山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第100回 中華一番100のエピソード特集
山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第100回を記念して、ワタシも所属している札幌のハードコアおゆうぎ会ヒップホップ・クルー、中華一番を知るための100のエピソードをここに掲載したいと思います。
なお、すべてのエピソードはワタシ（北條大吾）の記憶によって書いておりますので、間違いなどがありますればどうかご指摘ください。
『中華一番ってなに？』という方はまずこちらをご覧ください。
どうでしたか？
余計ワケがわからなくなった。という方はこのページをすみやかに閉じて、横になって安静にされるのが望ましいと思います。あなたは中華一番に向いていません。
それじゃあ、始めようか。
終わらない放課後を。
浮気な僕らはラジカセを担いで街へと繰り出し、愛と笑いの夜にふける。
必要なのはベースボール・キャップいっぱいのギャグと、そして靴底の磨り減ったスニーカー、それだけだ。
RAPなんて誰でもできる、KISSより簡単さ。
どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
1.ファラオの絵
2014年の初東京ライブ（下北沢シェルター）にて販売された一点もの。
物販が何もないことに当日になって気づき、話し合った結果、ファラオがその場で8秒で描いた絵を売ることになった。
価格は2000円だったが無事売れた。
2.ゴエモンの名前の由来
大学があまりにもつまらなかったオヤスミマンが『あ〜あ、誰か面白い後輩いねぇかな〜！』と大声で叫びながら廊下を歩いていたら、向かいからやってきたホスト風の青年が『あ〜あ、誰か面白い先輩いねぇかな〜！』とアンサーを返してきた。オヤスミマンが『お前名前なんて言うの？』と聞いたところ、ホスト風の青年は『コウヤマ』と答えたが、オヤスミマンがそれを『ゴエモン』と聞き間違えたため、“ゴエモン”に定着した。
3.蛍光色のゲロ
中華一番が初めてレイヴパーティーに出演した際、泥酔したゴエモンが蛍光グリーンのゲロを吐いたため一同は騒然、そのときゴエモンが持っていたバッグをチェックしたところ中身は栄養ドリンク入りのチューハイと、剥き出しのチョコスナック数個、大量の砂利が詰め込まれていた。
4.覆面とモデルガン
初東京ライヴの際、空港にて『俺いいもの持ってきたんだ！』とドギーがスキーマスクとモデルガンを取り出し、それを装着したまま検問へ突入しようとしたところ、ファラオが『てめぇ普通に考えたらそんなの駄目なのわかるだろ』とマジギレした。なお、検問は無事クリアした。
5.各パ（おのぱ）
中華一番用語。"各々パーティー”の略。解散するときに『それじゃ……ここからは各パで！』というふうに使用する。パーティーを終わらせたくないと言う意気込みが伺える言葉である。
6.狂った金銭感覚
結成当時、ワキガビーツは文字通り金を無駄遣いしていた。友達に金を配ったり、コンビニで売ってる花を全部まとめ買いしてそれでメンバーを殴ったり、万単位で奢ったり、挙句の果てには千円札を破いたりしていた。彼のアンチ資本主義が伺えるエピソードである。
7.札幌駅でジャンボ尾崎見た
FCファラオが言っていた嘘のひとつ。こうした微妙な、誰も得することのない嘘をFCファラオはよくついていた。
8.己との対話飲み
中華一番用語。ひとりで色々物思いに耽りつつ酒を飲むこと。
9.おにぎりいっぱい食べてラスベガスに行きたい
当時20歳の本気汁（a.k.a 金子声児）が語った将来の夢。
10.バッド・ビューティー・アベイル
オヤスミマンとファラオで構成されたユニット。オヤスミマンが『ホムラ』、ファラオが『ナルシ』と名乗り、ファンのことを『ゴマたちよ…』と呼び、美しくないものに対して怒るという設定のV系ユニットであった。
11.『今日これから神輿作ってみんなで担がね？』
