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風の時代の写真整理

2020年末から「土の時代」から「風の時代」に入ったと言われています。私たちにとって写真の存在も、「風の時代」のあり方へと変化しているのを感じます。

土の時代は「かたちあるものを重んじる」時代

○○の時代というのは、占星術で語られ、火・土・風・水という4つの要素が約200~240年の周期で移り変わるというものです。

まず、これまで続いていた「土の時代」とは、どのような時代だったのでしょうか。

「土の時代」の始まりは今から220年前頃。
火の時代から土の時代へと変わった18世紀末の転換期には、産業革命が起こりました。武力が支配していた時代が終わり、経済力そのものが世を動かす資本主義の時代へと移ったのです。かたちあるものを重んじる、物質主義。目に見える資産形成に価値が置かれていた時代。今までの実績を信用し、組織の伝統を大切にする、我慢や根性が大切とされてきた時代です。産業革命から始まり、それが行き着いたところが現代の大量生産・大量消費の世界なのです。(参考:https://www.villalodola.jp/magazine/column-085/)

母が作ってくれたアルバムはまさに「財産」です。

たくさんの写真とチケットなどを時系列にコメントを入れて、分厚いアルバムにしてくれました。しっかりとカタチにしてくれたのです!

フィルムカメラで現像する。その一択だった時代。ここぞという時に写真を撮り、かげがえのない宝物として残してくれたのです。巣立つときに持たせる!と決めて作ってきた、そういう気迫も感じるアルバムです。

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▲結婚した際「絶対実家に置いていかないで」と託されました


風の時代とは「持たない自由」を楽しむ時代

「風の時代」は、ものに縛られない生き方や型にはまらない価値観を表します。端的に言うと、「自由」で「多様性」に富んだ、フレキシブルな世の中がやってくるということ。

「持つ時代から“持たない”自由を楽しむ時代に」住まいを持たないアドレスフリーという言葉も昨年ごろから耳にするようになり、ものを持つ時代から、場所にとらわれない住まい方、働き方が増えてきました。「風の時代」では、権威あるブランドだから価値があるのではなく、「自分にとっては、こういう理由で価値がある」と言える自由度が増します。目に見えない「心」は縛ることができないからです。
そして、その元になるのが、新しい情報や知識。
これまでの古い価値観が壊れて、新しい価値観が創造されやすくなってくるのです。みんなが同じブームを追うのではなく、自分が満足できるようアレンジするのが風の時代の特徴。
(参考:https://www.villalodola.jp/magazine/column-085/)

そうそう!!写真もデジタルが主流となり、実際の「モノ」としての場所を取らないものとなりました。SNSやクラウド、スマホのデータの中だけにある写真がどれだけを占めているでしょう?

また、卒業アルバムといえば、次はいつ会えるか分からない友達が載った貴重な想いでの品でしたが、今は卒業した後もSNSでつながれる時代。

現像した写真を焼き増ししなくても、どこにいても簡単にオンラインでシェアできるようになりました。卒業や結婚後の実家との繋がり方、連絡の取り方も、ずいぶんと変化しているのではないでしょうか?


どの写真をカタチするか?を判断する時代に

持っているようで持っていないような、持っていないようで持っているという曖昧な存在。写真はそういうグレーゾーンをさまよっているように思います。

あるようでないような大量の写真を子どもに残そうと思った時に途方に暮れてしまうのは、「土の時代」の財産としての写真アルバムのイメージを引きずっているからではないでしょうか?

まずは、自分の母親と自分を比べないこと。同じようにしてあげなきゃ!と思いすぎないこと。アルバムづくりの「やり方」ではなく、「アルバムを作って気持ちや記録を残したい」という「思い」の部分だけを継承すればOK

撮ったもの全てをカタチとしてきたフィルムカメラの時代から、何をカタチとして残すのかを自分で考えなければならない時代になりました。

写真というカタチを残せば終わり!ではなく、写真を通して目には見えない思いや関係を育むことに価値が置かれていくのです。

どうして写真を撮るのか?何のために残すのか?どのように残すのか?

その選択肢も多様化しています。ヒントはたくさんあるけれど、こうすれば満足できますよ!というセオリーはありません。自由度が増したからこそ、扱いに困ってしまう写真。

流行りや情報に惑わされず「自分にとっては、こういう理由で価値がある」「自分が満足できるようアレンジする」という視点をもって、「写真整理の自分軸」を確立し、自分らしい写真整理を築いていくことが「風の時代の写真整理」のスタンダードになると感じます。

わたしにとっての写真の価値は「子どもとのコミュニケーションのツール」。子育て期のアルバムは、消耗品だと思っています。おしゃれに完璧に作ることよりも、限られた時間の中でタイムリーにカタチにして、「一緒に見ること」「見て会話して笑い合うこと」に重きを置いています!

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▲突然はじまるフォトブック鑑賞タイム


「風の時代」にはオーダーメイドのフォトブック

価値もアレンジも自分で決める風の時代。アルバムも、自分の思い通りに作りたいですよね。とはいえ、デザインの自由度が高いフォトブックは、作業の手間もコツも必要です。「想いはあるけれどなかなか時間が取れない!」というあなたに代わって、rikipriがママ・パパの想いをくんでフォトブックのレイアウトをご提案しています。ぜひ、こちらもチェックしてみてくださいね ♪












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