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呟きとメモ 2022-5-26まで

・今日の天声人語、エリツィンとプーチンの因縁を手短に要約している。今日はエリツィンの命日ということで。抜擢とは…

・3回忌、7回忌、13回忌、17回忌、23回忌…「これらはみな、素数なのです。繰り返したくないから素数を選んだのだと思います。」飯高茂氏が4月10日の朝日新聞に書いていた。「数学の感動10歳でも80歳でも」から

・露伴は娘に、本を読んでものが「わかる」ということの意味を訊かれ、「氷の張るようなものだ」と答えた。

鷲田清一氏が幸田文の言葉を紹介していた。"知識は伸びる手であり、「わかる」というのは結ぶことだ"。

露伴の比喩は面白い。まるで脳細胞の動きを反映しているように聞こえる。

・ポスト真実という言葉はトランプ以後かと思っていたが、「それ以前からロシア国内で深く根を張っていた」と山腰修三氏が5月13日の朝日新聞で「メディア私評」で書いていた。

「テレビ局のキャスターは、ジャーナリズムにおいて客観性はもはや存在しないとし、我々にとっての真実を伝えるために…」

「われわれにとっての真実」か。実に都合のいい言葉だな。各国のメディアは、多かれ少なかれ「われわれにとっての真実」を伝えている側面はあると思うが、義務教育レベルでこれが主張され始めたら、手がつけられない状態になる。

・先日、TVで「アンタッチャブル」を見た。警官ジム・マローン演ずるショーン・コネリーの演技は味があった。「警官の仕事は手柄を立てる事ではなく、無事、家に帰る事だ」と、「この年になると生きているだけで、貴重に思えてきてね」と最初は婉曲に危ない仕事を断ろうとした台詞が印象に残った。

これは基本的に娯楽映画だが、これまで、ザ・アンタッチャブルズとは、アル・カポネたちを指しているのかと先入観でずっと思い込んでいた。

アル・カポネがオペラを見て道化師のような表情で涙を流す場面からの転換や、「オデッサの階段」シーンからの引用は、やはり迫力があったな。


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