当時ワキガビーツとファラオは同棲しており、もっぱらそこがメンバーの溜まり場となっていたが、ある日の夜勤明けにファラオが帰宅するなり放った言葉。この神の託宣に一同はこぞって賛成。ネットで『神輿 自作』と検索し、設計図を書き、そして資材を買いに外に出た瞬間、あまりにも良い天気だったため全てがどうでもよくなり、そのままスムーズに飲み会に移行した。
12.ヒルクライム
ゴエモンのカラオケの十八番。狸小路にてヤンキーと揉め、『テメェぶっ殺すぞ』とヤンキーが胸ぐらを掴んできたさいにも突如としてヒルクライムを熱唱することでヤンキーをひるませた。なお、仲裁に入ったオヤスミマンは投げ飛ばされた。
13．ウーパールーパーの遺体
“いつか科学技術が進歩したとき蘇生できるかもしれない”との想いから、ワキビ宅の冷凍庫にて長らく保存されていたもの。ある日ワキビがゴエモンに手料理を振る舞った際には、その具をウーパールーパーと勘ぐったゴエモンが『テメェこれウーパールーパーだろ！』とマジギレした。
14.冤罪
結成されてから約半年にわたり、中華一番の主な活動内容は『呼ばれてない打ち上げに混ざる』ことであった。そこで行われた数々の狼藉によって、ライブハウスで機材が壊れたり盗難が起きたりすると真っ先に疑惑がかけられるようになり、誰も行っていないイベントですら疑われることがしばしば起きた。名誉のために記すが、中華一番はそうした卑劣な行為はしない。
15.キングコング札幌店
札幌の聖地。中華一番メンバーの憩いの場であり、店長は『代表』と呼ばれ彼らの精神的支柱となっている。大体何も買わずに長時間居座り、愚痴を垂れ流すか飲み会を始めるのが常。連続来店記録はファラオの50日連続来店、滞在記録はドギーの8時間。
16.焼肉
夏季期間にかけて河川敷でさかんに行われる行事。片付けの際は誰かの小便で消火し、そのとき立ち上る煙を全員で浴びるのが通例となっている。いわば汚い版の浅草寺。『臭い！ でも結構良い！』と本気汁は語る。ワキビは毎回『今度絶対うんこ焼こうね！』と熱弁を振るうが、実現には至っていない。
17.サニーレタス
中華一番初東京ライブ（下北沢シェルター）にて、ステージの上からちぎってフロアに撒き狂った野菜。オオゼキ下北沢店にて購入。なお、この日の打ち上げはユースト配信されたが、不慮の放送事故によってメンバーの局部が映り込む事態となり何度か放送がストップした。
18.山ちゃん
中華一番初期メンバーで無性愛者のホームレス。80代前半。ワキビはよくタバコをねだったり、コーヒーを奢ってもらっていた。クラブでのライブに訪れた際は、空き缶が大量に詰め込まれたビニール袋を肩から提げて来場し、観客の度肝を抜いた。しかしメンバー全員が酔っ払いすぎていたためステージに上がることなく楽屋に置き去りのままライヴは終了した。一昨年亡くなった。ご冥福をお祈りします。
19.気持ち悪い
中華一番の初ライヴ終了後、静まり返ったフロアの中で、キングコング代表の近くにいた女性がぽつりと発した忌憚のない感想。なおこの日の対バンに本気汁と北條大吾が在籍していたバンド、AABACOがいた。
20.ヒエヤ
FCファラオは『yeah』のことをこう発語し、また表記する。
21.遭難事件
中華一番が初めて山奥でのレイヴパーティーに出演したとき、ゴエモンと本気汁は山のふもとのコンビニまで買い出しに行った帰りに遭難した。山奥でさまよっているうちに、向かいの山でレイヴが行われているのがかすかに見え、それを目指して数時間歩き詰め無事に生還した。
22.ダニ事件
初出演したレイヴパーティーにて爆酔いしたゴエモンが石畳に後頭部を強打し流血したがそのときは全く気づかず、帰りのバスの中で『うわ！ 最悪！ 頭ダニに噛まれた！』とダニに罪を着せた事件。
23.ドギーの部屋
北條大吾がドギーの家に初めて宿泊した際、『部屋ちょっと汚いからちゃんと片付けた方がいいよ』と言ったところ、ドギーは『もうオマエ一生うち来ないでね！』と言いながら泣いた
24.ラブホテル写真流出事件
