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わからない、でも天才 【美術鑑賞#02】デ・キリコ展@東京都美術館


イタリア人の画家で彫刻家の、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。

私は、デ・キリコという名前は知っているけれど、彼の作品はよく知らない。
思い浮かべることができるのは、MOMA(ニューヨーク近代美術館)所蔵の《愛の歌》という作品くらいだろうか。


今回の展覧会では、MOMA(ニューヨーク近代美術館)からは《予言者》が来日、展示されている。
展示作品のほとんどが海外からの借用作品。円安ドル高のこのご時世、海外から作品を借りるのは大変な費用がかかる。別の見方をすれば、国内にいながら世界各地にあるデ・キリコ作品をまとめて見ることができるのは、貴重な機会だ。

デ・キリコ展チラシ


デ・キリコ展、日本では10年ぶりの展覧会だとか。2000年以降に国内で開催された展覧会は以下のとおり。(素人検索なので、漏れがあったらごめんなさい)

2001年
「デ・キリコ展 終わりなき記憶の旅」展
(Bukamuraザ ・ミュージアム)

2014年
「ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰-」展
(パナソニック汐留美術館ほか)

四半世紀の間に、3度の個展!
前回紹介した国内初個展のブランクーシ展と比べると、ほぼ10年おきに3回も展覧会が開催されるデ・キリコは日本では人気のアーティストなのかもしれない。



日本で人気…となると、今回の展覧会には出品されていないが、国内所蔵のデ・キリコ作品があるのかな?と調べたら、諸橋近代美術館、ふくやま美術館、東京富士美術館、大原美術館やポーラ美術館、松岡美術館などが作品を所蔵しているそうだ。



国内でデ・キリコ作品を見た記憶が全然ないが、覚えていないだけで、どこかで見たことがあるのかも?

ただ身に覚えがないので、今回の展覧会が私にとってはデ・キリコ作品、たぶん初鑑賞となるわけですが、デ・キリコはめちゃくちゃ絵が上手くてビックリした。
ちなみに作品(絵)は、難しくて、何をどう見たらよいのか、さっぱりわからず。

個人的な感想ですが、どことなく、ピカソと似ているな…と思いました。
絵がうますぎて、凡人には理解できない絵画世界を描く…というあたりが。

デ・キリコは天才なのだ!と
とにかくそれだけはよくわかる展覧会だった。



2024.5.25

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