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6歳、センチメンタル

もうすぐリキは6歳になる。

1歳になる直前で僕の元へ来たわけだから、5年一緒にいる。犬と暮らす5年というのは本当にあっという間に過ぎ去ってしまうのだと実感した。ということは今からの5年もあっという間。その次の5年も─。

リキが4歳を迎えた時くらいからかな、リキが年を重ねていくのがイヤでお祝いとかもしなくなった。実際はまだ若いしあと10年以上一緒にいられる。でもあっという間に“その時”が来てしまう気がしてならなくて、怖くて怖くてたまらない。

先代の犬が死んだあと、僕は一生動物なんて飼うまいと思った。こんなつらい思いをするのは2度とゴメンだと思った。楽しかった思い出なんて全然浮かばずに、後悔ばかりが押し寄せてきて苦しくて苦しくて仕方なかった。もっと遊んでやればよかった。叱ってばかりいた。今でも思い出すと胸が苦しい。だから今回は絶対後悔しないようにと、リキを迎えたときに誓った。でも実際はそんなわけにはいかない。覚悟なんて本当はできてないし、リキがいなくなったら僕はおかしくなってしまうと思う。

今からこんな感じでは本当に先が思いやられるな。

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