24-15 握手

 本日は、言語化の話とは少し趣向が違う話です。
 先日 4/7(日)に福岡の春日球技場で行われた「九州ボウル」での話です。
 僕はディフェンスコーディネーター兼クオリティコントロールと言う役職でチームに参加させていただきました。九州には約20のアメリカンフットボールチームがあります。厳密には沖縄の基地にもチームがあるので、九州学生連盟、九州社会人連盟、沖縄アメリカンフットボール連盟に亀井するチームが19と、日本リーグ1部X1 Superに所属するチーム1チームがある形となります。今回、各チームの新入生勧誘や、九州全体のレベルアップにつながるアクションとして、トップリーグに所属するSUNSに残りのオールスターチームが対決すると言うボウルゲームがありました。アメフトでは異例の2000人を超す観客の前で試合をすることができました。
 アメフトって、本当に人がいればいるほど助かるスポーツで、関東や、関西の上位校の中には部員数が100名を超すチームもあります。しかし、過去50年を振り返って、九州でここまでの大所帯のチームはあまり例がないのではと言うくらいの多くの人がALL KYUSHUチームに集まりました。選手、コーチ、スタッフ合わせて100名はいました。そこで、現場ではヘッドコーチの次の役職ということで重責を担いながら、チームのために多くの時間を使ってきました。
 まあ、そこまではコーチも20年以上やれば、そう言った場所にいる経験はしたことはあるわけですが、振り返って1番の思い出は“握手”でした。試合前にコーチ陣と、選手と、スタッフと、試合が終わって、またコーチと選手とスタッフと、珍しくその後の打ち上げで一次会、二次会と、また帰り際に、握手とハグと、果たして何回したのだろう。もちろん全員とはしてはいないと思いますが、1年分くらい握手したと思います。
 手の分厚い人、指先しか握らん人、手のひらの空間が広い人、しっかり握ってくる人、手が冷たい人、指が細い人、本当にいっぱい、でもミンアンが思いを込めて握手しました。僕は痛くない程度に、でも毎回しっかり握り返そうとだけ意識していました。
 今回のチームは1泊2日の合宿一回と、前日練習のみで、合宿に参加できないメンバーもいるので、本当にあっという間で、意思の疎通もしっかりできなかった部分はありますが、ここでした握手で、なんかその溝も少しは埋まった様な感覚で、試合に臨め、でも完敗したけど、思いの通じ合った1日だったなと思いました。ついつい敗戦すると、反省ばかりに目が行きがちですが、これも一つのコミュニケーションなのだなと感じました。握手の先に、答え合わせは不要だなとも感じました。これがアメリカンなスポーツなのだからかと思いますが、日本にも握手の文化はそれなりに根付いていると思います。大事に時にはしっかり相手の手を散ることも大切なのかもしれません。 ちなみに、うちのチームの監督は、試合前に握手を全員としていましたが、最近はグータッチの様です。

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