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ヒラクフクシ vol.3 《音楽×アート×医療福祉》 文字起こし

2020年5月29日、ヒラクフクシvol.3 《音楽×アート×医療福祉》 が開催されました!

今回の内容は盛り沢山だったので、参加できなかった方はもちろん、参加された方の復習にもご利用いただけたらと思います!

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今回もしわしわカンパニー代表 山﨑 史香 さんに素敵なグラフィックレコードを作っていただきました!

ヒラクフクシとは?

(小泉)ということで時間になりましたので、ヒラクフクシVol. 3をはじめていきたいと思います。よろしくお願いします。

今回Vol.3ということで改めまして今回NPO法人Ubdobe理事の中浜 崇之さんにお話いただきます。

今回全体的な進行させていただきます小泉です。皆さん知ってる人もいると思いますがよろしくお願いします。

僕の経歴ですが、僕もともと公務員をやってまして、今は株式会社シビックパワーというつくばにある会社で働いています。僕、市役所にいたので、「福祉系の仕事をやってたんですか?」みたいなことを言われるんですけど、僕実はそういったことを全くやったことがなくて、産業経済のまち作り、商店街支援みたいなことをずっとやっていたっていうのが市役所時代の僕の経歴です。

なんで僕がこういう福祉のイベントをやるようになったかっていうと、「いばふく超作戦会議」っていうワークショップイベントをいばらき中央福祉専門学校さんと一緒に始めさせていただいたのがきっかけです。このワークショプを始めたのはちょうど1年前で、このコンセプトっていうのが、「茨城を福祉で元気にする」っていうことです。そして内容は「どうやって福祉で元気にしていくんだろう」っていう具体的な方法を考えるワークショップということで今まで県内外で8回開催をさせていただいています。

このイベント等の目的は何なのかっていうと、なんかめちゃくちゃいいアイディアを出してくださいとかそういうのじゃなくて、僕らが求めていたのは、「福祉は楽しいっていう文化を作ることです」っていうのを各会場で必ず言い続けていました。
楽しいからこそ続くし、楽しいから記憶に残る、だからこそとにかくこのワークショップではみんなが楽しんで欲しい。

僕はこの1年いばふくのメンバーと一緒に開催してきましたので、その中で、僕が感じたことはこれだったんですね。「福祉」って言ったときに僕はずっと、弱者対策であったり施しであったりみたいなニュアンスをどうしても強く持っていたんですけれども、そうじゃなくてそもそも福祉っていうもの自体が幸せで楽しい状態である。また、福祉っていうものには様々なあり方があるんだ。あっていいんだっていうことを僕は強く感じたんですね。

だからこそ僕はこのヒラクフクシでやりたいことは、「多様な形で福祉をヒラク」、そんな人たちにゲストに来ていただいて、どんなふうにヒラいているのかを話していただきたいと思い、僕はこのイベントを始めました。

そして初回に来ていただいたのは最高にイケてる高齢者の写真展という企画で写真展を開催してきた山田修平さんに実際につくばにお越しいただき、オンラインとオフラインを接続させながら開催をしました。

その後、いわゆるコロナで少しオンラインイベントに移行しつつも、なかなかイベントがしにくい中で、ゴールデンウィーク明けである5月7日には一緒にいばふくをさせていただいている特別養護老人ホームもみじ館の館長である伊藤さん来ていただき、コロナ後のいわゆる介護や福祉の現場がどうなるのかということをじっくりとお話いただきました。



そして、今日ゲストとしてお招きしている中浜さんは、「福祉×エンターテイメント」という文脈で活動しています。また、中浜さん自身も、今、起業をされ、これから新しい取り組みに本当に向かおうとしている。だからこそ、今僕はこのタイミングで中浜さんがこれから何に取り組んでいくのか。またUbdobeでどういったことに取り組んできたのかをお話しいただきたいと思い、今日、お時間をいただき、ゲストとしてお話しいただくことにしました。

