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『百合論考 vol.00』の感想を編者目線抜きで

  


私が主宰を務めている同人サークルDon't Gild the Lilyより『百合論考 vol.00』の販売を開始しました。

企画・編集を務めた私が書評を行うのは少し憚られますが、ちょっとした思い出と共に簡単にご紹介させていただきます。

 

1.セイジロウ 
『検証! あの子のまつげは何故長いのか』

百合作品で頻出する表現技法「まつげの長さに気が付く」あのシーンについて、鼻の高さやツヤのある長い髪でもなく何故まつげである必要があるのかという疑問に対して、作中表現の例示を踏まえて考察していったテーマになります。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


トップを飾ったのはセイジロウ先生の百合漫画の表現への探求です。
掲載順は読みやすさを意識して構成したのですが、とにかく掴みとしては素晴らしい文章だと思いました。
テーマへの興味というのも共感を得やすいキャッチーなもので読み始める障壁を低くし、作中の具体例を挙げながら順序立てて論じていくため非常に読みやすく、読ませる・理解させる・惹きつける文章が書かれてます。

疑問の提示→作中例の提示→考察→結論へと進んでいく文章は圧巻です。
セイジロウ先生は普段『百合の国から』というブログを運営されていますが、そこで培ったと思われる文才が遺憾なく発揮されています。

以前TwitterのDMでお話させていただいたときにも直接お伝えしたのですが、『対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~』の1巻紹介記事がとにかく熱量と魂が感じられる素晴らしい内容になっていますので是非一度ご覧ください。
私はこの記事を読んで対ありでしたを購入しました。

台風みたいな百合漫画が爆誕したので読んでください【対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 1巻】


ちなみに百合論考についても記事を書いてくださっています。
本当に素敵な記事をありがとうございます。

今の百合って何だろうね?全力で百合を論考せよ!【百合論考 vol.00に参加しました!!】

 

2.板奈骨汰 
『「関係性」の強度、あるいは『少女支配』論』

百合愛好家のみならず、様々な場面で聞くことが増えてきている「関係性」という言葉。これを筒井いつき氏の名作『少女支配』の視点から紐解いていく評論文になります。
利便性の高い単語の濫用は、その言葉の意味を不在化してしまう。そしてその単語を使うジャンルは陳腐化が進む。百合における「関係性」には何が求められているのだろうか。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


次は板奈骨汰先生による筒井いつき先生の『少女支配』を軸にしながら、百合界隈で多用されている『関係性』という言葉への探求になります。
1つ前のセイジロウ先生の百合漫画の表現への追求から繋がりを得られるような順番とする形となりました。

こちらの記事は板奈骨汰先生がカクヨム様にて掲載されている『少女支配』論のリライト版となっております。
『少女支配』では前例の無いくらい強い関係性を描き、その関係性の深みをさらに追求されている姿は読む者を圧倒します。
そして読み終えた後に必ず『少女支配』を読み返すことになるかと思います。
それくらい作中への興味深い考察が展開されていますので、筒井いつき先生作品のファンの方は必読となるのではないでしょうか。

筒井いつき先生の『この愛を終わらせてくれないか』について探求した文章も是非読んでみたいと思いました。
板奈骨汰先生の次回作に期待したいと思います。どの立場から偉そうに言ってるんだという感じですが…いち読者として楽しみにしております…

 

3.しろえ 
『百合の多様化「百合は精神的な繋がり」』

百合に必要とされているもの、ましては百合を感じることの原点には何があるのかということについて、筆者は「精神的な繋がり」に百合が存在しているのだと結論付けた上で、個々が持つ百合の多様化についても触れたテーマになります。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


従来より巷で使われていた『百合は精神的な繋がりを示すものだから肉体的なものは違う! 百合は清く神聖なものだ……』(原文ママ引用)という百合に対する考えをいま一度見つめ直した内容となっております。

人それぞれ百合の定義が揺れている現代においてこうした内容のものを書くことは非常に難しいと思いますが、順序立てて整理して書かれているためとても理解しやすいものになっていると思います。
Twitterでこういったことに言及すると切り取られた140字で誤解が生じやすいのですが、これはこうして本にした良さが出ているなと思っています。

