『飛込み営業の極意④』笑顔が持つ大きなパワー
「笑顔」は、人を幸せにします。
思わずつられて笑ってしまうことってありますよね?
初めての人と話す時ってお互いに緊張しますね。「笑顔」はそんなお互いの緊張を解きほぐしてくれます。
この記事では、普段軽く見られがちな「笑顔」が持つ大きなパワーについてお話します。
【1】笑顔がもつ大きな力
わたしは、飛込み営業をやる前に少しの間テレアポ(電話営業)の仕事をやっていたことがあります。
入社初日、電話を掛け始めて3件目でアポイントが取れて、そのまま契約となりその流れで何軒か売り上げが上がり、その翌月には、なんと売り上げTOPになりました。
良い出だしだったのですが、監視されているのが窮屈過ぎて耐えれなくなったんです 笑
その頃、テレアポを始めてからしばらくして、ある時ふと気がついたんです。
今思うと当たり前のことだなと感じるのですが。
こちらは初めて相手に電話を掛けているわけですよね。でも相手からすれば「また営業の電話だ…」、と恐らくうんざりしているはずです。
自分の都合でしか話をしない営業マンが多いから余計にそうなります。そこに自分が電話を掛けるわけです。
最初は相手も警戒します。それは当たり前の話ですよね。相手が個人宅の場合は、昼間はほとんど奥様しかいない可能性が大きいと思います。女性の方は特に警戒心が強いです。
しかし、話をさせて頂いていると、ある時点からその人の声の様子が変わります。
明らかに「安心」し出しているのが分かります。ある時点ってなんだと思います?
実はこちら側が「笑顔」を示した時点なんです。
相手の反応がたまたま良かったから、こちらが反応して「笑顔」になるわけではないんです。
こちらが「笑顔」で話すから相手が反応してくれるわけです。「笑顔」が声に乗って相手の「笑顔」を呼び込んでいます。
電話じゃ「笑顔」なんて相手に見えないから、と思いませんか?確かに電話は声だけなんで、顔つきや身振り手振りは相手には見えません。
しかし、笑顔や身振り手振りもちゃんと声に乗って伝わります。
これは、ホントです。
電話をしながら何度もおじぎをしている営業マンを街角で見かけることがありますが、あれなんかもまったくそうです。ちゃんと相手に伝わっていると思います。
タバコをふかしながら電話をしてるとそれもバレてしまいます。たかが電話されど電話なんです。あなどってはいけません。
ましてや飛び込み営業の場合なら、「笑顔」からしか始まりません。「笑顔」は礼儀です。そして、本気の「笑顔」には理屈抜きで人の心を開かせるパワーがあります。
「笑顔」に勝るものなしです。
「笑う角には福来る」などと言いますしね。
【2】笑顔も練習次第
だからといって、やたらと「笑顔」を作ればいいというものでもありません。
顔は笑っていても目が笑ってない営業マンがいますが、はっきり言って不気味です 笑
「そんなこと言っても、わたし面白くもないのにいきなり笑えません…」大丈夫です、これもやはり慣れで克服できてしまいます。
新人の頃、わたしは毎朝顔を洗う時は鏡に向かって相手をイメージしながら、よく「笑顔」の練習をしました。(周りが見たらキモイ 笑)
実を言うと、わたしはもともと無愛想であまり笑わないタイプでした。しかし、「笑顔」を習慣付けすると、必要な時に瞬時に笑えるようになりました。
笑顔の基本は、「下心のない爽やかな笑顔」です。売らんが為の「笑顔」はNGです。
相手が役職者の方や社長さんであれば簡単に見抜かれてしまいます。何故なら、相手は人を管理するのがお仕事で、人の言動を見ることが日常だからです。
わたしは飛び込む際にはいつも、「ここの人のために何かお役に立ちたい!」と本気で思っていました。そう思い込んでいたんですね。
すると相手に対して素直な興味が湧いてきます。だから、自然といい「笑顔」が出ますね。
すると相手も気持ちがいいわけです。(お互いにが気持ちいい)
人は気持ちのいい「笑顔」をする「礼儀正しい人」に対しては、無意識に「信用してみたい」という気持ちが湧いてくるものです。
これをわたしは幾度も体験してきました。理屈ではなく、やはり「感情」なんです。