今回改めてゲストとしてお招きし、お話いただきます中浜さんです。よろしくお願いいたします。

中浜さんの自己紹介 - 介護を通してやりたいこと

改めて中浜 崇之と申します、よろしくお願いいたします。

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東京の三鷹市出身で、介護の仕事を20歳から始めていまだに続けています。実はもともとずっとサッカーをやっていて、高校卒業して理学療法士の学校に1年間行き退学しました。

今日お呼びいただいたのはNPO法人ubdobeという団体の理事をさせていただいているのと、あと自分で「介護ラボしゅう」という活動をしたりしてます。その他は「介護コネクション」とかいろいろ書いてありますが、いろいろあるのでちょっとずつご説明、ご紹介をさせていただければなと思ってます。

元々はですね本当に偶然行った、デイサービスでお喋りした高齢者とのコミュニケーションが楽しかったんです。その楽しかったって記憶があって、学校をやめた後に2年間好きなことしてその後、何しようかなと思って介護の仕事を選んで、介護の現場に入ったっていうのがもともとのスタートになります。自分がまさか、介護の仕事をやるとは1ミリも思ってなかったです。そうはに見られないんですけどもともと、本当に人見知りでそれで人と一緒に仕事するっていうのが多分できないんじゃないかと親にも言われてたぐらいの人でした。後で言おうと思いますが、今だに人と仲良くなるために、お酒の力しか借りてないですっていうような感じですね。

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私がこれから介護の仕事を通してやっていきたいことっていうのが大きく三つあります。

一つがですね、自分らしく生き続けたい。これ、自分のことです。自分が死ぬときに自分らしくいられるってことを今からその準備をしていきたいなって思ってます。

さらに介護はもっと一般化されて当たり前に誰でもあるものにしていきたい。

もう一つが介護福祉の可能性を広げていきたいと思ってます。介護現場ってすごい価値のある場所だと思ってますし、また介護の現場が障がいとか病気とか何かそういった人たちがいる場所だけではないところに広がっていくっていうことがやりたいことです。

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今日お話のメインになるのは、一番上のNPO法Ubdobeっていう団体です。これを理事になってからは何年か忘れましたけど、関わり始めて約9年から10年ぐらいやってます。

その次が、4月からですね株式会社Saludという会社を動き出そうということで、準備をしたりとかしています。「介護ラボしゅう」というのもですね、後でご紹介しますが介護の仕事を始めて5年ぐらいから始めたので約10年くらいやってます。

もう一つが、ちょっと知り合いから声かけられかけてもらって今のこういった外国人向けのアプリを作ろうかななんて思ったりとか、あとはミライ塾という取り組みのお手伝いもしてます。この辺後でまたご紹介をしていきたいと思います。


気軽に悩みを相談できる場を 「介護ラボしゅう」

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でもって、まず一つ目「介護ラボしゅう」。これ何かっていうと、私が介護の仕事を始めて5年経ったときに自分が辞めなかった理由と、周りで辞めてった人の大きな違いって何かなと思ったときに、身近なところに話を聞いてくれる人がいるっていうのが大きかったなっていうのが自分の体験としてあったなと思ったので、であれば職場の外にも同じように困っている人がいるんじゃないか、そういった人達が愚痴が言える場を作ろうと思って始めたのがこの介護ラボしゅうです。なので基本的に定例会としてワークショップをやったりしてます。

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本当にこの写真ときは人が多いですけど、もっと少ない10人とかのときもありますし、あんまり人数は増やさず、というか広報もそんなにせず、毎月1回やるっていうことを重視して、自分が仕事しながらでも回せるような形でやっています。

また、介護の現場の知見を形にということで、様々な企業さんとか、製品作りの方々にも来てもらいながら、介護の現場の意見っていうのを直接聞ける、また一緒にものを考えるというようなこともやったりしています。会の継続でいうと、自分がなるべく喋らないようなスタイルっていうので、ワークショップを作っていった方がいいんだなってわかって、こういった形で自分の意見が言えて、他人の意見が聞ければっていうような形を模索してきました。