百合に対する想いの多様化が百合の発展を生み出すという点に共感しましたが、ここには中にも述べられている通りまだまだいくつかの問題が残っていると思いました。

ちなみにしろえ先生はTwitterでハッシュタグ『#百合作品紹介』でほぼ毎日1作品レビューをされています。
その某大な蔵書数と知識には感服しております。皆さまも一度は拝見したことがあるのではないでしょうか。
新作・旧作問わず紹介されているため、『この作品読んだことないけど面白そう』みたいな出会いの場を作っております。


4.芦生慧 
『百合の解体』

元は女性同性愛を指す語であった「百合」という言葉は、今日では性愛のみに留まらない女性間の幅広い関係性を指す言葉として用いられている。その定義は個々人によって大なり小なりの差異があり、しばしば論争の火種にもなっている。本稿はそんな百合文化の現在を「百合の解体」という視点から論じたい。
結論から述べると、百合ジャンルは解体されるべきであり、それを迫られることが予見されるということである。百合というジャンルは火種を抱え込む程にその定義が広く大きくなり過ぎた。そして、辛うじて多種多様な定義における共通項である「女性同士」という部分も、近年のジェンダー概念の解体によって揺るぎ始めている。そのような状況下で、百合は自らのジャンルとしての在り方を問い直される時期に来ていると言える。
(本文p.16 『一.序論』より引用)


本文タイトルである『百合の解体』という言葉が、一見すると攻撃的な内容だと誤解してしまうかと思われますが決してそういったものではなく、今百合を楽しむ者に対してある種の警鐘を鳴らしている内容となっています。前のしろえ先生の視点とはまた少し違った切り口から百合の多様性を論じています。

筆者の言う『百合の解体』に迫るまでの道筋について、今までの百合の歴史と系譜を辿りながら説明されていきます。
特にジェンダー論から見た百合の定義の不明瞭さと危うさについては読む価値が非常に高いと思います。

文章を斜め読みしてしまうと、筆者は百合に対して攻撃的で解体すべきなんておかしい!みたいなことになってしまうかもしれないが、そういった方はもう少しちゃんとしっかりと読んでほしいです。
筆者が百合ジャンルに対して真剣に向き合い、このジャンルを愛してきた者だからこそこれから訪れるであろう『百合の解体』という危機に対して警鐘を鳴らしていることは読み取れるかと思います。

芦生先生とは執筆段階で何度かDMのやり取りをして、論を深めていった思い出があります。
論考というよりはエッセイよりの内容になっていたため、同じくエッセイ調のものになっている私の原稿と並べて掲載させていただきました。

芦生先生が企画をされている百合アンソロジーがBOOTHにて販売されていますので、こちらも合わせてご覧ください。

  

5.鞆谷六花 
『百合という二文字で表現できない時代がもうすぐそこまできてる』

主催である私が拙いながらも書いたエッセイになります。
百合作品はあくまでもファンタジーでありフィクションな世界を描いていますが、現実の世界には同性愛が実際に存在しています。フィクションな世界と現実世界の垣根を壊す必要は無いが、この両者の橋渡しをしている百合が担う役割と責任について考えてみました。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


こちらが私の原稿になります。この原稿1ページ目の試し読みだけではぺこぱのみでどうも様子がおかしいなとすぐに分かるかと思います……
実際冒頭2,000字以上に渡ってぺこぱについて語っているのだから異端も異端。
ですが、このぺこぱ論を読むことでこれ以降で論じる百合の多様化に対する問題点と今後の展望について、読みやすい姿勢になると思って(無理矢理)載せております。

ぺこぱについてあまり良い印象を持っていない方は2,000字ほど読み飛ばしていただいても問題無い(和牛ファンの方とかですかね…)のですが、茶番にお付き合いいただけるという方は是非読んでほしいと思っています。

百合という二文字で表現できない時代がもうすぐそこまできてる。
愛と百合観は、雲だ。いろんな形がある。

この辺りの言葉は松陰寺になりきって書いてました。漫才中の台詞を少しなぞっているだけですが……
この原稿は大筋2,3日で書き切ったのですが、作業用BGMはぺこぱの漫才動画でした。大体の台本が頭にインプットされてしまいました。

