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ずるいか賢いか、ではない。

あけましておめでとうございます。2020年になりました。まだ除夜の鐘がゴーンと鳴っているので、なりたてのホヤホヤ。

一般的な干支の話。神様が、先着12種の動物に、順番に「干支」の資格を与えると言った。ネズミは猫を「レースは明日だ」と騙し、歩みが遅いからと前日から出発した牛の背に乗り、自分は楽をして、ゴール直前にぴょんと飛び降り、1位を獲得した。12位入賞を逃した猫は、干支に入れず、今でもその恨みでネズミを追いかけ回している。

はて。このネズミはずるいのか?「賢いじゃないか、生きる力を持っている。」「体は小さくて不利でも、知恵ある行動で勝者になれるお手本だ。」と思う人もいるだろう。けれども、嘘をついて猫の足を引っ張り、自分は楽してちゃっかり牛の1位を奪うのは、「非常事態の行動」だとわたしは思う。

オリンピックイヤーの今年、たぶん「フェアー」についてたくさん考える気がする。

わたしは今年もまた、誰かのついた嘘に振り回され、タイミングを見誤って好機を逃し、いつのまにか誰かの尻拭いを任され、そしてそのことにすら気づかないで、バカだのどんくさいだのと罵られ、笑われてしまうのだろう。

けれども。わたしを含め、どんな人でも、見捨てられることなく、安心して暮らせる世の中であってほしい。犯罪さえ犯さなければ、何をやってもルール違反じゃないと言い張る人たちや、時にはそれ犯罪でしょというようなことも「誰も見ていないから」と平気でやる人たちが、「生きるためにやった」と言わなくても済む世の中になってほしい。

そう言うなら具体例を出せと言われても、それを考えるのは政治家や有識者の仕事であり、わたしは祈るばかりである。あ、投票には行くけどね。

みなさまのご多幸を祈りつつ、新年とりあえずおめでとう。

令和二年元旦

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