそう。子どもの語彙は親が増やす
英語よりも、まず日本語での親子の会話を増やすことが効果的。
知的な会話を増やし、語彙を増やす。
↓
会話で必要なのは「流暢さ」でなく「内容」。
「英語を身に付けること」を目的にせず、「内容の濃い英語を話せること」を目的にすること。問題と答えを覚える
問題集を解かないこと。問題を解かずに「覚える」。
言語を頭に入れるインプットの初期段階では丸暗記も重要な意味がある。
定型文(テンプレート)をたくさん覚えると応用が利くようになり、読んで中身を理解するうちに英語が身に付く。文法的に正しく話そうとしない
スピーキングは上手く話そうとしないことがポイント。
英語もコミュニケーションの道具の一つなので、片言でもいいから「伝える」訓練を重ねること。その経験を重ねることで、徐々に精度が上がり、アカデミックな内容についても話せるようになる。ざっくり読めればOK
知らない単語が多少あっても、主旨が頭に入れば問題なし。枠組みがわかるとスラスラ読める
英文の構造を頭に入れておくと「ざっくり読み」が得意になり、長文もスラスラ読めるようになる。
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大学受験に出るようなロジカルな英文では、1つの段落には1つのアイディアしか入らない「1パラグラフ1アイディア」が暗黙のルールとなっている。
シンプルにまとめると、
・第1段落=序論(introduction)
I will say this.(これからわたしのメッセージを伝えます)
・第2・第3・第4段落=本論(body)
I am saying this.(今わたしのメッセージを伝えています)
・第5段落=結論(conclution)
I said this,(以上、わたしのメッセージを終えます)英文の枠組みにならって書く
先ほどの枠組みにならってトピックを決め、自分の意見をよく練る。
そのもっとも伝えたいメッセージの根拠を3つ考え、その根拠を強い順に並べて、書く。自己紹介を100個覚える
英会話ができても話したい内容がないと会話に行き詰ってしまう。
自己紹介を100個覚えておくと、外国人と話す時にも困らない。
子どもなら「好きなスポーツ」や「好きな食べ物」、「好きなペット」など、週1本程度、自己紹介文を書いて覚えると良い。
詳しく読みたい方はこちら↓↓
最後の章で、廣津留さんと娘のすみれさんとの対談も載っています。実際にすみれさんがバイオリンを極め、英語を身に付け、ハーバード大学に合格するまでの話が興味深かったです。
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