私としてのポイントは書くにつれてどんどん熱量が増している点だと思います。
最終段落で述べている結論は『私は百合で世界を平和にすることが実現可能だと強く信じている。』となっています。
『百合は世界平和』という言葉はなんとなく使われていますが、読んでいただいた方は同じように思っていただけるように論じたつもりです。

多様性を認識しやすい世の中になりましたが、まだどこかに差別を許容する隙間が存在していると思います。
レズビアンのような性の多様性を認識・受容している方でも、生活保護受給者・路上生活者や統合失調症・アスペルガー症候群・自閉症などの方を無自覚に差別・蔑視していませんか?
こうした世の中の違和感について、百合の多様性という観点から見つめた内容となっています。


6.平家八草 
『百合は物語のみにあらず。可愛い、面白い、声がいいから始まる百合』

百合に限らず、我々はコンテンツの真髄は物語だと考えがちです。
勿論ストーリーや構成は大いにときめきや滾りを引き起こすけれども、人々を惹きつけるものはそれだけではありません。
可愛くて声が良いので百合曲が一気に増えた巡音ルカ、ゲームとしての面白さが無数の百合二次創作にも繋がっている東方永夜抄やsplatoonなどの事例を出し、物語以外にも百合を生み出す「引力」はあるのだとこの論考で示した、つもりです。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


今までの百合の感じ方より少し現代的な価値観から百合を見出す内容となっています。
この「引力」から百合を見た視点は今後増えてくる百合の見方だなと思って興味深く読ませていただきました。

私は現代ではとにかく分かり易く、直感的に、簡単に、の三拍子揃ったものが受けやすくバズりやすいという傾向にあると考えています。
コンテンツの数が増えているからこそ、とにかく時間を掛けずに『分かる』ということが求められているのだと思います。
Twitterで1枚絵で簡潔している漫画などは近年急速に流行つつあるもので、PRなどにもよく使われている手法になっています。
こうした面からも百合界隈にもその波は訪れつつあり、これからはこの三拍子揃った作品が流行ってくるのだと思います。

私も少し疑問に感じていた部分をスッキリと解決してくれるように、非常に分かり易く書かれていて読みやすかったです。
少し話は逸れるのですが、世間一般的にきらら系とよばれている4コマ漫画作品でも、百合創作が流行るものと流行らないものに二分していますが、ここにも少し適応される話なのかなと思いながら読んでいました。

 

7.ゆりすこ 
『2010年代の百合を振り返る  ―そして2020年代へ―』

ゆるゆりの大ヒット、日常系作品の隆盛、コミック百合姫の月刊化、やが君連載開始と終了――
百合にとって激動の時代となった2010年代。この2010年代を振り返り、これからの百合がどうなっていくのか……
今後の課題と未来への展望を綴ったテーマになります。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


私がいろんな所で百合作品近代史として紹介している文章となります。
まさに紹介文通りの内容ですので、百合の今を知るのに最適な内容になっていると思います。

ゆりすこ先生は名前の通り『ゆりすこ』という百合作品レビューブログを運営されています。
まさに今までの百合を観測してきた方で、近代史をコンテンツの面から紹介するに相応しい方なのだと思っています。

こちらの原稿は8月頃にご執筆いただいた内容であり今年の内容には触れていませんが、2020年は本当に色々な百合が生まれたと思います。
某誌さんの新連載はかなり原点回帰のような香りを感じていて、まだまだこれからの展開次第ですが新たなリードコンテンツになることが出来ると個人的に思っています。
2021年にはどんな百合が生まれるのでしょうか。

2010年代の百合を振り返っていく場面では、これ全部2010年代なの…?といかに激動の10年間だったのかと驚いてしまいました。本稿で詳しく触れているわけではありませんが、百合ナビさんがまだ4周年ということに未だに驚きを隠せないでいます。
今までの百合を振り返っていき、これからの百合に期待と楽しみを持つことができる内容になっていると思います。