実はこれ約10年前に始めたんですけど、私別にそんなに外に出るタイプでもなかったので。こんなのが必要だって思いながら始めたけど、やり方がわかんないっていうので、苦しくなって、1ヶ月目でやめようと思ったんですけど、せっかく始めたからもったいないと思って、とりあえずこんなワークショップだったりとか勉強会やってる人のところにとりあえず行って、勉強させてもらおうと思っていろいろ紹介してもらって、いいものはパクってっていうような形でどうにか今のスタイルに着地して、何とか継続している状況です。

ただコロナがあり、また6月から再開しようと思ってますけど、始めた原点からするとやっぱり話が聞けるとか、相談できるとか職場の外の人と出会えるみたいなところがやっぱり重要だなと思ってるので、オンラインだけではなく、必ずオフラインっていうか、会って話せるとかみたいなところは、ポイントを置きながらも、なんか参加しやすい環境設定はしていきたいなっていうふうに考えてます。

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昔こんなパンフレットを作りました。この右下の方にいる男の子と女の子がですね偶然来てくれて、この2人、同じ悩みを感じてて。3年経ったときに今の現場で働いてていいのか、それとも介護の仕事をしていいんでしょうかっていう悩みを持って参加してくださって。聞きたいこと聞いてみようっていうので、次の回のときに、まさに「仕事を辞めたくなったことありませんか」みたいなことを聞いたときに、やっぱりあるよね、辞めたって人もいれば、辞めなかったって人もいたりしながら、彼らは人生の先輩の話を聞いて、今でも結局、介護辞めずにに継続しているそうです。だからラボしゅうやってて良かったななんて思ってます。


でも、なかなかこういう方(仕事に対して困っている人)に情報が届かないなっていうのが、こういった勉強会をやる難しさとか歯がゆさかなと思いながら、悩んでいる人たちにこそ一番届いてもらえるやり方って何があるのかなあなんていうことは結構考えたりしながら、まだ答えが出ないかな。

これパンフレットなんですけど、これは好きなもののところに書きましたけど、ピッツア。宅配をイメージして作ったようなかんじのパンフレットになってます。こんな感じで勝手に好きなものだけを組み合わせて作ったりしてます。
そんな介護ラボしゅうの活動をしてて、私もいろんな方々と、外の方と会うというのが面白い。


Ubdobe - 医療福祉エンターテイメント

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気付いて外に出るようになったときに、「おもしろいヤツがいるよ」っていうを偶然同じ時期に2人に言われて。その「オカさん」に会いに行こうと思って会いに行ったら、「オカ」っていう違う人だったっていうことが一番実は最初にあって(笑) 何か話と全然違うなとかすげえ真面目そうな人だと思ってたら全然違くて(笑)

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それがUbdobe代表の岡さんとの出会いでした。医療福祉エンターテイメントっていうキーワード・ビジョンに共感したということで活動を始めました。本当に一緒にいて面白いなっていうところから、いろんな活動を始めたのがきっかけになります。私これからUbdobeの活動をちょっと簡単に二つ、三つ紹介しますけど、別に音楽にも詳しくないし、アートにも詳しくないし医療福祉にも詳しくない。ですけどここにいる人たちが好きだなっていうのと音楽も嫌いじゃないしなと思って。ただ、人が面白いなって思ってもらえるきっかけにはこういう視点があるんじゃないのかなと。

そういうふうに思ったのと、何かニュースを見たときに、舞台監督の方がおっしゃってたことがなるほどなと思ったんです。その人が言ってたことは、「アートに対して全然日本はサポートがない。」と。今回のコロナでの対応に対して、アートとか演劇だったりが軽く見られていて、そういったエンターテイメントに全然サポートがないって。これ確かに別に生きることに直接的に絶対必要なものかというとそうではないけど、そういったものがなくなった世界で、このウイルスに勝ち残ったとしても、生きる価値なんて多分人は見つけられないだろうみたいなお話があり。だからこそアートを守らなきゃいけないし、エンターテイメントっていうものをつぶしちゃいけないんだとかっていうお話をされてすごいなって。アートっていうのは人の心を動かすことだから、なんかすごく難しく考えるよりも、何かワクワクするとか楽しそうとか、それを感じさせることだけでいいんだみたいなことを考えました。


