連続パンク小説『ババアイズノットデッド』 第七話
この世の全てのおばあちゃんと全てのおばあちゃん子に、そして最愛の祖母・笑子に心からの心を込めて本作を捧げる。
第七話 踊る理由
それからというもの、ヒナタは閉じこもりがちになった。外出もほとんどせず、一日中部屋にこもっていた。最近は家族全員で食事をとることも増えていたが、このところは呼びかけてみても『いらない』と突っぱねるばかりで、顔さえろくに見せなくなっていた。バンド活動にも消極的だった。ウメがスタジオ練習にさそっても『頭痛いからムリ』とか『のどの調子が悪い』とか