Discordの個人サーバーを活用する話

本記事ではDiscordの個人サーバーを活用しリマインダーや通知の集約を行う方法について記載する。


1. Discordとは・そのメリット

DiscordとはLineようなコミュニケーションアプリのことである。テキストチャットやボイスチャットが簡単にできるため、特にゲームプレイヤーの間で重宝されている。PC・スマホの両方で利用することができ、Lineとは違って複数の端末からアクセスすることができる(LineはPC/スマホそれぞれ1台しか同時にログインできない)。

Lineとの最大の違いは「サーバー」という概念が存在することである。
簡単に言えばグループチャットなのだが、サーバーの内部には複数のテキストチャットエリア/ボイスチャットエリアを作成することが可能なため、複数の話題について同時並行でコミュニケーションをとることができる。

今回はメンバーが自分だけの「個人サーバー」を作成し、そこに様々な情報を集約・管理できるような仕組みを作っていく。

サーバーの作り方に関しては以下を参考にされたい。


2. 活用法①:リマインダーの導入

DiscordではBotを導入することによってリマインダー機能を追加することができる。

詳細は引用先を確認してもらえればよいが、一つ補足するとコマンド入力用のチャンネル(bot-command)とリマインダー(remind)のチャンネルは分けておくべきだと考えている。自分で打った内容とBotからの通知内容が混同するのは内容確認の上で望ましくないためである。

また、コマンド入力用チャンネルにリマインダー登録用コマンドのテンプレートを作成してピン止めしておくと作業が楽になるためおすすめである。
例えば、

$natural yyyy/mm/dd hh;mm send
@XXX 
text
to #チャンネル 

のような雛形を作成することで、以降はこの投稿をコピペして編集することで簡単にリマインダー登録が可能となる。

ピン止めの方法は、投稿内容を右クリック(スマホの場合は長押し)して「メッセージをピン留め」すればよい。


3. 活用法②:Webサービスの通知導入

DiscordにはWebhookと呼ばれるWebアプリケーション経由で投稿を行う機能が実装されている。これを利用することでTwitterやYoutubeなどの更新通知をDiscordに飛ばすことができる。

引用記事ではIFTTTというサービスを用いてTwitterの更新通知を飛ばしているが、このサービスでは他にRSSにも対応しているため、同様に通知を飛ばすことができる。

上記のようにRSSに対応していないWebサイトでも工夫次第で通知を送ることもできたりする。参考までに。

尚、無料分では1アカウントにつき3サービス分までしか通知を飛ばすことができないため注意が必要である。



4. 活用法③:Gmailの受信通知導入

Gmailの通知に関してもDiscordに飛ばすことができる。
前章同様にWebhookを用意した後に以下の手順で転送用のスクリプトを作成する。

スプレッドシートの作成は「Googleドライブ→新規→Google スプレッドシート」から、スクリプトの作成は、スプレッドシート上で「拡張機能→Apps Script」から実施できる。引用元の記事から手順が若干変わっていることに留意されたい。

このスクリプトを実行すると未読メッセージが検出されるたびに通知が飛ぶことになるが、スクリプトの2行目を書き換えてあげることで条件を変更することができる。

例えば特定のメールアドレスから届いた未読メッセージのみを検出したい場合は、

const threads = GmailApp.search('from:(XXX@AAA.com)  label:unread ');

のように、search()内に条件を追加すればよい。

尚、括弧内の記載内容はGmailの検索に使える演算子と一致するため、以下を参考にすることでより高度なフィルタリングが可能となる。


5. まとめ

筆者はPC・iOS端末・Android端末を利用するのだが、個人サーバーを導入してから情報連携がスムーズになったと感じている。全プラットフォームで自由に使えるサービスがいかに便利なのかがよく分かった。

本来の用途とは若干異なるかもしれないが、情報の集約先として中々便利な上、拡張性が高く色々なことができるため、ぜひとも活用してみてほしい

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