Ubdobeの活動① クラブで福祉?!「SOCiAL FUNK!」

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Ubdobeらしいイベントっていうと、一番はこのSOCiAL FUNK!(ソーシャルファンク)というクラブを使った医療福祉をテーマにした音楽イベントになります。

これ何でこういうことを始め、やっているかというと、代表の岡くんがですね、お母さんを大学生のときに癌で亡くしたんですね。当時彼は本当にクラブに入りびたってるような生活をしていたらしくて、お母さんが癌っていうことも入院すれば治るんだろうと思ってたら、お母さんは亡くなってしまったそうです。ある日突然、そういった病気が自分や家族にふりかかってくるものとしたときに、正しく情報や知識を知ってるか知らないかって、その子の人生にとって大きな差が出るなって思って、医療福祉っていうものをもっともっと若い人たちに啓発したいって思ったものの、医療福祉のイベントとしては人が集まらない誰も関心持ってもらえない。だったら、若い人たちがいるところに、情報持ってった方が早いねってことで、クラブで音楽イベントをして、そこに医療福祉の方々をゲストで呼んだり、トークしてもらったり、あとは病気とか障がいがあるとかいろんな年齢だったりとかそういった方々でも自由に参加できる場所を作ろうって言って始めたのがこのソーシャルファンクになります。

お客さんも本当に車椅子ユーザーの方とか、障がい者と言われる方々当事者の方々もたくさん参加していてですね。お客さんに、段差等の配慮はするんですけど、それ以外の配慮っていうものをやりすぎないっていうのが実は大事にしているところです。これなぜかというとその一般のお客さん同士が関わる機会っていうのを奪わないようにしてるんですね。我々は仕事で車椅子とか目が見えない方とか、その他障がいのある方々と関わっているのでどう関わったらどう声をかけたらいいかっていうのわかると思うんですけど、一般の方々って、そういった気持ちがあってもなかなか経験したことがないので、どう声かけたらいいんだろう、どうやって接したらいいんだろうみたいなことを思っている方々が多いっていうことがあるので、だったらもうこういった場で、せっかくだから一緒にお酒を飲んだり、一緒に移動してみたりとかっていうのを経験してもらってこのイベント外に出たときにも同じように街で困ってるような人たちがいたら、やり方がわかるよねとかっていうところで、そういったタッチポイントっていうのを結構重要にしてます。


Ubdobeの活動② 謎を解く鍵は福祉 「Mistic Minds」

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その次がですね、これ今年水戸でも実施させていただいたMistic Mindsっていう企画です。これもですね、もともとは福祉の仕事っていうのを若い人たちに知ってもらおうっていうような切り口で、ご依頼をいただいて、考えて作ったものが「福祉×謎解き」っていうもので、お客さん、一般の方々に興味を持ってもらって実はその謎を解く鍵は福祉だったっていうような切り口でのイベント。

こんな感じで遊ぶっていうことも結構大事にしてます。自分たちが楽しいと思えることをどうやって福祉に落とし込むかみたいなところで、あとはそこでやる人たちとも一緒になってイベントを作っていくってことをしていて。水戸でやさせていただいたときはですね、本当にスタッフの方々の温度感とか、というのがすごく良くて、私たちも一緒にやって楽しかった。めちゃめちゃ皆さんのお客さんに対する言葉っていうのがすごいなっていうのをめちゃくちゃ感じました。こういう企画は全部現地の福祉職と一緒にやるんですけど、なんでそういうことするかっていうと、現地の人たちが現地にいる一般の人たちに自分の言葉で福祉を届けてもらうっていうきっかけを作りたいっていうのも、側面としてあってですね。普段、介護の現場で働いたり、福祉の現場で働いてるっていうと自分の言葉で福祉現場の話ってする機会ってほとんどなくて。実は結構当たり前じゃないことをやってるんだけど、仕事だと日々当たり前すぎてそれがみんな知ってると思ってしまうっていうところを、一般の方々に話すっていうことを通して自分たちがやってることを言葉にすると、こういうふうに言わないと伝わらないんだって気づくきっかけになったりとか、逆に当たり前にやってることを伝えたらすごいって言ってもらえる、何か自分たちがっやていうことって、人から驚かれたりするんだとかっていうことを体験してもらうっていうことをお伝えします。


