見出し画像

「男が家に来たらするの普通」と思われるのはシスジェンダー男性の僕でも嫌だ

よく、「異性の家に行ったら(セックス)してもいい」と勘違いして、家に男を入れたら、いきなりキスをされたり押し倒されたりしたという性暴力被害に遭った女性の話は山ほど聞く。

そういう被害を聞くたびに、僕はシスジェンダー女性じゃあないけども全く同じ経験があったと大学生の時のこと思い出す。

寝てたらいきなり股の上に乗られ、身体を触られた

大学生の時に、女友達とたまたま夜遅くまで飲んでいて帰りのバスも電車もなくなり、当時はお金もなく、ホテルに泊まるのも嫌だったし、野宿するのも嫌だったので、その女友達の家が近くにあったから「泊まってもいいよ」と許可をいただいたので、お言葉に甘えて泊まらせてもらった。

そして、眠りにつこうとしたときに事件は起こった。

いきなり、その女友達が股の上に乗っかってきたのだ。

それだけじゃない。

僕をその気にさせるためか、「いい子だね」と子供をなだめるかのように頭をポンポンと叩いてきた。

僕はびっくりした。

「あなたとセックスするためじゃなくて、寝床が欲しかったから泊めて欲しかったのに。。。」と何度も思った。

死なない程度に不幸になってほしい馬鹿が誤解して「女に興味ないの?」「やれる時にやっとかないと後悔するよ?」とか性暴力発言をしてくると思うので説明しておくが、僕はデミセクシャル(親密度が近くないと相手とセックスをしたいと思わない)を自認しており、他者に対する性欲が湧かない訳じゃあない。

まさに、僕も冒頭で挙げた女性たちのような経験をした。


「家に行ってもいい」という許可は『家に来てもいい』ということを許しただけ

全人類が肝に銘じておかないといけないことではあるが、「自分の家に来ていいよ」と許可をいただいたのなら、「その人の家に行っていい」という行動の許しをもらっただけに過ぎないのだ。

「その人の身体を扱う」ことの許可は取っていない。


おそらく、この「家に言ったらセックス」という価値観が広まったのは、誰かが「家に行ったらセックスするのが普通」という感想を広めたからだろうが、被害者からしたら大迷惑だろう。

そして、一部の女どももその感想を常識としてしまい、真っ当な男性に「もったいない」とか「女心が分かってない」などどウーマンスプレイングをぶちかます始末。


相手と性行為をしたいと思ったら、アクションを起こす側が相手に許可を取らないといけない。

なのに、異性の家に行った途端に「セックスしてもいいサインだ!」となるのは、幻聴・幻覚でも見てるんだろうか。

もし、そうだとしたら、警察に突き出さないといけない。


誰とでもセックスをしたいわけじゃない

人が誰とセックスをするかというのは、その人に決める権利があるので、他人がとやかく言う話じゃあないのだ。

それに、真っ当な男性にだって誰とセックスをするかを選ぶ権利がある。

それなのに「セックスチャンスは全部使え」と真っ当な男性に説き伏せるのは何様なのだ。


先ほど、僕はデミセクシャルを自認していると書いたが、他には、性病検査表を持ってる人としかしたくない。

僕は過去にコンドームソムリエAiさんのコンドーム試触会に参加して、性病に罹患した生殖器の絵を見たことで、「絶対に性病にかかりたくない」と思った。


ちなみに、数年前に横浜で開催されたAIDS文化フォーラムを見に行ったのだが、AV男優の方3人のトークライブ的なもので、3人とも口を揃えて「性病検査表がない人とはしたくない」とおっしゃっていたこともを覚えている。

AV男優でさえも性病にはかかりたくないと思っているのだ。

「覚悟はいいのか?俺はできてないッ!」とブチャラティもブルっちまうぐらい性病とは危険なものなのだ。


もし、性病に罹患すると、
・コンドーム代
・性病検査代
・性病治療費
などと莫大なお金がかかる。


そのお金で投資もできるし、なんなら、僕の好きなブランドのkolorの服が一着買える。

そのお金でポケモンレジェンズアルセウスとNintendo Switchを買って、大好きなポケモンと毎日戯れることだってできる。


性病検査はインフルエンザの予防注射などと違い、数千円で受けられるものじゃあない。

セックスで感染する病気に罹患しているかどうかをフルコースで検査するとなると、1万~2万円以内の金額がかかる。

検査だけでもそのお金がかかるのだ。


くどいようだが、セックスは性病にかかるだけじゃなく、相手を妊娠させてしまう恐れだってある。

子供を望んでいない自分からしたら、それだけは絶対に避けたい。

それに、そんなことをすれば、相手の親御さんにも失礼だろう。

己の欲望で関係ない人まで巻き込みたくない。


銀時も言ってるだろう、「一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」って。


「据え膳吸わぬは女の恥」という言葉は令和4年で死後にしたい

「据え膳吸わぬは女の恥」という言葉があるが、この暴力性を秘めた言葉は令和4年で死後にしたいオブザイヤーの言葉の一つだと僕は考えている。

この言葉は女性がセックスをしてもいいことを態度や身振りで表し、それを悟ってもらえず、行為に及ばなかったら女としての恥みたいな意味合いだが、自分がしたいと思ったことは自分で相手に伝えろと思う。


なんで、自分のことは自分でやるのに、恋愛やセックスの話になると「相手の男性がやってくれないと。。。」という思考になるのかが理解できない。

「自分のことは自分でやれ」と自分の親から耳にタコができるぐらい言われたはずじゃないのか?

