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ボタニカル哲学(菜根譚)

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菜根譚は、今から約400年前の中国において、内乱や政争が相次ぎ混迷を極めた明代末期、万歴帝の時代(1572-1620)「厳しい時代の中でどう生きるのか」をテーマに、中国明時代の哲…
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2021年12月の記事一覧

ボタニカル哲学(76)邪欲邪念は除き、正義真理で一杯にする

心はいつでも空虚にしておく必要がある。空虚になっていれば、そこには正しい道理が自然にやっ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(75)苦薬・疑信の繰り返しが本物を作る

苦しんだり楽しんだり、一喜一憂しながらも、切磋琢磨して得られた幸福は、長く続くものである…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(74)真実の道と迷いの道

天地の真理に向かう天の道はゆったりとたいそう広く、心をちょっと遊ばせれば、そこの気持ちは…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(73)心暖かい人には福徳も厚い

大自然の「気」が、暖かければ生まれて生え育ち、寒ければ枯れて死んでしまう。だから、人の「…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(72)躁よりも黙、巧よりも拙

言っている事の90%が正しいからと言って、必ずしも優れた人間とは言えず、誤った10%の不…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(71)福を招き禍を避ける妙案

幸福は求めて得られるものではない。幸福を招く原理原則は、楽しみ、喜ぶ心を養うことが幸福を…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(70)大功を立てることができない人の条件

心が渇いた人は、火が燃えるように気性が激しく、出合った物をみな焼いてしまう。 恩情の薄い人は、氷のように冷たく、出会った人の正気を必ず殺してしまう。 物事に強く固執して譲らない人は、澱んだ水や腐った木のように、ものを生かす生き生きとした力を失っている。 このような人達は、大きな事業を起こし、人を幸福にするのは難しい。 つまり、価値のある人物とは、人間としての温かみを持ちながら、情に溺れず、拘り、囚われ、偏りのない人間ですよ、ということ。 言い換えれば、活人は心が広く情より

ボタニカル哲学(69)天命を超越する方法

天が人間の運命を操るカラクリは人知では到底推し量ることはできない。抑えつけたかと思えば伸…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(68)善と悪の分かれ目

悪いことをしていながら、他人に知られるのを恐れるのは、悪の中にいながらも善の道を歩ける可…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(67)真実の楽しみ、  真実の憂い

世の人々は、地位や名誉の有る人が理想と考えることが多いが、地位も名誉も何もない人のが最も…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(66)心は曇らさず、常に光明で照らし出す

心身に本物の智慧があれば、暗い部屋の中からでも青空が見えるように爽快きわまりない。本物の…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(65)見せかけの清貧

名誉欲を捨てきれない者は、口では謙遜して謙虚ぶっていても、周囲には全てバレている。競争心…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(64)満ちれば欠ける道理

ちょうどよい分量の水が入っているときは傾かない欹器という容器は、水を満たしてしまうと倒れ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(63)大巧は拙なるがごとく、大弁は訥なるがごとし

本当の清廉潔白な人には清廉潔白という評判は立たず、評判を立てるような人は、実は欲張りで欲望の心が残っている証拠である。また、本物は本物を証明しようとせず、証明しようとするようでは実はそれがまだ未熟な証拠である。 つまり、秘すれば華、秘さざれば華ならず、ということで、二流の人間は一流に見せたがり、一流の人間は、それを表に出さない。 言い換えれば、活人は謙虚なのだ。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓↓↓↓↓