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かしほん

通り道に、小さな文庫があった。なんだかクリエイティブな仕事をしているであろう会社のエントランスにちょこん、と設置されている。

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中身はこんな感じ。小さい子のための本と、小さい子の保護者のための本。すぐ近くに保育園、幼稚園がある。目の前の公園は、幼稚園の送迎バスが朝夕、何台も来る。その子たちが借りるのだろう。


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オリジナルキャラクターもかわいいし、チラシのデザインも素敵。
この地を拠点にして20年、地域のみなさまになにかご恩返しがしたいということで、この文庫を置くことにしたそうだ。

まだ設置されて数日のようなので、本も新しく、借りている人も見かけなかったけれど、いずれ地元に根付いていくんだろうなと思うと、気持ちがあったかくなった。この文庫を利用した子どもが、いずれママやパパになって、また借りに来る…考えただけでグッとくる。素敵だ。

ここまでオープンに「どうぞ」とできるのも、この会社が20年間ずっと、地域の中で居心地よく過ごせたからだろう。お互いの関係が良好な地域なのだろうな、と思った。通りすがりの人間としては、「いいなー」という一言に尽きる。

公共の図書館とは違う、こうした善意の上に成り立つ仕組みがずっと長く続くといいなと思う。誰かに喜んでもらおうとする行為が、モラルやマナーの悪い人たちに踏みにじられることなくあって欲しい。


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