地域の物語を紡ぐ 「RUN伴Stories」

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あとこのRUN伴Storiesというのが私が担当している企画で、今年はコロナの影響で中止になってしまったんですけど、3年前からですね、イベントに同伴させていただきながら現地のご高齢の方々とか、RUN伴やってるスタッフの方々に話を聞くっていうことをしてます。イラストレーターと、編集者、あとカメラマンを連れて各地を回るっていうことをしています。

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RUN伴自体は私達ではなくてNPO法人認知症フレンドシップクラブさんという団体が約10年前からされていて、日本全国また海外まで出てるすごい活動です。ビックイベントになっていますが、もっともっと広報したいっていうことでお話いただいて始めた企画です。RUN伴Storiesで実際にやってる活動というのは、大きく分けるとこの四つになります。

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まず、いろんなところに行っていろんな高齢者の方々と話を聞く。やっぱりその地域のことをめちゃくちゃ知っていてすごい勉強になる。すごい刺激を得ることが多い。

それでRUN伴っていうものを使いながら、いろんな場所にいるいろんな高齢者に、普段とは違うスポットライトを当てることによって、その方の人としての価値っていうのが、年をとろうが病気になろうが失わないその人らしさっていうことを表現できるんじゃないかな。それぐらいの価値があると思って取材をさせてもらってます。

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今画面に出てるのは岡山にいたあるおじいちゃんですが、この方の宝物って出刃包丁なんですけど、皆さんが多分出刃包丁と聞いて思い浮かべる包丁よりも厚さが多分倍ぐらいあって。昔、この地域だと、男性が獣とかを捕まえて、それをさばいて、みんなに食べさせるっていうのが、この土地の男の人の仕事だったみたい。
実際にこの方の包丁じゃないけど他の人に見てもらったときのその包丁の厚さだったりとか、そんなことが昔あったんだっていうことが、やっぱり聞き方とかを変えただけで、いろんな話が出てくるのでこれは新しい歴史の教科書になるんじゃないかな。
勝手に思ったりしてます。

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あとは実際にやっているイベントの取材をしたりしてますけど、本当に各地いろんなやり方をしているのでこれが見れるっていうのもある意味特権かなと思ったりしますね。皆さん本当にいろんなことを考えたりいろんな仲間を連れて、RUN伴っていう共通の目的を持ったイベントをしている方々が全部ここにいて、すごい面白いなと思ったりしてます。

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あとですね、地域取材ということで、地域の面白いところはこの人と会った方がいいよって人を取材をさせていただくんですけど、この取材を通し て、僕がすごい感じてるのが福祉の仕事をしている人って街のことをよく知ってて、街の人とめっちゃ繋がってるんですよね。なので、多分これ取材を受けて僕らだけで例えばその町にぽんって行って、面白いとこどこだろうとかって探しても、出会わないような人たちとかに出会えるので、これって実は一見見えないすごい価値なんじゃないかなと思って。福祉職がその地域の旅行の案内とかしたら、地元に張り付いた面白いところに出会えたり、何かその土地らしいもの食べられたりとか、なんかそういうことに繋がるんじゃないかななんていうことを勝手にちょっと妄想しながらですね、そんな企画になんないかなあなんて。なんか本当に福祉の仕事って、すごい価値だなって思ったりしてます。
なんで、ご興味持たれた方はですね、UbdobeのWebサイトとか見ていただいたりすると、本当にいろんな活動、私が直接関わってないものもたくさんあるのでぜひ見ていただければなと思ってますし、もし近くの地域でやるときは、ぜひご一緒出来たら、おもしろがりながらいい時間を一般の方々に提供できるんじゃないかなって思ったりしてます。


