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炎天下に道に迷い、やっとたどり着いた場所は、けっこう歌舞伎に合ってる劇場だった…わし流 芸術の夏2024②「国立劇場第105回歌舞伎鑑賞教室」サンパール荒川

建て替え…が難航していると聞く国立劇場、いまやその主催公演はあちこちさすらいのジプシー状態のようです。
それもまたよかろう、と今回は初めて行くサンパール荒川という劇場。おなじみの「西武東京メトロパス」を駆使して日比谷線は三ノ輪駅へ。
ここでまずは「カプセル飯獣」の1つ、松屋の優待券を利用してハンバーグカレーの昼食。

ここからは久々の都電荒川線に乗れば2駅ぐらいの駅前…なのですが、もちろんそれはケチって徒歩にて向かいます。
ところが行き先に高架鉄道が見え、「これはアクセス地図にはビミョーに載ってないようだから違うな」とカン違いしてしまい、炎天下の中を、ワシも「流浪の民」に。

開園時間も迫りつつあるので、あんまり使いたくないけどしかたなくグーグルマップを使用して、開始してはいたけど5分遅れぐらいで済みました。

今回の演目は歌舞伎のみかたの方は女形のどうしたら美しく見えるか、ということなどの説明が、わかりやすくありました。特に、肩幅を狭めるようにする、ということは今まで気が付きませんでしたね。

出し物の方は「封印切」という、上方歌舞伎の和事。い~かげんなファンであるワシとしても、長いブランクを含んでの30年ぐらいの間、上方歌舞伎は初めてじゃないかなぁ。
もともと「暫」などの、豪快な荒事に惹かれてときどき見るようになったわけですが、荒事に比べて動きが少ないとはいえ、双眼鏡で見ると主人公(中村鴈治郎)がのけぞったり、うろたえたりするあたりはなかなかの迫力というか、感情の動きが出ているようでした。

また、この劇場は舞台の幅が広く、花道の代わりになるような舞台袖もソコソコあり、歌舞伎に合っている劇場だと思います。
大向こうの声もあり、「大当たり!」なんてのは初めて聞きました。
今回はわざと日曜に行ったから客席後方はガラガラだったけど、平日はおそらく学校動員が再開しているはず。中には興味を持ってファンになったり、自分がやりたくなったりする生徒もいるんじゃないですかね。
次に行くときは迷わずに行けると思いますが、あんまり間が開くとまた間違えちゃうかもね…。

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