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初めてパパイヤを食べたけど瀬戸内レモンに感動した


先日、人生で初めてパパイヤを食べました。

食べ物の中で果物が何よりも好きで、果物売場に行くと財布の紐が緩くなる鞆谷さんです。


前々から『ドライフルーツではない生のパパイヤが食べてみたい』と思っていのですが、千疋屋では国産パパイヤが4,000円で売られていて流石に紐が緩いとは言え悩んでいました。

そもそもなんでパパイヤが食べたくなったかと言うと、市川海老蔵さんのご子息がよくパパイヤを食べていて気になっていたことに加えて、母親が高校卒業後にファミレスでバイトしていたときにデザートにパパイヤを半分に切ってレモン添えて出してたという謎エピソードを聞いていたことがありました。
そんなファミレス無いでしょと思いつつ、僕の中ではパパイヤってどんな味がするんだろうという未知への好奇心だけが膨らんでいきました。
(Twitterで『ファミレス パパイヤ』で調べると、店の名前込みでその当時を覚えている方が結構いて驚きました。確かに今の時代にそんなファミレスないしよっぽど印象に残ってるんだなと。)


そしてパパイヤを食べたいと切望して2年、普段行かない遠いスーパーに行ったときついに出会えたのです。

レモンを絞って食べるというのを聞いていたため、この日は奮発して海外産と比較して倍高い瀬戸内産のものを買いました。
レモンもすごく好きですが普段は海外産の濃縮還元のレモン汁しか口にしておらず、国産のレモンの味も元々気になっていたのです。


家に帰ってから保管方法を調べると新聞紙にくるんで少し追熟させると良い、と書かれていたため早速その通りにしました。
キッチンのカウンターに2,3日寝かせて食べる日を心待ちにしていました。
いつも目にする白いカウンターに、新聞紙に包まれたパパイヤが置いてあった数日間は何とも言えない非日常感がありました。


そしてついにパパイヤを食べる日に。

縦に半分に切ると食欲を失せさせるほどの量の黒い種が出てきました。
しかしメロンのようにドロッとした感じではなく、ササッと簡単に取れるので比較的処理はしやすかったです。
黒い種はよく雑草に生えてて洋服に付いてくる『ひっつき虫』みたいにイガイガしていて、あれを5mmくらいに小さくした感じというのが一番言い表せるような形でした。他の果物にはなかなかない独特な種の形かもしれません。

どうやって切って食べるのかは分からなかったので、母がバイトしていたファミレス方式に従って半分に切っただけで、その窪みにレモンを搾ってスプーンですくって食べることにしました。
メロンを贅沢に食べるような形でしょうか。


スプーンですくって1口食べるとレモンの爽やかさと共に、トロピカルな南国な味が口に広がりました。
パパイヤの味を簡潔に分かりやすく伝えるとしたら、トロピカルフルーツジュースの特に南国なトロピカルな味、というのが近しい表現な気がします。
食リポ0点ですね。でも本当に私の語彙力ではこう言うしかないのです。

初めて食べる味に感動しているとふと、このトロピカルな味を際立たせながらも飽きのこない爽やかを与えているレモンが凄いと思ったのです。
瀬戸内レモンは凄い、というのはよくテレビでやっていたので知っていましたが、まさかここまで凄いとは驚きでした。
絞ったあとのレモンを一口食べてみると酸っぱさはほとんどなく、少し甘みを感じるくらい爽やかな味でした。
普通のレモンだったら顔が原形を留めないくらい変形してしまうところ、瀬戸内レモンではそうはならなかったのです。


パパイヤを食べ終わったところで皆さんもお気付きかもしれんが、写真を1枚も撮っていなかったのでした。
ようやく食べられるという気持ちに全てが持っていかれていたのです。


これではいけないと思って、まさに今日そのスーパーに行ってパパイヤを買おうと思いましたが青パパイヤ(主に野菜的に使う)しかありませんでした。
あの日パパイヤに出会えたのは奇跡だったのかもしれません。


そして私は使い道のない瀬戸内レモンを2個買って帰路に就きました。

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