24-28　ケアンズという街

 　エドモントンからバタバタと帰国して、週末にセミナーをひとつして、まもなく日曜日(7/7夜)にまたオーストラリアへ旅立ったので、今回もそのお話。

　なんか、行ける時は続くもので、知人（僕より先輩）が、パスポートを持っているのだが、海外に行きそびれているから、行ってみたい。とのこと。何がしたいか多少曖昧な中、7月の上旬から中旬にかけてまあまあおすすめシーズンということで、話を進めていました。何がおすすめかというと、

北半球は雨季が終わる場所が多い

夏休み前で、値段が安めで、混まない　　しかし円安のため、コスト的なメリットは少ないかもしれない。

南半球でも、熱帯、亜熱帯地域は気候がちょうど良い。

などが挙げられると思う。値段と、日程と、種々を鑑みて、知人が提案してきたケアンズのフリーのツアーに決定。ケアンズはオーストラリアの北部にあるため、真冬でも温暖で過ごしやすい。実際20℃-25℃と一日温暖であった。ただ毎日少なからず雨が降り、少しどんよりした天気であった。

今回初めてのことがあった。初めて海外旅行でLCCなるものを利用する。機内食がない初めての海外旅行である。ケアンズは国際線の定期便は、羽田、関空、シンガポールしかなく、地元の人の言葉を借りれば、世界一、謙虚にいってオーストラリア１暇な国際空港らしい。

羽田を21:55に出発、原理との時差は+1時間で、現地時間6:30頃に到着する。飛行機で寝られる人は本当に、楽なフライトである。しかし知人に後で聞いたが、行きも帰りも地獄だったと言っていた。海外旅行を楽しむには、確実に乗り越えられなければいけない関門である。確かにきついと思うこともあるが、僕の場合それを超えて海外で楽しいことを経験できているのだと思う。正直、年間60回以上飛行機に乗る。国内線がほとんどであるが、そのせいか2時間半くらいは、寝ていると一瞬に感じる。そうすると、海外でも日本と台湾くらいは、平気になる。そうこうすると、日本と香港くらいも平気になる。飛行機の中で、スマホでNetFlixにでも集中できるようになると、6−7時間もなんとかなる。そうすると、日本とシンガポールや、バンコクくらい大丈夫になる。考え方が都合が良い僕は、これが２セットあると思えば…と思考が働き、そうすると、日本と北米路線もなんとかなる。そうして、今までで最も長いフライトは14時間半だがクリアしてきた。以前は、香港からバンコク、ニューデリー経由でドバイに行ったことがある。乗り換え不要の路線で、一部のお客が入れ替わる形となっていた。これが、トータル１５、6時間で、連続したフライトではこれが最長かもしれない。もちろん、トランジットでということであれば、20時間以上かかって現地に行くこともあるが、空港を散策できるので、これは意外と苦にならない。

そんなこんなで、ケアンズへの旅だが、本当にちょうど良い気候であった。こちらのコンドミニアムなどに７、８月は毎年過ごしたいと真剣に考えてしまうくらいだ。その昔、大橋巨泉さんが、セミリタイアとして、オーストラリアとカナダに自宅を構えていた気持ちがようやくわかるようになってきた。優雅というよりは、ある意味リーズナブルな一面もある気がする。特にリモートで仕事ができる昨今は、なおさらそう思うのであった。

ケアンズは小さな街で、信号５、６ブロック四方が中心地である。そこにホテル、お店、レストラン、ナイトマーケット、港が集まる。今回は、そこから徒歩30分くらいの場所にホテルをとった。広さも十分で、過ごしやすいホテルであった。

そこを拠点に、ビーチ、レストラン、グリーン島でシュノーケリング、ナイトマーケットやOKギフトショップで買い物、近くにモールもある。あとはツアーでオーストラリアの動物たちに触れ合う半日ツアーに行き、ロックワラビーに手で餌をあげたり、カワウソを見たり、ネイチャーツアーを満喫した。

エドモントンと比べて、気候もさることながら、時間の流れが緩やかで、地元のひとも人当たりがよく、浮浪者などもおらず、とても気持ちよく過ごせた。ただホテルのブレーカーが落ちることが２度あり、一部ACアダプターが焦げる事故があったが、それ以外は全て良好であった。

物価を見ると、野菜、果物、チーズなどの生活に必要な食材の大半は安いが、炭酸飲料などは、１.５Lで五百円以上と、日本とは安いものも高いものもあった。これが海外からの製品からなのか、健康などの嗜好の問題なのかまではわからなかったが、これが普通らしい。お酒もそれほど安い感じはしなかった。

実は２５年以上前に、ケアンズ、ウルル（昔のエアーズロック）、シドニーを１種間で回った。久しぶりに来て、当時の記憶が全くないことに気がついた。今度は、この記憶が薄れる前に、また来たいものだ。