「理性」は左脳、「感性」は右脳なんて言われてますが、やはり最後は「右脳」で意思決定しているのでしょう。
女性の方は特に好き嫌いで(本能的に)判断されることが多いですね。見た目が暗い、汚いでは、女性に好感を持たれるはずはないですから。
『お客様は鏡』と言います。いい「笑顔」を頂けるということは、自分自身もいい「笑顔」ができているという証拠なんです。
「売る」ことを一旦横に置き、相手に興味と関心を持ちましょう。私は、会社に飛び込む時は、その会社の従業員になったつもりでいました。だから、見ていて相手の顔がすぐゆるむのが分かりました。
従業員なので言いたいことも言います 笑
やはりここでも思い込みですね。
「笑顔」も数をこなせば自然に出せるようになるものなんです。
【3】笑顔の効用
「笑顔」を出すともう一ついいことが起こります。それは単純に、自分に「元気」が出てくるということです。
「なんだそんなことか」って思わないでください。これが何よりも一番大切なことなんです。
飛び込み営業では、モチベーションを維持することはけっこう難しいことなんです。
最初は「作り笑顔」しか出来なくてもかまいません。やっていれば、必ず自然な笑顔が出せるようになりますから。
それとこれは忘れないで下さい。
初対面の人に対しては「笑顔」は礼儀です。いきなり来て、引きつった顔をされても相手は困ってしまいます。
「笑顔」が出せても出せなくても恥はかき捨てです。だめなら、きちんとお礼を言って失礼すればいいだけですから。
わたしは、モチベーションを上げて良い「笑顔」をつくる為にも、ある意味、遠足気分で子供みたいに興味を持って市場を廻っていました。
「この地区にはどういう層の人が住んでいるのかな?」
「このマンションはこどういう間取りかな?」
「どんな家族構成なんだろう?」
「この家から、どんな人が出てくるんだろう?」
自分から興味を持つようにすると、仕事を少しでも楽しくしてくれます。楽しく廻る工夫も大切ですよね。
また、これらは実際に飛び込む前の「情報収集」にもなります。とにかく「笑顔」も数を重ねて稽古することです。
【4】笑顔を子供に学ぶ
わたしの2人の子供は、もう大きいんですが、赤ちゃんの頃はよく抱っこしてあやしました。
赤ちゃんの「笑顔」は最高の「笑顔」ですね。まるで天使のようです。
誰をも受け入れる「笑顔」なんですね。あの「笑顔」が理想です。
営業も同じなんです。相手を全面的に受け入れる「笑顔」。つまり「あなたのことが大好きですよ」という意思表示が必要なんです。
それを相手が感じ取り「安心」するわけなんです。あなたも「笑顔」で相手を安心させてあげましょう。
実は、相手はそこから「本心」を話し出します。心が開きだすんです。(ほんの少しね)
でも、そこでいきなり食いついてはダメなんです。体全体を使ってまずは一旦は受け入れます。
● 顔の表情:目つき・目線
● 体:アクション・うなずき
● 声:トーン・相槌・同意・共感
そして、相手が同意しやすいことから質問していきます。(それについては今後じっくり説明していきます)
【5】笑顔は無差別で
例えば、わたしが会社関係に飛び込む時には、相手がパートのおばちゃんであろうが社長様であろうが、無差別に同じ「笑顔」で接していました。後で誰が味方になってくれるかわかりませんから。
相手に好印象を与えると、社長様の帰社時間や耳寄りな情報を従業員の方から頂いたりする事があります。
逆に誰が敵になるかも分かりません。
受付嬢も大事なお客様として扱うべきです。
わたしが以前飛び込んだある会社でのことですが、入り口(大きな門柱)近くで、しゃがみ込んで草むしりをされているむぎわら帽にTシャツ首にはタオルのご年配の方がいました。
飛び込み営業を長くしていなければ、多分気づかなかったと思うんですが、その方の物腰に経営者特有のオーラを感じました。
ひょっとしてと思い、「失礼ですが、社長様でしょうか?」と、さも確信しているような顔つきでお聞きすると、「そうですが、何か・・?」とのお返事。
「(や、やっぱり・・・!)」
やはり気を抜かず、どなたに対してもまずは「好印象」ですね 笑
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