メンバー全員でラブホテルに宿泊し、その写真が流出した事件。
25.大丈夫！俺指先からチョコの匂いすっから！
全然関係ないバンドの打ち上げに勝手に混ざって狼藉の限りを尽くしたのち、財布に十数円しか入っていないことに気づいて急に不安になったメンバーにFCファラオがかけた言葉。
26.ドラムは基本全部８ビートだからな
FCファラオがリキッドルームの楽屋にて突如として『ないしょ！ ないしょ！ あのねのね！』と熱唱しながらエアドラムを披露したのち言った言葉。『じゃあベースは？』と尋ねたところ『ベース？ ベースは知らねぇ』と吐き捨てた。
27.酒飲んでグチャグチャになるのは酒飲みの義務！
ワキビ、本気汁、ゴエモン、オヤスミマンが在籍していたバンド・ヘヤアズのラストライヴ後に本気汁が爆酔いしながら放った言葉。
28.わりぃな
リキッドルームのライブ直前に楽屋で軽いリハーサルを行っている際にFCファラオが自分のリリックを全て忘れていることが発覚し、ワキビが『本番はみんなでファラオ囲んでみんなで歌おう！』と提案したところ、悪びれもせずファラオが言った言葉。
29.お前ヒップホップ舐めてんじゃねぇぞ
リキッドルームのライブ直前の楽屋での軽いリハーサル中、ファラオが自分のリリックを全部忘れていることが発覚したが、その二分後にゴエモンが自分のリリックをトチったときに、ファラオがゴエモンにマジギレしながら言った言葉。
30.皮付きピーナッツ
リキッドルームのライブ前飲み会にて、オヤスミマンが買い出しに行く際にファラオが所望したフード。困惑したオヤスが『ミックスナッツ』を買ってくると、ファラオはその袋を床に叩きつけ『誰がこんなもん買ってこいっつったんだよ』とマジギレした。『皮付きピーナッツ』とは？
31.お刺身DOPEナイト
ワキビ、オヤスミマンで結成されたユニット。ふたりがかっこいいと思うことをステージ上にて交互に繰り広げる『かっこいいことチャレンジ』を行う前衛的ユニットであった。ワキビが披露した『たくあんでクラッシュシンバルを叩く』パフォーマンスなどがある。
32.泥酔ウンコ噴水事件
先輩と飲みに行ったゴエモンが途中で記憶を失い、気がついたら屋上の階段で顔血まみれのままケツ丸出しで下痢便を噴水のように発射し、それを先輩に目撃された事件。先輩に『誰にやられた！？』と聞かれて『四階の奴にやられた』とゴエモンは答えたが四階の店舗は一切関係なく、階段から転んだだけだった。
33.レッチリ
本気汁が一番好きなバンド。ワキビ、オヤスが在籍するバンドthe hatchのMV撮影の際、泥酔し意識不明に陥った本気汁はロケ現場近くにあった鹿避けの電流が流れる鉄線に接触し感電しても眠り続けていたが、レッチリのstone cold bushを流すや否や意識不明の状態のままで歩き出した。
34.ゴッツ
中華一番のファーストEP『クレイジーレズ』のエンジニアを担当した才人にしてアル中。レコーディング当時、自宅は完全に荒廃しており、室内にも関わらずストリートペインティングが施されている始末であった。ドギーは一時期、彼とルームシェアしていた。現在『わかさんぽ』好評配信中。
35.なんかいま急に腹立ってきた
死後硬直は札幌の某アーケード街のほど近くに実家を構えているが、土地柄のためかその壁面には大量のストリートペインティングが施されており、それをメンバーに指摘された際、『うわ今まで意識してなかったけど冷静に考えたらめっちゃ腹立ってきた！』と憤った。
36.ファラオ人形
中華一番のライブの際、事情により出演できなかったファラオの代役として段ボールとガムテープで等身大のファラオ人形が製作された。ライブ終了後、ファラオ人形は忽然と姿を消し、以降札幌各地にて様々な目撃談が語られる事となる。
37.ルコ
ナタリーにも載った中華一番初期メンバー。元×××の××で、四十代のときに黒人に×××されて××に目覚めた。×××のときに相手が気持ちいいからという理由で前歯を自ら抜いた。路上で突然時計になったり、オリジナルの能を披露したりする大変な奇人であった。