介護職を応援! 「ささえるラボ」

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あとは、介護を通してやってる活動の一つをまた紹介させていただくと、今マイナビさんと動画を一緒に作ってます。
ささえるラボ」っていうので検索していただくとですね動画も出てきますし、あと、このお悩み相談室っていうのがあってそこはですね、ヒラクフクシvol 2のゲストの伊藤先生とかもですね、悩み相談を受けてらっしゃって、僕、伊藤先生の悩み相談ってすげえなって思って、めちゃくちゃ丁寧にお悩みに対して返答されてることと、すごく多角的に、わかりやすくお伝えされてる。僕も伊藤先生のは必ずチェックしてます。こうやって伝えてるんだなみたいな。あの第二回のときにお話されたようなことも、やっぱりご質問があったときに細かく出してくださっていた。ちょっと伊藤先生ってやっぱスゲーなって勝手に思ってしまいます。


で、私は、「全力応援介護の現場チャンネル」っていう動画を、これは沖縄の芸人さんたちと一緒に作ってます。

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これもぜひお時間ある方は見ていただければと思うんですけど、これ元々私、介護の研修の動画を作りたいっていうのがもともとの思いで始めた提案をいろんなとこにしてる中で、マイナビさんがこのサイトを始めるって言ったときに提案して、面白いかもっていう話でやったんですけど、できれば一般の人に多く見てもらえるものがいいなっていうのでちょっと研修の真面目な動画はさておいて、なんかおもしろおかしく介護の話を入れて、ちょっとでも学べたらいいんじゃないって、じゃあこれはちょっとスポーツの野球中継を真似て介護の現場を中継してるっていうスタンスできその現場を切ってたら面白いんじゃないのかなっていうので作っていますので、ぜひ興味ある方は見てみていただければと思います。

出演している方だと、じゅん選手は沖縄弁で喋るので基本的には字幕ないと何て言ってるか全然わからない。それを売りにした芸人さんなんですけど、沖縄でピン芸人で一番売れてる人だったりします。

その人らしい人生をサポート 「株式会社Salud」

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実は僕4月から会社をちゃんと動かそうと思ってやってます。これ何でかっていうとですね、3月までいた会社とその前にいた会社がですねクビになりまして、僕って社会で生きていけないんだなって。どうしたらクビにならないかなあ、そうだ、自分でやればクビにはならないかもしれないっていうことで始めました。(ウソですよ)


自分が自分にとって普通な生活を年取ってもやりたいっていうことでそれを実現するっていうことをやる会社を作ろうということで、この会社を作りました。
それで、こんなことやっていこうかななんて思ってます。

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やっていこうと思っているものをざざっと紹介していきます。ケアマネだけじゃなく一般のいろんなサービスとか全て兼ね備えた、マッチングと、あと、時間のデザインをするっていうようなライフコンシェルジュっていうような形のサービスを作りたいなと思ってます。やっぱり介護保険だけじゃ、できることできないこともありますしただ、介護保険を使えるっていう良さもあったり、するのでその人がどう生きたいか、どうありたいかっていうことをしっかり聞いた上でサービスをマッチングしたりだとか時間をデザインして、その人らしい時間人生をサポートできるっていうようなことを、もう僕はこれこそが介護職、介護福祉の仕事かなと思いながら、それをじゃどう実現するかっていうのを、この会社を通しながら作っていきたいなって思ってます。

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そのための一つとして、高齢者がいつまでもおしゃれでかっこよく綺麗でいられるようなマーケット作りをしていきたいなっていうのも一つあったりしますので、介護現場にいる方々も可愛く綺麗にしていきつつ、介護が必要じゃない方々も、もっとおしゃれになっておしゃれすることが当たり前って言われるような社会を作りたい。


