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立教生が繋ぐ、戦争経験者の声|戦争体験の伝承をテーマに、新座キャンパスでボラカフェを開催しました!

こんにちは!ボランティアセンターの学生コーディネーターです。
今回は、新座キャンパス2年のマツドが担当します!
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ボラカフェ「あの人の声をとどけたい~戦争経験者の想いを今につなぐ立教生~」を、7月6日(木)に新座キャンパスのボランティアセンターで開催しました!

今回のテーマは、”戦争体験の伝承”です。
高校2年生の時に学生団体「peace & voice」を設立し、現在も戦争経験者やその記憶を語り継ぐ活動を行っている小林友香さん(コミュニティ福祉学部 福祉学科 1年)をゲストにお招きし、小林さんが戦争経験者の方からお聴きし、記録しているお話や、これまでどのような想いで活動してきたのかなどを伺いました。

当日の様子を記事にまとめましたので、ぜひご覧ください!


『ボラカフェ』って何?

『ボラカフェ』は、「カフェのようなゆったりとした雰囲気で、ボランティアの話が気軽に聞けるイベント」です。

「ボランティアに興味がある」「参加したいけれど、何から始めれば良いの?」「誰に相談すれば良いの?」などの疑問や悩みを抱えている学生に向けて、ボランティア活動経験のある学生やボランティアの受け入れ団体の方から具体的なお話を聞いたり、交流したりすることで、”参加の一歩”を踏み出す後押しができるよう、学生コーディネーターが企画・運営しています。

今回の広報ポスター

小林さんと学生団体「peace & voice」

今回のゲストである小林友香さんが、初めて戦争を強く意識したのは小学6年生の時、小学校の学習発表会で披露した劇「おかあさんの木」の中で、息子を戦地で失った母親役を演じたことがきっかけでした。

それを観に来た小林さんの曾祖母が、これまで一度も聞かされたことのなかった戦争体験の記憶、その時の生活などについて語ってくれたそうです。
曾祖母の体験を聞いた小林さんは、教科書に載っていない事実に大きな衝撃を受けたと同時に、「語り継いでほしい」というメッセージを受け取ったとのことでした。

その後、小林さんが中学3年生の時に曾祖母の死を経験し、「戦争体験を語り継ぐこと」への思いが一層強くなります。
高校に進学した小林さんは、この経験を語り継いでいかなければならないと思い、学生団体「peace & voice」を設立。現在に至るまで、戦争体験の伝承活動に関わってきました。

「peace & voice」の目的は、「戦争経験者の声と私たち高校生の声を繋ぎ、未来に戦争の経験を語り継いでいくこと」です。
全国の戦争経験者のお話をお聴きしたうえで、様々な体験を集めた本を作ることを最終目標として活動しているそうです。

戦争経験者の声を聴く

小林さんが実際に戦争経験者の方からお聴きし、記録してきた戦争体験の一部を紹介していただきました。

当時の生活状況やその後の生き方(戦争経験者としてその経験を誰にも話せない・話さない心情も含め)について、当時の状況に関する説明を加えながらお聞きしたのですが、実際に見せてもらったという赤紙(軍からの召集令状)の写真も紹介していただいたことで、戦争がもたらす国民一人ひとりへの影響について、これまでよりも少し身近に感じながら考えることができました。

赤紙の写真

昨今、戦争が他人事ではないことを実感するような他国の様子が報道されていますが、今回は自分と同世代で戦争を体験した人が日本にいること、それを聞き取って伝える同世代の大学生(小林さん)がいることなどから、より自分事として戦争を捉え直すことができました。

また、小林さんは、『ただの歴史ではなく、これからどのように生き方の参考にしていくか、学んでいくかが大事』という戦争経験者のメッセージを紹介したうえで「このメッセージから、私たちは戦争を過去に起きた歴史の1つとして捉えるだけでなく、どのようなことが起こっていたのかを自分事として捉えていくことが大切だ」と話されていました。

ボラカフェの最後には、参加者からの感想などを共有したのですが、過去に戦争体験の記録に関する本を読んで関心をもっていた方もいました。
そこから、どのような本や映画を読んだことがあるかなどの話題で情報交換が盛り上がり、それぞれが戦争について考えられる入口や接点を探すこともできました。

まとめ

私自身、戦争に関する映画や戦争経験者のお話を聴いたことがありました。どちらも戦争の悲惨さを学ぶことができました。

しかし、今回のボラカフェでは同じ立教生である小林さんからお話を聴くことで、「私たち自身が戦争について考えていくことが重要であり、年々戦争経験者が減少していること」を実感しました。
また、教科書に記載されている場所のみでなく、その他の様々な地域にも戦争の被害や影響があったことを認識していくことが大切だと感じました。

今後も学生コーディネーターはさまざまな企画を実施していきます。
おもしろそうだなと思った方がいましたら、各キャンパスのボランティアセンターに気軽に足を運んでください。

〜小林さんに関する記事など〜

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