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⾁匠親⽅@⾚坂 三橋若葉さん(平11法)

 2022年5月、三橋若葉さん(平11法)は地元群馬で出会った御主人とともに、焼肉激戦区と名高い赤坂で「肉匠親方」赤坂店(千代田線赤坂駅7番出口より徒歩2分)をオープンした。こちらで提供される赤城牛は年間3,600頭しか生産されず、そのしっかりとした赤身の旨みを存分に楽しめる都内で数少ない名店である。
 座右の銘は“一期一会”、店内に響き渡る朗らかな声で取材に応じてくださった三橋さん。大変なことも常にポジティブに捉え、御主人と支え合い、一つ一つの出会いを大切にご縁のありがたさと感謝の心で難局を乗り越えてきた。「肉匠親方」赤坂店は、訪れる人々に、また食べたいと思わせる食事と一緒に、とびっきりの笑顔と元気も提供している。

―学⽣時代のことをお聞かせください

 大学に入学したら体育会系の部活のマネージャーになりたいと思っていました。新歓で地元の先輩に出会い、(選手として所属されていた)ラッシャーズ(体育会アメリカンフットボール部)の出店に案内され、ルールがわからないばかりか、アメフトは観たこともなかったんですが入部を決めました。
 高校時代は陸上部でマネージャーをしていて、真剣にスポーツをしている仲間たちと感情を共有できる、っていうのが楽しかった記憶があります。たぶん一生懸命な人を応援したいという気持ちが昔からあって、仲間たちに少しでも貢献できれば、自分も充実して満たされる、みたいな感覚でした。 

 近年は、ラッシャーズOBOG会に誘っていただき、リーグ戦の観戦に行けることが楽しみになりました。いつまでも優しく仲間として迎えてくださる先輩方は本当にありがたい存在です。赤坂出店が決まった時にもすぐに予約を入れてくださって、またそれをSNSで見た先輩方も予約して来てくださって!本当に皆さんお優しいんです。立教愛も深まりますし、たくさんの応援をありがたく感じています。
 まだ私達のことをご存知でない方々にも、ぜひお店に足を運んでいただきたいなと思っています。20台の煙突がフル稼働する高機能換気システムで、換気はどの飲食店より、バッチリです!

店内20カ所に設置した強力な換気ダクトが、
3秒で店内の空気を入れ替るので 快適にお食事を楽しめます!

―焼⾁店を開店するまでの道のりは? 

 結婚を機に地元群馬に戻り、主人が経営していた飲食店を2003年に法人化しました。焼肉業態は、前身である居酒屋業態と異なり最終調理をお客様御自身で行っていただけるので、弊社の強みである接客に注力できるのでは、と随分以前から興味がありました。ずっと調査はしていましたが、価格安定に不安があり出店に踏み切れませんでした。しかし生産者の方や仲卸業者の方など、様々な繋がりが広がり、高品質低価格での仕入れが可能となったおかげで2017年に最初の焼肉店を前橋市内に出店しました。

笑顔でご案内する前田執行役員。赤坂、前橋の両店舗を統括している。
網からはみ出すほどの大きさのカルビ!

―お店の経営で⼼掛けている事や⼤変な事を教えてください

 掲げている経営理念は、「『一笑懸命』〜目の前の笑顔のために懸命になろう〜」。例えば、目の前にいるのがお客様であれば、とにかくお客様が笑顔になるために、スタッフ一人一人が懸命になる!これをうちの会社は目指しています。お客様、取引先業者様、スタッフも含めて、目の前にいる人を笑顔にするために自分が何ができるかを考えて、行動する、これが一つの大きなテーマです。
 大変な事は、大変だとは考えないようにしています(笑)。ただ、大変な事が起こっていると思ったのは、緊急事態宣言と共に始まった行動制限です。自分達でコントロールできない問題だったので、どうしたらよいのか悩みました。

―ポジティブになるスイッチはありますか?