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これは洋服だけですけど食べ物とかの部分とか、その他日常生活全てそうかななんて思ったりしてますよね。こんなことをしながら、年を重ねるってことが素敵だっていうことを感じてもらえることだったりとか、あとはもうちょっと福祉業界内のキラキラしてるような部分っていうのを福祉業界外に紹介することで、人材確保、安定に繋がっていくんじゃないかなと思ったりします。


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あとは介護業界をより一般化するために、介護業界に入っていきたい企業さんやサービス、プロダクトを、介護業界に入ってきやすく、広がりやすいようなコンサルっていうのができたらいいかな、なんて思ったり。
あと、やっぱり僕は現場が好きなので、現場でリーダーたちが困っている状態ではなくて、リーダーがリーダーとして、安心して能力を発揮できて、結果、新人職員が安定していくっていうような現場をつくるお手伝いができたらいいななんて思ってます。


介護の仕事は歴史を紡ぐ仕事 「歴史カルタ」

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あとですね、これをぜひ、どうにかやりたいんですけど、介護の仕事って歴史を紡ぐ仕事だと思ってますんで、ご高齢の方々は歴史を伝えるっていうのが僕は役割だと思うので、それをどうにかあそびで伝えるものってできないかなと思ったときに、このカルタを作って、子供たちにそれを使って遊んでもらって、その土地の歴史を伝えていくことができたらいいななんて思ってます。


チョココロネどっから食べたら正解? #じじばばの知恵袋

あと、こんなことをこないだ始めました。

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#じじばばの知恵袋

これ何でやったかというとコロナが起きたときに、ものがなくなるとか、世の中ストップって言ったときに、こんな経験って誰かしたことないかなと思ったら、やっぱ戦争だったりいろんな経験したご高齢の方々から声を集めたら、勇気をもらえるんじゃないかなって。今こそ「高齢者を守る」ときじゃなくて「高齢者たちが活躍し経験をを発揮する」ときなんじゃないかなってことで、企画をして始めたら本当に何人かの人たちが実際にハッシュタグを付けて発信をしてくれました。

なんかチョココロネどっから食べたら正解なんだろうかとか、チョコがついたドーナツってどっか食べたら正解なのかっていう答えがどうでもいいようなことが気になって、SNSでアップしたら、何かこれがですね、すごく皆さん参加コメントしてくれることがすごく多くて。
こういうふうにやっぱ面白さを持った方が、人って何か一緒に作ろうとか参加しようと思ってもらえるんだなっていう発見と、あとは実際にこの「#じじばばの知恵袋」をやったときに、広がっていくところと広がっていかないところの壁が大きいなって思ったので、そこをどうにかこの二つを掛け合わせてもっといろんな方々が参加しやすくできるようなSNSとか使った企画をやっていきたいなと思っていて。

人の声で誰かを助けたい 「人声図書館」

実は、元々はですね、こんなことを妄想したっていうのがスタートでした。

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人の声が集まる図書館というのを作りたいなと思っています。僕もそうですが、誰かの声ですごく勇気をもらったとか助かったとかっていう声は誰しにもでもあると思うので、そういった声が引っ張り出せる図書館があると、誰かの困り事、誰かが弱っているときにここに来れば何かこう、勇気をもらえる、安心するっていうことに繋がるんじゃないかなと思っていて。

そんなことを妄想してたらですね、国連の事務総長の演説っていうものを見つけて。アフリカでは、老人が1人亡くなる図書館は一つ消えるって言われてるんですよ。

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やっぱり高齢の方々が持っている経験とか知識とかっていうのは世の中に役に立つんじゃないかなと思うので、何かそういったことを集めていって、そこに面白さも加えながらそういった図書館をWeb上で作りたいななんて思ったりしてます。

日本に来る外国人に日本を好きになってもらいたい 「介護職外国人向けアプリ」

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これはアプリは外国人がたくさん日本にせっかく来てくれてるのに日本語が難しい、日本の文化がわからないっていうので、帰っちゃうという方が多いっていうのが結構あるので、だったら日本がもっと楽しく、好きになってもらえるようなきっかけ作りをしできたらいいんじゃないかっていうので、そういったアプリを作りたいなとそんなことを妄想したりします。

時間がなくミライ塾についてはウェブを参照くださいませ!!

