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大雨の中、輝きを目の当たりにした

6月2日(日)、クロフェス2日目。

天気予報が雨で、3日後にディズニーに行く予定があり体調を崩せないなという理由で、元々は行かない予定のライブだった。

しかし僕は前日の22時になって、ナナフル(7限目のフルール)初の大型夏フェスを見届けたくなった。


「これからも色んなステージでパフォーマンスするナナフルを見届けたい。」


リミスタ(生配信動画)でナナフルの皆さんに伝えていた、僕のこの言葉と気持ちを嘘にしたくない。

それに僕は過去の推しで、行かずに後悔したイベントが何度かある。
行かずに後悔するくらいなら、行って後悔した方が良い。
お金なんて働いたり節約すればいくらでもどうにかなるし、体調もちゃんと対策して気を付ければ良いけど、行かなかったその時のライブはもう戻ってこない。


今日のステージは12時半と16時半の2ステージ。
午前中は下り坂の天気予報に反して晴れ。

11時に会場に到着したため、炎天下から逃れるように長野から車で来ていた方の車の中で過ごした。

ライブで会うと当然のように話している間柄だけど、ナナフルを介さないと絶対に交わることがなかった人生が、
こうして同じ車に乗ってナナフルのことを語って、人生で同じ時間を共有していることが不思議でたまらない。
ちなみに話題は前日に長野のローソンで1時間店長をしたイベントの話だった。


12時になって1ステージ目『サファイアステージ』に向かう。


SEが鳴る。ナナフルの掛け声が響く。

いつも通りに登場するナナフル。


青空の下のナナフルはいつも以上に輝いて見える。

この姿を見させていただくために、僕はここに来たんだ。見惚れてしまう。


雨予報の中で晴れ間が差した奇跡的な瞬間。
そんな中での1曲目が『青空に咲くシンフォニー』の時点で最高の始まりだった。


青空に向かってナナフルが響き渡っていた。


会場にいた方々はサビの頃には乗ってくれていたし、2曲目との間には「可愛くない?」「なんて名前のグループ?」なんて声が周りから聞こえてくるのが自分のことのように嬉しい。


2曲目『あの日のメロディのように』の時、太陽は雲に隠れ、顔に少し雨粒がかかり始める。
やはり天気予報には抗えないか…と思いながらも、エモい曲調に小雨が何だか似合っていて、これはこれで良い。
これは余談だが、この時ラスサビ前のジャンプを初めてできて本当に嬉しかった。


3曲目『君はフルール』、はるにゃんの掛け声が始まると、ピタリと雨が止んだ。

サビに入る頃には晴れ間が差して、日差しが暑いくらいだった。


ナナフルがクロフェスで起こした奇跡。


大きな花を咲かせるために陽の光を浴びたいと願った彼女たちの思いが届いたのだろう。



1ステージ目を終えて特典会へ。

ここで僕はナナフルから一生の宝物を貰った。

特典会の間、メンバーの皆さんが書いてくださっていた


僕はこれからもずっとナナフルのことが好きです。

僕の人生の中で間違いなく1番輝いているアイドルグループです。
これ以上輝く方法を僕は知りません。


一生の宝物なんて口だけならいくらでも言えるじゃん、と思われるかもしれませんが、
これだけは絶対にお墓まで持って行ってもらえるようにします。

ナナフルを推していたことは、これからの人生で忘れることは一瞬たりともありません。


余談だが、前回のnote記事を全員が読んでくださっていたのが、この時の特典会で判明した…

僕は本当に誰にも読まれないと思って書いていて、日記に書いていたことをそのまま書いてただけだったため、すごく恥ずかしかったがその反面本当に嬉しかった。
ちゃんとお手紙を書いて伝えるべきところだったのを、noteで伝えてしまったのは少し後悔が残るが、
大切な時間を使って読んでくれたことを思うと涙が止まらない。


特典会が終わり、また再び車に戻る。2ステージ目の16時半まで2時間半。

お昼ご飯は全員『7限目のフルールのりんごパン』、通称ナナフルパン。
首都圏のローソンでは買えないため、長野から輸出(?)してくださったのをおひとつ分けていただいた。

ご飯の後は、ナナフル4曲+カバー2曲をエンドレスでリピートしつつ、コールの練習をして過ごした。



時間が近づくにつれて怪しい黒い雲が増えて雨が降り始め、時間になる頃には傘が必要なくらいになっていた。

2ステージ目『ジパングステージ』に着いて前の組の方のライブを見ているとかなり本降りとなり、
屋根付きの椅子に座っているものの、風に煽られて濡れてしまうほどとなった。