恋愛やセックスになると、男性に全部決めさせようとするのはどんだけ脳内お花畑なんだ。

それで「自分がしてほしいことをしてもらえなかった」と言い始め、してもらった相手に暴言の数々を男性にぶつけても、自業自得なのだ。


「いいかげん、目覚めなさいッ!!」と阿久津真矢も叱責するだろう。

(ここから先の文章は女王の教室というドラマのテーマソングを聴きながら読んでいただけると幸いだ。)


自分がしてほしいことを主張しないから、相手も何したらいいか分からないし、相手も運に頼って喜ぶことを想像で当てるしかなくなる。

冨岡義勇も炭治郎に言っただろう、「生殺与奪の件を他人に握らせるな」と。

嫌な思いをしたくない、自分がしたいことをしたいと思ったなら、まずは自分からアクションを起こすのが定石なんじゃあないのかね?

相手に全部を委ねて期待外れだったからといって男性に文句を言うのは、頭わいてるとしか思えない。


「誘ってるのに気づけない男ってありえないよね〜」と女子会で愚痴る女どもに必要なこと

「女がOKサイン出してるのに気づけない男ってありえないよね〜」って女子会で愚痴を話し合う女どももいるみたいだが、そいつらに必要なのは「気になるカレを落とすモテメイク」でもなく、「彼の胃袋を掴む料理の作り方」でもなく、「ハイスペ男性と出会う方法」でもなく、「オトコをその気にさせる立ち振る舞い」でもなく、紛れもなく性教育だろう。


そういった本をAmazonで買って恋愛至上主義になってるなら、今すぐその本全部メルカリで売って、性教育の本を買え。

そして、今すぐジェンダーバイアスを主張している恋愛アドバイザーや恋愛関係のTwitterアカウントのフォローも解除しろ。



中でも、こいつらには「性的同意」をしっかり頭の中に叩き込まないといけない。

性に関する行為(口で生殖器を刺激するオーラルセックスも含む)を誰かとする場合、する相手に許可を取らないといけない。


ちなみに、スウェーデン、イギリス、アイルランド、ドイツ、ギリシャ、ベルギー、ルクセンブルク、アイスランド、オーストリア、オーストラリア、南アフリカ、キプロスの12カ国では、相手に同意を取らずに行為に及ぶと「犯罪」とみなされる。

これらのいずれかの国に行って、個人の感想を元に作られた基準で男性を選び、ナンパして、家に漕ぎ着けて、「据え膳吸わぬは女の恥」とか言ってたら、まともな男性から逆に被害を警察に伝えられて牢屋に入れられる可能性も0じゃない。


こんなことを書くと「日本では犯罪にならないからいいじゃん」とかそんな返答が返ってきそうだが、「意見に屁理屈で返すなあーっ!」と吉良吉影みたいに目玉に安全ピンをぶっ刺したくなる。

日本で犯罪にならないからいいという話なんかじゃあない。

どんな些細な性暴力も人権侵害なのだ。

それを「ネタ」として消費するのはどんだけ性根が腐ってるんだ。


その一部の女どもが真っ当な男性にそういった「ウーマンスプレイニング」をすることで、

・男なら女の家に行ったらセックスをしないといけない
・女を家に連れ込む方法

などとジェンダーバイアスだったり有害な男らしさが再生産されていくのだ。


そういった有害な男らしさを真っ当な男性に感染させるのをやめろ。

そのせいで生きづらさを感じている男性が沢山いる、あんたらの視界に映らないだけで。

女に性暴力をされて泣き寝入りする男性は表に出てこないだけで、実は沢山いるのだ。


過去の男たちの被害に対して、女性が性教育を学ぶように訴えかけてきたが、僕は一部の有害な男らしさを再生産している女どもに性教育を学べと心と小宇宙を燃やして伝えたい。

今、日本で性教育を頑張っている方達が一生懸命心と小宇宙を燃やして、「性的同意」を日本に浸透させるべく伝えているのに、それを無視するかのようにまともな男性に有害な男らしさを教えようとするのは、その御方たちの努力を踏み躙る失礼極まりない愚行以外の何者でもないのだ。


以上、「男が家に来たらセックス」と思われるのはシスジェンダー男性の僕でも嫌だということについて語ってみた。

性暴力がなくならない限り、心と小宇宙を燃やして僕は怒り続ける。


参考文献


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?