見出し画像

やっぱりヒデキは凄かったよ…わし流 芸術の春2021⑤ブロウアップ ヒデキ/おれの行く道…新文芸坐

実に1年ぶりの新文芸坐。いつのまにか、いつも行ってた松屋がなかった…。

「友の会」も、とっくに期限切れ。が、更新料を払えば継続にしてくれたのでよかった~。

ところで最近までBS12で再放送されていた「寺内貫太郎一家2」、そこには途中から西城秀樹が出てこなくなりました。それが原因かどうかは覚えていないがワシはいつのまにか見なくなってしまったのを覚えています。

が、「ブロウアップ ヒデキ」を見ると、ちょうどその夏、富士山麓の野外で開幕して札幌から沖縄まで全国縦断、大阪球場で千秋楽、という大規模なツアーをやってたわけで、ドラマどころじゃなかったんじゃないですかね。若干20歳で、よくこんなスケールの大きなツアーをやっとりましたな。テレビでは見たことあるのですが、大画面で見ると富士山麓のクレーンで高く吊り上げられて唄うシーンなどは正直、怖かったです。しかも富士山麓では終演後、ヘリコプターに乗って去って行ったもんな…。たしか本人による東京新聞の連載では「実は高所恐怖症」と、たしか書いてありましたな…。

この作品当時はシングル「恋の暴走」の頃らしく、他には「傷だらけのローラ」「この愛のときめき」「愛の十字架」といった歌唱シーンが出てくるけども、「ヤングマン」とか「ブルースカイブルー」といった曲はもっと後。が、いちばん勢いがあった時代ともいえるかもしれませんな。いま思えば野外ライヴ、スタジアムコンサート、ペンライトなどなどを始めたのがこの頃、いろいろなものの先駆者だったわけで、当時中学生だったワシが考えていたよりずっと大きな存在だったわけです。今更ながら、早世が惜しまれる…。

ところで本作でファンへのインタビューのシーンがありますが、あれはもうちょっとなんとかならなかったのか? あまりにもうわべだけ聞いただけのような気が…。

もう1本の「おれの行く道」は小津安二郎の「東京物語」…というよりもっと前の「戸田家の兄妹」をちょっと思わせるようなストーリー。ヒデキのキャラクターは「寺内~」の周平に似ているものの、少々乱暴な感じはしました。本当の主役は田中絹代だけども、そういえば同じころのTV「前略おふくろ様」では職場(蔵王のロッジ)のヒデキに似ている青年に親切にしてもらっていて、「なおヒデキといっても西城秀樹です、高橋英樹ではありません」という手紙があったけど、実際に共演したことあったわけだな~。ところでこれも同じ1975年作品、これじゃあますます「貫太郎」に出られるわけないと、今ごろになって思う次第です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?