高橋力也

22歳 大学生

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    月ごとにテーマを決めてそれについて執筆者(高橋力也、八城友紀実)が文芸作品を毎週投稿していきます! 〜現在お休み中〜

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『大杉栄評論集』書評

私たちがあたりまえだと思っている日常はいとも簡単に崩れ去ってしまう。直視するのも厳しい現実を今回のコロナ禍で突き付けられた。「新しい生活様式」や「ニューノーマル」という言葉が氾濫しているのを見ると、これまでの日常とコロナ禍で変わってしまった現実の整合性を取り繕っているような気がする。生きた実感のない空虚な生活の中で『大杉栄評論集』に出会った。 大杉栄は一八八五年に香川県に生まれた。三八歳の時、関東大震災の混乱のさなか甘粕正彦率いる憲兵隊に拘束され、伊藤野枝、橘宗一ととも

    • 4月12日

      今日から授業が始まった。長らく独学スタイルで学んできたからギアを入れ替えなくてはいけない。初心に戻って、ゼロから、虚心坦懐に学問の型を身につけていきたい。

      • 4月11日

        高校の部活の後輩と半年ぶりに会った。そして今日は初めて二人で飲んだ。酒を入れないとできない話も別にないし、素面のときと変わらない話をしたけれど、アルコールのせいか何となく気分が上がった。

        • 4月10日

          『闇金ウシジマくん』のドラマと映画を一気に再視聴した。この作品は法律の外にある道徳や倫理について考えるきっかけを与えてくれる。闇金という法外な世界は一見すると反道徳的、反倫理的に見えるが、それは法=道徳=倫理と三者を混同して認識してしまっているからだ。この法、道徳、倫理それぞれについて考え直す必要がある。

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          4月9日

          福島でよく行っていたラーメン屋で修行した人が開いた店が小岩駅にあるので行ってきた。ラーメン一杯で帰省したような気持ちに浸れるのが嬉しい。

          4月8日

           2019年の夏に明治大学のプログラムでカナダのトロントに一ヶ月ほど留学していたときに現地で仲良くなった友達と東京で久しぶりに再会した。その友達とは約4年ぶりの再会だったので、人との縁はどこから始まってどこまで続くのかはわからないもんだなあと思った。

          4月7日

           陶芸サークルに入ったので作陶の指導を受けてきた。出かけた先でよく陶芸体験をしているけど土を練るところからやったのは初めてだった。土を練るのはもちろんのこと、ろくろを使って器の形に整形していくのにもかなり腕の力を使った。

          4月6日

           読書会明けの数日はあんまり物事を考えられなくなる。おそらく議論を通して自分の中にある言葉を吐き出してしまい精神が伽藍堂になるからだろうと思う。

          4月5日

           國分功一郎『暇と退屈の倫理学』の読書会をした。今回は朝9時から夕方ごろまでの長丁場でなかなか疲れた。  「暇」と「退屈」をそれぞれ客観的状況と主観的状態として区別することで自分が直面する「暇」と「退屈」をより高い解像度で捉えることができるようになった。とりわけハイデガーが提示した退屈の三形式の分類を今までの自分の経験に当てはめて解釈することで「暇」に際して「退屈」してしまったときの処方箋を自分で作る手がかりを得られたのがよかった。「退屈」を生きるためには物事を楽しむための技

          4月4日

          明日の読書会で扱う本をまだ読み終わってなかったので、急ピッチで読む。自分の本を読むスピードが一般的に早いのかどうかはわからないけど、1時間弱で100ページも読むことができて無事読了できた。数年前まではまったく活字が読めなかったのに、ここまで読めるようになったことは自分のことながらすごい変化だと思う。

          4月3日

          4月は何かを始めるのにもってこいの季節だと思う。何かを始める言い訳にするには4月は都合がいい。とりあえず興味のある講義を取りまくったけど後で痛い目を見そうで恐ろしい。

          4月2日

          人生二回目の大学入学式だった。コロナ禍がなければ専攻を変えようとは思わなかっただろうし、何事もなく大学を卒業していたんだろうけど、全くの偶然の連続でここに至る。 その時々の状況でこれだと思った決断を繰り返してきたけど、これでいいのかどうかは正直よくわからないし、死ぬまでわからないものなんだと思う。今後の偶然に期待したい。

          4月1日

          中華料理屋で夜ご飯を食べた。中盤で冬虫夏草のスープが出てきて物珍しさもあってギョッとした。冬虫夏草は小学生の頃何かの図鑑に載っていたのを見て、虫の形なのにキノコという見た目の中身のズレが不思議で面白いと思った。虫とキノコの境界は一体どこにあるんだろう。

          3月31日

          今日で3月ともサヨナラ。いよいよ新年度だ。今日は前日エゴン・シーレの作品に触れた影響か、あまり動けずずっと家にいた。美術館に行ったりした翌日によくありがちな現象だ。たぶん作品がもつエネルギーというかスピリチュアリティ(霊性)に圧倒されるからなんだろうと思っている。

          3月30日

          10時に東京都美術館のエゴン・シーレ展を予約していたので、7時に起きて上野の喫茶店でモーニングをした。上野公園を通ると桜が満開で思わず花見が楽しめてよかった。桜が咲いてると風景のトーンが一段階明るくなる。 シーレは早熟の画家だったようで28歳の若さでスペイン風邪に冒されて亡くなったらしい。そんな彼が20代の頃に描いていた自画像を見た時に私は「これは自我像だ」と思った。分裂と統一を繰り返す自我の形成過程を絵に落とし込んだのだと思う。なんとなくコロナ禍に直撃した自分の自我の揺ら

          3月29日

          浅草、隅田公園で花見。隅田川と桜の組み合わせはとても春を感じさせてくれる。桜だなと思って近づいてみると白木蓮だったり辛夷だったりすることが最近多かった。遠くから見るとどれも淡い白色に見えてとても綺麗だから見間違えてしまう。 花見のあとは神谷バーに入って電氣ブランと生ビールを飲んだ。ビールは苦手だけど電氣ブランと一緒に飲むと美味しく感じることができる。真っ昼間から花見をして酒を飲むのはえも言われぬ優越感があって気持ちがいい。その後に飲んだハチブドー酒も美味しかった。