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ボタニカル哲学(菜根譚)

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菜根譚は、今から約400年前の中国において、内乱や政争が相次ぎ混迷を極めた明代末期、万歴帝の時代(1572-1620)「厳しい時代の中でどう生きるのか」をテーマに、中国明時代の哲…
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2022年3月の記事一覧

ボタニカル哲学(161)万物を育てる心と滅ぼす心

気持ちがゆったりとして豊かな人は、たとえば春の風が万物に息吹を吹き込み育てるように、恩恵…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(160)信じる者と疑う者の違い

他人を信じる者は、人間誰もが誠実であるとは限らないなかで、少なくとも自分だけは誠実な人間…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(159)万人共通にして平凡なもの

道徳は一つのあらゆる人々の共通のものであり、誰でも引き寄せて行わせるようにしたほうが良い…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(158)足下を見つめて学べ

昔の人は、「自分の家の膨大な財産を忘れ去り、門塀に並んで乞食の子供の真似をする」と言う。…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(157)事業興隆、子孫繁栄の道

その人の人柄は、事業を興し発展させる基礎である。 それは例えば、基礎が固まらないのに棟上…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(156)俗塵に染まらず心を清ます

町の俗人と付き合うより、山に住む老人を友達に持つ方が良い。 立派な家の偉い人に会うより、…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(155)引き際の妙

引退(引き際)は全盛時代に行いない、職務(椅子)は取り合いの無い地位を引受なさい。また、ボランティアをする時は細やかな注意をして、恩返しなどが出来ない人にしなさい。 つまり、自分の利益に一見反することこそが、本来の自己を実現し、人間的な価値をあげることになるということ。 言い換えれば、活人は中途半端な口先ではなく首尾一貫しているということだ。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓↓↓↓↓ https://surirekigaku.com/bota

ボタニカル哲学(154)本然の徳性を養うことが肝要

身の処し方は高級官僚のそれ以上で、学問や教養は「白雪の曲(高尚とされる琴の曲)」以上であ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(153)緩急の使い分け

物事はそれを焦っても急き立ててもハッキリしない事があるが、ゆったりと構えれば自然とハッキ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(152)一念、一言、一事の罪過

ふとした邪念が鬼神の掟を犯し、ちょっとした一言が世界の平和を破り、なんでもないような事が…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(151)心の鏡に汚れはない

水は波が無ければ、自然と静かに定まり、鏡は曇らなければ自然と事実を映す。 だから、人の心…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(150)誠実さと気転

一人前の人間であるためには、少しは誠実な考え方が出来ないと乞食と同じで、やることなすこと…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(149)智巧はたのむに足らず

魚取りの網を張ると、魚がかからないで大きな雁がかかることがある。またカマキリが餌を取ろう…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(148)滅びるものと滅びないもの

事業や教養は、その人が死ねば無くなるが、精神は永遠に新しく生まれ変る。 地位や名声は、世の中の移ろいと共に価値が変わるが、気概(強い意志)は千年一日のように変らない。 だから、上に立つ者は、一時的な価値と永遠な価値を交換すべきではない。 つまり、上に立つ者は、少しぐらい頭脳明晰な評判、地位、名声に目が眩んで「信念」を曲げることがあってはならない。 言い換えれば、活人は、強く正しく生きることこそ、重視に価することを忘れてはならない。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を