38.聖地パズドラ
坂本邸の別称。家の隣がスナックなため、トイレに入るとカラオケが聞こえてくる。
39.六角精児と六角レンチ
FCファラオがよく言っていたラップ。FCファラオは一時期、六角精児に傾倒しておりタワレコで六角精児バンドのCDを買い求めるほどであった。
40.夜回り先生
中華一番が認める唯一のリアルストリート。
41.BPMダヴィンチ
ファラオとゴエモンによって結成されたユニット。代表曲は『中尊寺ナムナム』。ファラオの『大変だ 大変だ こわれたおもちゃが大変だ』はヒップホップ史に残るパンチライン。トラックメイキングはワキビ。
42.acid convoy
ワキビ宅にて飲み会しながら三時間で作られた曲。この日はゴエモンがとにかくオラついており、ずっとワキビに対する悪口を大声で言い続けていた。そんなゴエモンの狂気が押し出された名曲。爆弾ジョニーのロマンチック⭐︎安田がゲスト参加。
43.メドルレコード
狸小路一丁目にかつて存在したレコ屋。他ではなかなか手に入らないグッドなCDやレコが陳列されていた。閉店イベントにはワキビとファラオがユニットで出演し、ワキビのトラックをバックに、ファラオが『お母さんへの手紙』を読むという前衛ユニットであった。
44.時給250円
ゴエモンは大学時代ホストのバイトで生計を立てていたが、あるとき時給換算してみると250円程度であることが発覚しブチギレたゴエモンは帰宅後に冷蔵庫を蹴り狂って暴れて就寝した。次の日に目覚めると冷蔵庫のドアが開いており、割れた焼肉のタレのビンから大量のタレが広がっていた。
45.闇子ちゃん
ファラオの脳内に存在する女の子。体が四角で、そこから無数の手足が生えており大きなリボンをつけている。ファラオに対して意味のわからない言葉で話しかけて来る。
46.ファラオショップ
FCファラオの写真やイラストをあしらったスマホケースが購入できるショップ。管理人曰く「アクセス数に反して全く売れなかった。マーケティング理論的に有り得ない数字が出た。完全に見世物」とのこと。
47.記憶の扇風機がファンファンする
FCファラオの珍言。
48.ニンジャ・インポッシブル
みんなで宅飲みしてるときに爆酔いしたファラオが借りてきた映画。アメリカのニンジャの活躍を描いた映画だが、手裏剣や刀や忍術などは一切使われず、自動小銃と手榴弾が用いられる。みんなで焚き火しているときに仲間の身体が光り出すと「悟りだ」とか騒ぐ。ファラオは観なかった。
49.爆裂！ ターボバスターズ
ファラオが一時期盛んにレコメンしていたオランダのコメディ映画。薬物ネタ、下ネタ、差別ネタなど不謹慎な笑いが大量に詰め込まれている。一時期メンバー内で流行した。『マスカンチ』や『アフガニ』などの挨拶はここから生まれた。続編に『暴走！ ニトロバスターズ』がある。
50.一番おしっこを体に浴びたやつが勝ちゲーム
FCファラオが酒を飲むと同時にションベンを撒き散らす永久機関と化していたときに突如始まった、ファラオのおしっこを一番自分の体に浴びたやつが勝ちというゲーム。
51.ジーパンの裾に大量のおにぎりを詰めた状態で小便を漏らしながら横断歩道を渡りつつ飲酒する
FCファラオが大阪で繰り出した技。『すべてが渋滞しすぎてエライ事になってた』『こんな事があってたまるかと思った』と目撃者は語る。
52.FCファラオ
中華一番の首謀者にしてリーダー。FCは「FINAL CALTURE」の略。初めてオナニーしたときのネタはパワーパフガールズ。友人宅や引っ越しバイト中など全国各地でうんこや小便を漏らすその生き様はまさにリアルそのもの。特異な言語感覚によってシーンを牽引する鬼才。リリックをよく忘れる。というか覚えていない。
53.ワキガビーツ
中華一番の音楽的ブレーンで、中華一番の楽曲は全て彼の手によるもの。the hatch、HAPPENING STYLE、USPUNKBUNDSなどでも活躍し、その先鋭的な音楽センスは高い評価を受けている。雑誌EYESCREAMの表紙を飾ったこともある。『中華一番のテーマ』は彼が人生で初めて作った曲。
