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3階席から見ると、浮世絵が動いているように見える…そしていつのまにか大向こうの声が復活した! わし流 芸術の冬2023⑥「通し狂言 遠山桜天保日記-歌舞伎の恩人・遠山の金さん-」千秋楽/国立劇場 大劇場

松方弘樹主演作などをよく見ていた、あの遠山の金さんを、80歳の菊五郎がやるの?跡取りの菊之助がいるのに…と、このごろ3500円の席が取りやすくなったような気がするライトなファンのワシは思っていました。

が、金さんの出番は少なくて、実質菊之助が主役なんですね。納得。「風の谷のナウシカ」のときもそうだったけど、なんだかすごく立派になったもんなあ。

「〇〇屋!」という大向こうの声も、いつのまにか復活。声といえば歌舞伎役者って、3階席のいちばん後ろの方にいるワシにもはっきり聞こえる、よく通る声を出すんだから、改めて凄いなあ、と思います。それとここ数年、あちこちの美術館で見ているからか、まるで浮世絵が動いているように見えました。

今後もライトなファンとして気軽な安い席で歌舞伎を見ていこうかと思っています。


ところで国立劇場のロビーには伊藤深水、小倉遊亀、上村松篁といった名だたる画家の絵が並んでいますが、その中に先日、たしか下絵などが展示してあった東山魁夷の「雪原譜」もありました。なんか豊かな気分になりますね。


🔻このときの展示はよかったなあ。


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