8.ずいちゃん 
『おかっぱ頭とロングヘア』
――森永みるく『GIRL FRIENDS』における「特別」と性愛

わたしが「百合」なる言葉を知ったのは、森永みるく作品と出会う直前のできごとでした。
『GIRL FRIEND』(2008–2010、双葉社)を手に取って以来、長い付き合いになる「百合」そして森永作品を、「性愛」と「成長」というふたつの観点から振り返ってみたいと思います。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


ここからは作品詳説から見て百合というものを考えたものになります。

不屈の名作と名高い森永みるく先生の『GIRL FRIENDS』における関係性を紐解いていく内容となります。
百合作品として扱われることの多い本作品ですが、筆者はどこか百合作品と言い切ってしまうことに引っかかりを感じていることから論が進みます。
筆者が本作品を読み解きながらこの疑問の本質に迫る熱意が、活字という無機質なものから伝わってきます。

少し話は逸れますが、先日Liliest vol.4の書評で触れた百合作品における『関係性の「変化」』というものは、ここまで深く掘り下げて考えていくことができるのだなと初めて原稿を受け取ったときに感動しました。
それと同時に『関係性の「変化」』が作品に与える影響は計り知れないものであり、作者がその作品に散りばめられた原石のようなものなのだと思いました。

ここで言ってしまうとネタバレになってしまうので控えますが、結論で述べられている百合作品への筆者の葛藤には私は凄く共感しました。
私はこれをある種のコンプレックスに感じていましたが、この文章を読むことで少しそのコンプレックスが和らいでいき、ずいちゃん先生のように前向きに捉えることも決して悪いことでは無いのだなと思うことができました。

 

9.益岡和朗 
『テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第六期におけるシスターフッド』
ねこ娘、犬山まな、砂かけ婆の造形を手掛かりに

テレビアニメ化50周年記念作として放送された第六期「ゲゲゲの鬼太郎」は、シリーズ史上、最も女性が活躍したシリーズであると思います。
本稿は、そんな第六期を、斬新なキャラクターデザインが話題となった「ねこ娘」と、オリジナルキャラクターである人間の少女「犬山まな」とのシスターフッドの物語として捉え直しました。
伝統あるアニメシリーズを舞台とした「見出す百合」の試みを、お愉しみ頂ければ幸いです。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)

益岡先生より原稿テーマを受け取った際に正直に思ったことは、『ヤバい…ゲゲゲの鬼太郎 第6期は観たことないから分からないな…』です。
編者失格というかもはや主催をしない方が良いのではという批判もあるかもしれませんが、本当に正直に言ってしまうとそうです。

そこから私はとにかく情報収集に励みましたが、知れば知るほど筆者の百合センサーがいかに高性能であるのかということを思い知ることになりました。
広義的な百合から見たときに作中に百合を見出していく百合ということに対してゲゲゲの鬼太郎第6期を軸に置いて考えていき、そこに女性同士の関係性を持たせることにどういった意味があるのかということについて、深く考えさせられるような内容になっています。

 

10.り 
『時代とともに変化する百合のスタンダード』

筆者がTwitter上で行った回答件数478件のアンケート結果をもとに、主に百合好きの「層」について検証しています。
百合好きな方の性別比、好きな百合ジャンル別の性別比、そして当事者の割合など…。
今までソースが無い中で当然のように使われてきた『百合好きな女性の方は当事者が大部分を占めていて、男性はそうではない』や『男女比は半々である』などの言葉の根拠が、ここに提示されています。一読する価値は非常に高いと言えます。
(サークルWebサイト・紹介文より引用)


とにかく興味深い内容ばかり詰まっています。本当に。
編者としてアンケートの生データを受け取った際に、ここまで素晴らしいデータはもはやどこか学術誌に載せた方が良いのではと思ったくらいです。(実際はTwitter上で呼びかけたアンケートなのでバイアスはありますし、何より数が少ないので学術誌は難しいのですが……ここを起点として調査研究を深めていけると思います)
私が文献調査をした限りだと、ここまで詳細なデータを載せているのは見たことがありません。初の快挙と言っても差し支え無いのではと思っています。