54.オヤスミマン
the hatchのギタリストとしても活躍しており、独自のセンスとテクニックで高い評価を受けている。清涼感ある歌声と卓越した歌唱力を併せ持ち、ソロ活動においてはジャジーでメロウなグッドミュージックを披露している。いまの仕事を始めるまで同じバイトを三ヶ月以上続けたことがなかった。
55.ドギードッグ
ラッパーのみならず、落語家や舞台俳優としての顔も持つ才人。オヤスやゴエモンが通っていた大学ではファッションリーダーとして名が通っていた。その親しみやすいキャラクターによって平成ノブシコブシの深夜番組に出演したこともある。独特の声質から放たれるラップは唯一無二。写真は彼がライヴの際に『風呂マン』に変身した姿である。胸に装着されているのはおにぎり。
56.MC死後硬直
だらしなくタイト、かつぐじゃぐじゃでクリーンな独自のフロウを見せる天才ラッパー。『踊ってばかりの国』のドラマーとしても活躍しており、卓越した技術力と高い表現力で評価を受けている。親の前、彼女の家、どこでも小便を漏らす。自信と優しさに満ち溢れたパンクなナイス・ガイ。
57.ゴエモン
元ホストの出会い厨でアルコール依存症。服はアベイルでしか買わない。ワキビ、本気汁、オヤスミマンが在籍していたバンド『ヘヤアズ』でもラップを担当していた。根っからのパリピで、ヤンキーに胸倉を掴まれながらもヒルクライムを熱唱した。リアルストリートのバイブル『夜回り先生』を全巻持っている。
58.本気汁
住所と電話番号を持たない男。USPUNKBUNDS、百獣、サムライマンズグルーヴなどでベーシストとして活動しており、メタルkawaiiというユニットでは歌も披露している。ベーシストとしての腕前はかなりのもの。持ち前のトークスキルを生かしてイベント司会やラジオのゲストに招かれる事も。好きなバンドはレッチリ、好きなドラマは池袋ウエストゲートパーク。
59.パンティーモンブラン
中華一番のダンサー兼ギタリスト。ワキビと本気汁が在籍するUSPUNKBUNDSのギタリストとしても活躍しており、ソウルフルな歌唱力と卓越したギタースキルを持ち、中華一番のライヴではオリジナル曲を披露したことも。
60.北條大吾
中華一番のダンサー。元農家の30歳無職独身躁鬱持ちの作家の卵（ただし無精卵）。かつては本気汁と『AABACO』というファンクバンドで活動していた。集英社主催の『第一回ジャンプ恋愛小説大賞』では銅賞を獲得した。現在デビューに向けて執筆中。
61.狸小路
中華一番のフッド（縄張り）。数百メートルほどのアーケード街
に、ゲオやドンキホーテやファミレスや喫茶店、ライブハウスや飲み屋などが集結しているため利便性が高い。聖地のキングコング札幌店もここにある。彼らが『街にいる』というときは狸小路を指す。
62.チンチン
メンバー全員がためらいもなく出せるもの。ゴエモン曰く『服が俺たちについて来れない』との事。おしっこ、うんこ、ゲロなどもカジュアルに披露する。
63.ファラオの誕生日パーティー
某日、メンバーでファラオのサプライズ誕生日パーティーを敢行したところ、実は全然違う誕生日だという事が発覚したが、最後まで無理やりそのまま押し通した。
64.平成ノブシコブシの深夜番組
ドギーが札幌のラッパー代表チームとして出演し好評を博した。第二回ではドギー、ワキビ、本気汁、北條大吾が出演し、男子校の放課後のごとき様相を呈した。放映でワキビが装着していた千年リング、本気汁が装着していたDJホンダのキャップが一部で話題に。
65.性癖
ドギードッグの自宅には大量のエロ漫画雑誌が散乱しているが、そのページはだいたいガビガビに貼り付いて開けなくなっている事が多い。
66.羨ましいんだろうな、路上で寝るだけの器がねえから
かつてドギーのルームメイトであったゴッツ（エピソード34参照）が自宅付近の路上で寝てしまい、住民からクレームが寄せられた件について死後硬直が言い放ったコメント。
67.春菊しか持ってねえよ
