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すいはん

電子レンジのない生活を15年くらい送っている。炊飯器はたぶん20年くらい使っていない。最近、それもいいのかどうか、と迷いが出てきた。

結局、わたし以外に料理を作ろうとする人がこの家にはいない。頼めばやってくれるが、自発的に作ろうとする人がいない。だとしたら、文明の利器を与えて、「ちょっとやってみるかな」という気になってもらえたら、と考えた。

今日、その話を友だちにしたら、「えっ。炊飯器も電子レンジもないの?」と驚かれた。電子レンジか炊飯器を買おうかと迷っているんだよね、と言ったら、彼女は「いやあ、土鍋で毎日ご飯を炊いているんだったら、炊飯器のご飯はちょっとお勧めしないですね」と言った。えっ。そうなの?
「今度、炊飯器で炊いたごはんを持っていきましょうか?たぶん、んー…ってなりますよ」

米を炊く日々はこれからも続くわけだから、そこは大事だな。どれだけ広告で見る炊飯器の米がうまそうに見えても、リアルな感想は「んー」なのだな。もう少し、土鍋で炊くとするか。

一方、電子レンジはどうだと聞いてみたら「あれがないとわたしは生きていけない」とまで言った。そんなに便利なの?「温め直したり、調理に使ったりはもちろんですけど、しんどい時に冷凍食品を使ったりするから」。
そうなんだね。なるほど。しかし考えてみたら、下ごしらえで電子レンジを使うとかなりの時短になるだろうが、なくてもできなくはない。冷凍食品も、フライパンで焼いたり、鍋で蒸したり、レンジ以外で温めることもできる。そう考えたら、「別にいらんかな」という気持ちになる。

それが自分の首を絞めているのかもしれないが。



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