例えば478件のアンケート調査で行ったジャンル毎の人気調査みたいなものも行っていますが、そこからさらに性別毎に分けて考えたときには新たな気付きや傾向みたいなものも見て取れるようになっています。

ここに掲載するために中身を隠していますが、BOOTHにてダウンロードできる試し読みでは読むことができますので是非ご覧ください。

例を挙げたジャンルの傾向のみならず、度々ボヤが起こる『百合を楽しむ方々の性別割合』や『女性の中の当事者の割合』など、Twitterのアンケート機能を使ったレベルのものはよく出ていますが、アンケート調査によるデータ整理を文献として載せているのは貴重なものだと思っています。

何故ここまでこの原稿を評価しているのかと言うと、興味が前のめりになってしまって生データの整理からグラフの作成や、共に考察をしてしまったりなどしてしまって思い入れが強くなってしまっているからです……編者失格かもしれませんが、とにかく貴重な文献になると思ったのでより良い形にしたいと思って介入してしまいました……

次回は私もアンケート調査をしてみたいなと思いつつ、手元にある統計学の本を読み直してゲンナリしています……
講義で1年半くらい統計学を習ったはずなんですが、未だにどうにも仲良くなれていません。もしやる時はアンケート調査を卒研で扱っていた友人を巻き込みます。


白紙コラム


掲載方法の都合上白紙が3枚生じてしまうため、私がちょっとしたコラムを書いて載せました。
『白紙コラム』という名前は企画段階の仮名で、掲載時には組版担当の方の素晴らしい手腕により『コラム』という名前に変わりました。白紙コラムって何やねんという感じですし当たり前の処置です。

コラム① 制服の学校指定リボン
コラム② 表紙ポエム没案
コラム③ 突撃!よういち先生にインタビュー!

コラム①は一発書きで書いていて、コラムってこんな感じかなみたいに試行錯誤の跡が見て取れます。
裏表紙のリボンから連想した話が載っています。

コラム②には私の黒歴史が詰まっています。
ちなみに表紙に載せているポエムは『守るのと同じ強さで あなたを傷付けたい』です。
こういった感じにイラストから連想した没ポエムが7本公開されています。

コラム③には表紙イラストを担当してくださったよういち先生のインタビューが載っています。
新進気鋭のイラストレーターの方で本当に素敵なイラストを多数Twitterpixivに公開しております。是非ご覧ください。
私がよういち先生のイラストと出会ったのは3年前くらいですが、その頃から卓越した世界観の描写力のある方でした。

ちなみに表紙イラストを使用したグッズを販売しております。
こちらについてもデザイン・監修をよういち先生が自ら担当してくださっています。
普段使いしやすいものをテーマに制作していますので、是非ご覧ください。


最後に余談ですが、コラム①と②に関しては黒地に白字になっていて、本文とは異なる部分ということが視覚的に分かり易くて素晴らしい本文デザインになっているのですが、コラム①で述べている『ちょっとしたコラムを書いて空白を埋めるというインクの無駄遣い』という言葉通りになっていてとても好きです。組版担当の方に真意は聞けていませんが……

このコラム記事については何となくのイメージを組版担当の方にお渡ししていたのですが、もう元のイメージを遥かに超える素晴らしいデザインにしてくださいました。
以前から仕事が美しい方だと思っていましたが、このデータを受け取った際に敏腕クリエイターだということを改めて認識しました。

(私がコラム原稿を落としていまっていたせいで入稿前日のギリギリまで作業させてしまって本当にすいませんでした……)

 

最後に


以上の10本の原稿が1冊の本に載っているなんてワクワクしてきませんか?

私がまさに目指していた『その時代の思い・考えを1冊の本に残していくアーカイブとしての役割』を見事に果たしていると自信を持っております。

1冊手元に残していくことで、1年後や5年後、はたまたもっと遠い未来に、再びこの本を開いたときにその時代の百合と今の百合の違いに気が付くことができ、百合に対する考えをより深めることができる1冊になっているかと思います。



以下のリンク先から購入できますので是非ご覧ください。

あんしんBOOTHパックを利用した発送となりますので、双方に住所・名前などの個人情報をやり取りすることなく通販を利用することができます。




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