死後硬直が上京初日に渋谷のマックの床で寝ていたら職務クエスチョンを受けた際、違法薬物所持を訝しむポリスに言い放った言葉。
68.ワッサ
what'up?の略。ラッパーのスラングで『調子どう？』みたいな意味。一時期盛んに挨拶として用いられ、そのうち『ワッサしてこうや』『ワッサって感じで』など広範囲にて使われていくこととなった。
69.なんかウケることしようや
特に予定も目標もないがとりあえず街に繰り出す際、ワキビがよく言っていた言葉。彼らの行動理念の根幹にはこの言葉がある。
70.テーブル並べてその上で寝てただけで出禁とか酷すぎない？
東京の某ファストフード店にて、始発までここで時間を潰そうということになった数分後、店員から退店を申しつけられたさい、ドギードッグが憤りながら言った言葉。
71.職務クエスチョン
彼らが日常的に受けているいわれなき差別。本気汁に至っては、自転車に乗っていたら横から警官が飛び出してきて無理やり自転車を止められ、そのまま職務クエスチョンを敢行されたという伝説がある。
72.ハードコアおゆうぎ会
唯一無二の彼らのジャンル名。他に「オルタナ飲み会」「プログレお楽しみ会」「結婚式の二次会の余興の一番最悪なやつ」などがある。
73.バイブス落着
バイブスで全てが丸くおさまるさま。
74.中華一番（漫画）
グループ名の由来となった漫画だが、メンバーは誰も読んでいない。ドギードッグは「クッキングパパ」派。余談だがFCファラオは「人生において優しいことは全てこの漫画から学んだ」として『ホットマン』をお勧めしている。
75.脊髄のクーデター
爆酔いした結果、言動・行動の一切を脳を介さずにおこなうようになった状態。
76.白い亀頭
氷点下20度のなか全裸で遊ぶと亀頭の先端が白くなると言う人体の豆知識。
77.澄川温泉
銭湯や温泉の類をこよなく愛するメンバーたちにとりわけ愛された老舗の銭湯。「中音が良い」のがウリだった。2018年6月、惜しまれながら閉店。
78.ばっどがい
オヤスミマンとファラオが組んでいたお笑いユニット（？）。コンビニの店員と客などのネタがあった。ユニット名はキングコング札幌店に来店してたまたま目についたCD名から拝借した。
79.坂本タイキと盛んな息子たち
死後硬直を中心に結成された人力ヒップホップバンド。
rapショウビット、keyワキビ、bass本気汁、dr死後硬直。
80.転坂マモル（ころがりざか・まもる）
ファラオがお笑いをやるときの芸名。なお、ファラオがお笑いをやったことはない。
81.テメェなに酒の瓶割ってんのよー！！
狸小路で飲んでいる際、誰かが誤ってスミノフの瓶を落として割ってしまったとき、激昂したドギーがダッシュしながら叫んだ言葉。ドギーは素手で割れた瓶の破片を拾い集めようとし、その結果手をズタズタに切って流血し号泣。近くにいた女の子に手当てしてもらっていた。
82.サイファー
アラビア語で『ゼロ』という意味。みんなでフリースタイルラップを順繰りに回していく行為を指す。基本は８小節または１６小節でリレーしていくが、中華一番のサイファーは割り込みや引き伸ばしもOKなバーリトゥード・スタイルを採用している。
83.深夜のバトル飯
真夜中、ワキビ宅にて不定期に行われるイベント。麻婆豆腐×うどん、カレー×ピザなど死ぬほど味が濃くて頭の悪いハイカロリーな創作料理を作る。相性や双方の塩梅を無視することが重要。『うまい飯喰いたいなら外食しな。喧嘩してえやつだけ俺についてこい』が決め台詞。
84.フーリガン
ドギードッグの父親はコンサドーレ札幌のフーリガンである。
85.ファッション
各々が狸小路の顔であるため全員に独自の哲学を持っている。アベイルでしか買わないゴエモン、サンキ（マックスバリュー店内の衣料コーナー）でしか買わない本気汁、ハードオフでしか買わないファラオ、スーパーファミコンのコントローラをベルト代わりに巻く北條大吾など。
86.ストロングゼロ
ゴエモンが愛飲するエナジードリンク。2018年、北海道で地震が起こり、各スーパーやコンビニにて食品や乾電池などを求める長蛇の列が出来た際、ゴエモンは20分並んでストロングゼロを購入した。
