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「ワンオペ解雇」というなろう系漫画を読んで思ったこと

「無職になってしまった愛の前に現れたのは… 本作の主人公・佐藤愛は、SEとして働く28歳。ある日、愛はブラックな労働環境に耐えきれなくなり、自分の心を守るため職場でも趣味のコスプレを始める。それと同時に、長時間労働を改善するべく奮闘。5年かけて全業務を自動化することに成功した。しかしその先に待っていたのは、解雇予告だった。コスプレ姿で仕事をしていた愛は、新しく就任した社長に目をつけられてしまったのだ。 その後、ファミレスで悔しさを爆発させていた愛は、幼馴染の鈴木健太と偶然再会。そして、健太が立ち上げたスタートアップ企業に再就職し、プログラマ塾の運営に携わることになる。愛が初めて接客を担当したのは、仕事も私生活も行き詰まっていた小田原茂。無料体験に来た茂は、コスプレ姿の愛を見て初めは不信感を抱くが、彼女からのアドバイスを実行することで、人生が好転していくのだった…。」

というのがあらすじだが、まずこの主人公の佐藤愛は本当にプログラミングが好きなんだろうか?というのが真っ先に浮かんだ感想だった。本当にプログラミングが好きならプライベートもGitHubなどのオープンソースコミュニティに参加して寝る間も惜しんでコードを書いていたいだろうし、業務で忙しくてニチアサアニメが見られないから効率化したいとかじゃなく、プログラマの三大美徳(怠惰、短気、傲慢)からコードを効率化したいと思うはずだ。

会社をやめたあとも他人の相談事に時間なんか使いたいはずはないと思う。そんな時間があったらコードを書いていたいと思うはずだ。Linux開発者のリーナス・トーバルズもRubyの開発者まつもとゆきひろも現役でコードを書いている。それが自体が楽しいからだ。アニメを見るために効率化したいわけではない。

これは例えるならば売れっ子声優が、売れているうちはたくさん役をもらえて食えていたのだが、年を取るうちにだんだん売れなくなっていき、声優専門学校や養成所で講師として教えていますみたいな状況で、本業で食えていないじゃんって思ってしまう。後進の育成も大事だが、役者なら本業で自分が演技して出演し続けて生涯現役でありたい、そう思ってほしいものだ。

プログラマは年齢制限もないのだから、GitHubでオープンソースのプログラムを一生書いていればいいのでは?と思う。技術力を活かしてGAFAに就職とかなら夢があるが、怪しいスタートアップ企業で相談事を受けてますじゃ情報商材を売っていますと何が違うのだろうって感じた。本業で稼いでないじゃんって思う。そんなのプログラマですか?と。好きならいつまでもプログラムを書いていればいい。Googleに就職すれば20%ルールで自分のプロジェクトもできるらしいし。所詮は妄想のなろう小説ですね。

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