ナナフルの出番になる頃には、もはや台風レベルの豪雨。

SEが鳴り始めるも、着ている合羽とステージのテントに打ち付ける雨の音で聞こえにくい。


1曲目は『夢色の明日へ』、メンバーの皆さんは後ろ向きでスタンバイする。


1番最初に振り向きながら立ち上がるのはそなりん(勝見奏花さん)。

振り向いて僕たちのことを見た瞬間、明らかに「えっ?!」と声に出してそうなくらい、口を開いて驚いていた。

この土砂降りに打たれながら最前に人がいることに驚いたのか。
それとも合羽も着ずに雨のシャワー状態の方の姿に驚いたのか。

そなりんは表情が素直で、コロコロと変わる姿が本当に可愛いし素敵だなと改めて思った。



合羽を着てフードを被っているものの、ステージを見上げると眼鏡に雨が打ちつけて、雨粒越しのナナフルが僕の目には映る。
テントから流れ落ちる雨粒が滝のようなカーテンとなり、その後ろに彼女たちがいる。


それでも彼女たちのことはしっかり見える。

何故かくっきりとピントが合う。

彼女たちは大雨の中でも輝いていた。


流れ落ちる雨粒のカーテンに照明が当たり彼女たちをより一層煌めかせる。



ステージの上は足の踏み場がないくらい水溜まりで埋まっていた。

ダンスを少し控えめにして滑らないように気を付けてほしいと、勝手なオタク心から案じてしまった。

しかしそんな心配をよそに、彼女たちは水溜まりがあることなんて気にしていない。


彼女たちは、会場にいる方のことを笑顔にすること、自分たちを表現して輝くことだけに集中していた。

その気持ちがパフォーマンスから伝わってくる。

今日しかないこのステージ、この瞬間瞬間、今目の前にいる方、全てを大事にしている。


テントから流れ落ちる雨粒のカーテンの位置まで前に来て歌う。

踊りでしゃがんで膝を濡れた地面に着けるのも厭わない。

水溜まりの上でステップを踏んで雨水が思いっきり跳ねる。


雨なんて降っていないかのように、いつも通り、いやいつも以上にパフォーマンスが全力だった。


メンバー全員でジャンプする場面では、テントの支柱に頭をぶつけないか心配なくらいの跳躍力だった。


そんな彼女たちの思いに応えたいし、その気持ちに負けたくない。

僕も全力でジャンプした。


ナナフルの皆さんは、本当に毎回のライブごとに成長して進化し続ける。



3曲目『君はフルール』が始まる。

今はやがて思い出になる

日々は過ぎて過去になる

今しか歌えない歌を
この瞬間だけはそう!生きている証だ



歌詞を少しずつ切り出していいるが、私がこの曲で好きな部分だ。

この部分でいつも私は泣きそうになるのだが、今回のステージの時が今まで1番泣いた。


今こうして私が大雨に打たれながら、ナナフルのステージを見たこと。

彼女たちが雨の向こうからレスを送ってくれていたこと。

レスに応えるように全力で応援したこと。


そんなこの瞬間も、いつか過去になる。

ナナフルの皆さんとのこの大切な瞬間が、いつかは必ず思い出になる。

思い出になった時、きっと目の前にナナフルの1期生の方はもういないだろう。

今この瞬間のナナフルにしか歌えない、彼女たちが今を全力で生きている証を見届けることができている。


ナナフルの皆さんのことを応援できている今のこの瞬間が、永遠に続けば良いなと思ってしまう。

だけど、今の1期生と会えるのは長くても残り1年9ヶ月。


あと何回ライブに行けるのかな。

大雨の中で天気に負けないくらい輝くナナフルのことをまた見られるときはあるのかな。


そんなことを思いながらサイリウムを振っていると自然と涙が出てきてしまう。


僕は心がそんなに強くないから、その時を迎えるのが怖い。

だけど、ナナフルの輝く姿を見ると、そんなことはどうでも良くなるくらい、この輝きを目に焼き付けたいと思う。

毎ステージ、僕も全力でその瞬間を生きて、ナナフルの皆さんの輝きを覚えていこう。



ステージにできた雨粒の水面に照明が反射する。


自然が作り上げた幻想的なステージの上、
いつも以上に輝くナナフルの皆さんのことを、
これから先ずっと忘れない。




















サムネ画像引用元

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