どこに着陸させたかったのか思い出せない

日常生活に支障が出ない程度に記憶力がない。
幼いころから忘れ物は多いタイプだった。今でも締め切りギリギリで周りにせっつかれて慌てて取り組むことはちょくちょくあるし、しょうもないところだと抽選や懸賞の類の応募の締め切りを忘れていて(ほんの半日前までは覚えていたのに!!)あきらめた回数は数知れない。物覚えが悪いせいで回数まで忘却してしまったのかと言われると返す言葉もない。

直近でショックだったのは、書こうとしていたショートショートのネタを忘れてしまったこと。ふと、ひと月半前にショートショートを書こうとしていたことを思い出したのだが、どうしても筋書きが思い出せない。
おそらく当時考えていた題材が日の目を見ることはないのだろう。南無三。


忘れ方、もとい覚えている項目が人によって違うなというのを時々感じる。
例えば友人とどこかで出かけたとする。
この時の記憶の残り方として、5W1Hで言うところの

・Whatの記憶が残りやすい人(出かけたときに何をやったのか)
・Whoの記憶が残りやすい人(誰と一緒に出かけたのか)
・Whenの記憶が残りやすい人(どんな時期に出かけたのか)
・Whereの記憶が残りやすい人(どんな場所に出かけたのか)
・Whyの記憶が残りやすい人(どうして出かけることになったのか)
・Howの記憶が残りやすい人(どんな経路・流れで出かけたのか)

あたりで分類できるかなと思う。
Whyが強い人はあまり見たことがないが、WhoとかWhereが強い人は知り合いに心当たりがあったりする。
ちなみに自分はWhatが強く、When/Whereも人並みくらいにはあるものだと思っている。そしてWhoが絶望的に弱い。自分で書いていて本当にひどいなと思うが、「このエピソードは誰に話したのか」という点でつまづくことが多々ある。話せれば誰相手でもいいのか、我ながら薄情者なのではないかとほとほと悲しくなる。


ここまで書いて、「Whatが強い」と冒頭のエピソードが繋がらないことに気づいた。どうも残す記憶の質を上げるために量を犠牲にしているらしい。生存バイアスとはかくも恐ろしい。
時々思考は形にしないと煮詰まって歪んでいくなと痛感した。


もう少し文字数行くかと思いきやまさかの前段までで900文字という状態。多ければ良いというものでもないとは思うが、もう少し書けないものか。
思いつきを思いついたまま書いているだけだから仕方ないのだけれども。


上の段落まで書いてからオチをタイトルとして設定したが、着陸地点は覚えるものではなく考えるものだよね。



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