88.クレイジーレズ
2015年にアンダーグラウンドシーンの雄、殺害塩化ビニールから200枚限定でリリースされるやいなやたちまち即完した彼らの初EP。ファンから再販を求められた際、『売るわけねえだろあんなプラごみ』という暖かなコメントを返した。たまにメルカリで微妙なプレミア価格で出る。
89.MCチンポキャット
加入当時13歳、リアル『中1』で加入を果たしたメンバー最年少者。ラウンジリザーズとGGアリンを愛する将来有望なハンサムガイ。学業に専念するため一時期活動を休止していたが、2020年2月よりライヴ復帰。ヒンディー語で『インド舐めてんの？』と書かれたパーカーを作って友人に配っている。
90.ゲロ、歌、酒、ゲロ
ゴエモンは吐いたあとなぜか歌い、さらに追い酒をしてまた吐く。そしてまた歌う。エンドレスリピートである。
91.死ねとか言うなや
北條大吾が満を辞してドロップした処女作品集。本気汁もとい金子声児の武勇伝を綴ったエッセイなども収録されている。発売五日でamazonから発禁処分を受けたため、現在ではここのnoteに全文収録している。
92.察してくれ
ストロング片手に満面の笑みを浮かべたゴエモンが、友人たちの前を通り過ぎて行く際に叫んだ言葉。彼の後ろ姿を見ると、ジーンズの尻の部分にはべったりとウンコがついていた。この程度は序の口の日常茶飯事、お茶の子さいさいである。
93.無職
メンバーのうち常に誰かしら無職。2018年は最高で四人が無職だった。ちなみに現在は北條大吾が連続無職歴15ヶ月を突破。
94.路上で寝る
メンバーの多くが持ち合わせるスキル。駅前、ライブハウスの階段、商店街、どこでも寝る。コンビニでブルーシートを買い込んでそれを公園に敷いて寝たこともある。
95.盗難
路上で寝るが故に盗難事件も多発する。本気汁は一昨年酔っ払って路上で寝て財布を二回、携帯を一回盗まれている。
96.スガシカオは30過ぎてから売れたんだよ
某バンドのM君が早朝の狸小路にて、ひとりで大声でミスチルを歌う人影に遭遇し、近づいてみるとファラオであった。『何してるの？』とM君が尋ねると『スガシカオは30過ぎてから売れたんだよ』と吐き捨ててそのまま去っていった。
97.創成川
狸小路のほど近くを流れる清流。メンバーの憩いの場であり、飲み会はここで盛んに行われる。
98.男娼疑惑
ネットの某巨大掲示板にて『ワキガビーツはおっさん相手に体を売っている』という根も葉もない噂が流布されていた。
99.府中ナンパ事件
ワキガビーツと本気汁と北條大吾が府中のトイザらスまで繰り出した際、長髪の紙袋を携えた中年男性に本気汁がナンパされた。『髪もすごく長くてステキだし肌もツルッツルでキレイ』という口説き文句に本気汁と北條大吾は思わず顔を見合わせるばかりであった。
100.打ち上げ漏らしおんぶパンチ号泣温泉事件
打ち上げにて死後硬直が漏らし、おんぶを要求したので渋々ファラオがおんぶすると途中で暴れ出したため死後硬直を植え込みに投げ込んだところ、『パア！』とか言ってふざけたのでファラオがぶん殴ったら泣いた。翌日、死後硬直とファラオは温泉に行った。
はい、というワケでいかがでしたでしょうか、山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第100回 中華一番100のエピソード特集、そろそろお別れのお時間となりました。ネットには書けないエピソードの方が数百倍面白い上にそういうエピソードが数千個はあるというのが大変心苦しいのですが、近いうちに第二弾もやっていきたいと思います。ネタは無限にあるので。それではお相手は山塚りきまること北條大吾でした。
愛してるぜベイベーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！！
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