今更だが吉本芸人の闇営業問題について書いてみた
問題は吉本興業の芸人数人が吉本を通さずに反社会的勢力が主催者である会合に参加したことが発覚したところから始まった。
その会合への参加を仲介した芸人カラテカの入江が即解雇となり、続いて雨上がり決死隊の宮迫も解雇への運びとなった。他の者は謹慎処分だったように思う。
ところが、宮迫は吉本解雇後にロンドンブーツの田村 亮と二人で記者会見を開いた。
会社からは記者会見はするなと、釘を刺されたらしく、その席で宮迫は「会社が記者会見をするなと言ったので出来なかった」と不満をあらわにした。
―ここから、問題は思わぬ方向に進みだした。
わたしは正直に言うと、一部の吉本芸人に対してがっかりした。
そもそも、宮迫、亮のダブル記者会見での宮迫は謝罪をしに来ていない。
じゃあ何をしに出てきたのか?
釈明会見?いや、強いて言えば不満会見のようなもの。
会社を解雇されたので、記者会見を強行した感じ。
宮迫の目には不満が満ちあふれていた。
本来なら、悪いのは自分たちなのだから何も言えないのが当たり前のように思う。
それとも、そんな大したことじゃないとでも思ってたんだろうか。
この会見で、問題が闇営業から吉本興業批判にすり替えられた。
連日のように吉本批判の話題でワイドニュースが騒ぎ立てた。
一流(?)芸人を始め2流3流芸人までもがテレビで吉本に対する不満を口にした。
この人たちっていったい何なんだろうか…。
わたしは、非常に見苦しく感じました。
もともと誰が悪いのか?
闇営業をしなくちゃいけないくらい吉本の待遇が悪いと言わんばかりのコメント。
何でそんなサラリーマンみたいなこと言ってるんだろうか?
それじゃやらされ仕事ではないのか。
「天下取ってやる!」が芸人の気概なのに、権利だけを主張している。
夢がなさすぎる…、なんで芸人になったのかな…?
だから最近の芸人は頭打ちで面白くないんだな…、と勝手に納得した。
何らかのお笑い審査番組に出場させて話題性をつけ、ロケに出し深夜の冠番組を持たせ、ひな壇に上げるという芸能事務所やテレビ局お決まりのコースに乗って、たいして面白くもないことで盛り上がる。
芸人をだめにしている原因はテレビ局の責任も大きいと思う。
そもそも、芸人たちは吉本に対してお世話になっているという感覚が麻痺していると感じる。
あれだけの大きな会社がバックボーンにある信用度を担保しながら芸を磨いて、演じるハコも用意されていて、テレビにも出させてもらって、2流でも3流でもぽっと出の話題芸でも関係なくちやほやされるのが良くないんだろうな。
そして、何よりわたしががっかりしたのが、公の場(テレビ)で経営者をこき下ろしたことです。
経営者は会社の顔、会社そのものといってもいいと思います。
単なるアイコンではありません。
たとえ元芸人のマネージャーであろうが、会社が任命したということは非常に重たい事です。
経営者の肩にかかる全従業員の生活や会社の行く末は計り知れない重さがあるはずです。
それぐらい責任のある立場です。
それを、社員(所属芸人)が簡単にテレビで批判する。
自分の番組を利用して自分の親も同然である経営者を公共の電波で批判する。
言わば、会社に恥をかかせているも同然です。
天に向かってツバを吐いているようなものです。
挙句の果ては、会社が変わらないなら自分はやめる、とまで言い出す始末。
いったい何を言ってるんだこの人たちは…?
そういう気持ちがあるのならなぜ今まで会社に直接交渉してこなかったのか?
なぜ、このタイミングで公共の電波に乗せて言わなくちゃいけないのか?
芸人ぐるみの言葉のすり替えとしか思えない。
芸人同士が擁護し合っている。
今の芸人って仲良しクラブみたいになってる。
ちょっと昔なら、ライバルが減って喜ぶくらいじゃなかったっけ?
ぬるま湯になっているんじゃないのか。
芸人の世界もサラリーマンのようになってきてるんだなと強く感じる。
でも、一般の会社の社員がテレビで会社批判したら、その会社に居続けることは難しいだろう。
つまり、彼らは常識ではないことをやっている。
なぜ、そうなるかというと簡単です。
会社に対する感謝の気持ちがないから。
自分の力だけでのし上がってきたという意識なんだと思う。
ファンに対する感謝だけでいいなら誰にだってできる。
わたしは会社を辞めた後、他人に聞かれてもその会社の悪口は一切口にしません。
たとえ会社に不満があって辞めたとしても、在籍中はその会社のおかげで生活していたわけですから。
マスコミからコメントを求められてもコメントしない芸人もいた。
賢明で常識人だと思う。
その中で、芸人を批判するという世間の意見とは違うコメントを出した芸人さん、勇気ある発言に感服する。
とは言え、人それぞれ色々な考え方があって当然かとも思う。
反論もあろうかと思うが以上が私見です。
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