 主人も私もあまりネガティブに考えたり大変だって言わないタイプで、とにかくポジティブを心がけていますね。私ってツイてるとか、運が良いなあってすごく思います。あと、とても人に恵まれていると思います。いろんなご縁をいただいて、その度にそのご縁に助けられているんです。主人が若い時に始めた飲食業も、そもそも「飲食をやろう!」を思って入ったわけではないらしく、たまたま譲り受ける機会があって少しずつ大きくしてきた経緯があります。赤坂店も2月にお話をいただいて4月にプレオープンしたので、本当に突貫工事!(笑)。これも人とのご縁があったおかげで助けられ、無事オープンをすることができたのだと思いますね。

 この二年間、飲食店はものすごく逆風の中にあって、私たちは自分たちにできるあらゆる事をとにかくやってきた感じがあります。コロナ禍は急速に外食産業に求めるものを激変させてしまいました。これからの世の中の行動様式や考え方の変化に対応するのはもちろんですが、やはり、私たちは最も大切にしている『一笑懸命』な接客に立ち返って頑張っていこうと思っています。

―地元群⾺に対する想いをお聞かせください

 生まれ育った所なので地元愛はもちろんあります。また、主人は地元生産者の方との繋がりや、地元でのイベントも手がけてきましたので特別な想いがあります。「東京の中心で群馬を叫びます!」と地元の皆さまにはお伝えして赤坂に出店しました。だから、群馬の皆さまには、いつも本当に応援してもらっています!地元赤城牛を卸してくださる鳥山牧場(鳥山畜産食品(株))の社長さんとは、創業以前から公私共にお付き合いも長く、東京や海外での取引も精力的にされている方で、今回の出店も応援してくださいました。赤城牛は赤身が本当に美味しいんです。その美味しさをたくさんの方にお伝えできれば、私たちもこんなに嬉しいことはありません。また、地元の酒造メーカーの社長さん方にも、応援していただき、群馬の地酒も取り扱っています。
 皆様、私たち夫婦が尊敬していて止まない素晴らしい経営者の方々で、感謝の一言に尽きます。

究極の赤城牛 シャトーブリアン
群馬県が誇る地酒をご用意

―好きな⾔葉はありますか?

 「一期一会」です。これは昔から思っていますが、一つ一つの出会いを大切にしたいです。これまでもお会いした皆さんからたくさんの恩恵をいただいているので、私も目の前の人のために『一笑懸命』でありたいです。それで何か他の方のアシストができたなら満足ですし、役割を果たせた嬉しさを感じます。

―今後の夢を教えてください

 『一笑懸命』な姿勢はこれからも貫いていきたいと思っています。飲食店、イベントの運営、コンサルティング業務も、これまで私たちが培ってきた接客に特化して進めていきます。個人的には、2019年に自社の生産性を高めるためにGoogle社の教育認定資格を取得した関係で、この2年間、全国の教育機関にGoogleアプリの活用法を教えるトレーナーとしても研修を行っていました。自社内でもICT活用が非常に有益であると実感しているので、このスキルを広める活動も続けていけると嬉しいですね。
 また、この場をお借りして、校友会でお世話になっている皆さまやラッシャーズの皆さま、そしていつも私たちをお引き立て下さっている皆さま方のお心遣いに心から感謝申し上げます。校友の皆さまにも是非お店にお越しいただき、「親方最高!」っておっしゃっていただけるよう引き続き頑張って参ります。

赤坂店前での三橋若葉さん。
1階ゲートに設置された「肉匠 親方」の3つの約束
「んまっ! やっす! きもちいい~!」。
「赤城和牛の赤身がうまい」「赤坂でありえない価格で安い」
「接客こそ当店の誇りで気持ちいい」の3つを意味する。

(写真:霧⽣美穂、⽂:⻄沢縁)

店舗情報 

⾁匠親⽅ ⾚坂店 
〒107-0052 
東京都港区⾚坂6丁⽬4−17 オークビル 1F 

<系列店> 
⾁匠親⽅ 前橋本店(旧:親⽅ホルモン) 
⾁匠親⽅ 新前橋店(旧:焼⾁ワインバルOYAKATA) 
⾁匠親⽅ 親⽅焼⾁弁当