一緒におもしろいこと、しましょう!

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なんかいろいろとやりたいことありますが、1人じゃできないですし、Ubdobeの活動も実際そうです。こんなことを「おもしろそう」「やりたい」って言ったときに、いろんな方に声かけて一緒に「おもしろそう」、「やってみよう」って言ってくれる人と一緒に、面白がりながらやっていますので、ぜひ何かちょっとでも興味があったものがあればお声掛けいただければと思います。ぜひそれを一緒に作ってって、おもしろがりながら福祉を広めていくっていうことができたらいいなと思ってますので。
すいませんちょっと時間を過ぎてしまいましたし、ブツブツ切れながらで大変申し訳ないんですが、一旦ちょっとこんなところで小泉さんにバトンをお返ししたいと思います。
ありがとうございました。


(小泉)ありがとうございました!

質問タイム

(小泉)一言で中浜さんが一番大事にしてることって何ですか。

(中浜)僕はなるべく言葉を大事にしてます。

(小泉)言葉を大事にするいいっすね。

(中浜)なんか、すごく武器にもなりますし、その一言で、勇気をもらえたりするので。誰かの言葉に助けられることが多いなって思ってるので、逆に人に何か物を伝えるときには意識はして使ったりとかしてる。あとはやっぱ自分が楽しそうとか面白いとかって思えるようなこと、自分が一番楽しむってことですかね。

(小泉)やっぱ中浜さんの中で多分大事なキーワードは「楽しむ」っていうことだと思っていて、やっぱり楽しいっていうことをとにかく大事にしているから、本気で面白いものが作れるんですよね。これは何でもそうなんですけど自分たちが楽しくないことは続かないし、楽しくなければ、何も人に伝わらない。で、続かなければ何も変化を起こすことができないと僕は日々思っているからこそ、中浜さんがこうやって楽しみながらいろんなことに本当にバイタリティ溢れているだけじゃなくて言葉を大事にするっていう部分、それこそ例えば介護ラボしゅうをやっていたときに、新人の子が「介護をやめようか悩んでるときに先輩の話を聞いて続けました」とかっていうのも本当そうだと僕は思うんですよ。
さっきの#じじばばの知恵袋も本当にそうなんですよね。誰かの人の話を聞くということは、多分中浜さんが一番大事にされていることなのかなと。僕は、言葉っていうのは、発することは聞くことだと思っているからこそ、中浜さんはどっちも大事にされながら日々動いているんだろうな、と思います。それが中浜さんが動いていらっしゃるUbdobeであったり介護ラボしゅうであったり#じじばばの知恵袋であったり、そういった活動に紐づき、僕はこれこそが福祉がヒラク状態だと思います。
人の話を聞きながら自分が楽しみながら、とにかく発信を続ける言葉を大事にしながら相手のことを聞き続ける、相手に興味を持ち続ける。そういうことをすると、もしかして福祉が少しでも多くの人にヒラけるのかなっていうのを僕は今、中浜さんの話を聞きながら思ってました。


何かイベントなどをやろうって思ったときにまず何をしたらいいと思いますか?

(中浜)人に言うのが一番。「こういうことやりたいんだよね」って。これとこれあわせたら面白そう、こう言うのやってる人いませんかってどんどん言ってく。僕はひとりだと発想が浮かばないタイプで、人と話していく中で発想が出てきたりしますしね。そして、それおもしろそうだねって言ってくれたひとは強制的に巻き込む(笑)
一人で全部やるのは無理だしチーム作っていった方がはやい。そして、仲間を増やすと広報が届きやすくなる。広報がイベントで一番大事なので、どんどんまわりに人を増やしていく。言うと結構手伝ってくれる人いると思います。

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多角的に活動をされている中浜さんに非常に刺激を受けましたし、「言葉を大切にする」「チームでやる」ということに非常に共感しました!

次回は6月の中旬ごろを予定!




サポートは私の執筆時のおやつになります。よろしくお願いします。